夏目久美の生きてりゃ上等!



夏目久美の生きてりゃ上等!


BACK INDEX NEXT

●KUMI NATUME●
2004年05月04日(火)    泥の中でしか咲かない華。



 Nちゃんに直接教えてもらった事はなかった。

 彼女の10年にも及ぶ止まらない行動を。

 傍で見て感じとってただけだった。

 彼女は、いつもいつも驚く行動をしていた。

 「型破り」「ある意味攻撃的」「改革的」



 時々見せる弱音と。それでも負けてない強気と。


 誰に自分を理解してもらおうとかの前に、
 他人を理解しようとしてて。


 男女問わず。年齢を問わず。皆が口をそろえた。

 「Nちゃんは、只者ではない」

 私は「10年に1人出るか出ないかの逸材」
 ある人は「全国であったとしても。
      地位とかではなくて。確実に5本の指に入る女」
 Kさんは「Nちゃんはね。凄いよね。
      …あの子は…20代の女性とかの枠で収まらない」


 私のそれまでの固まっていた保守的な考えに、
 何も言わずに「ただの行動」だけで、風穴を開けた。


 「言いたい事は言って行く。地位とか関係ない。
  第一戦に居る人を心底大事にする。
  恋愛とかでも何でも来い!
  ってくらい何でも言える環境にして行く」

 CHIHARUちゃんと一緒にうちの家でそう言ってた。


 医学も法律も文化も、彼女は取り入れていった。


 ありとあらゆるいい方向への手段を、
 各個人に合わせて取り入れていった。
 
 
 「これ」だけじゃなかった。
 
 そうする原動力が、「これだ」と言わんばかりに。


 各個人の行き詰まりを打開する智慧を、
 全力をかけて出していった。

 偏見とか思い込みとかがなかった。




 そんなNちゃんの言葉が、支えになった。

 「私はボロ雑巾でいい。
  汚れを全部取り除いて、自分は汚れて周りを綺麗にしていく。
  そういうんで、いい」

 「汚れ」って「悪事を引き受ける」ではなくて。

 「人の痛み」だと思った。


 あんまりにも多くの人の複雑な痛みを聞いて来たからこそ、
 打開したかったから。1人で抱え込むには限界があったから。

 全力で智慧をフル稼動させて。 
 ありとあらゆる軌跡をここに残した。


 
 みんなが「Nちゃんにだけ」は心を開いたのは。
 「立場」とかじゃなかった。


 私にも…そんな心の欠片があるのかな。
 眠ってるのかな。

 Nちゃんと同じにはなれないのは知ってるけど。
 まったく同じになる必要はないのも知ってるけど。


 どんな泥沼の中でさえも。
 咲いていくだけの華の力があるのかな。

 泥の中でしか咲かない華の力が、あるのかな。


 「世の中で1番汚い泥の中で、
  自力で咲く自分だけの華の力」


 簡単なようで。1番難しい…。

 

 なのにNちゃんは多分笑って。軽く言うんだろうな。

 「あるよ」

 って。



 誰に向かってでも。言うんだろうな。

 笑って。当たり前みたいに。

 当たり前に信じてくれるんだろうな。



 彼女の名前のままに。







 


MAIL HOME BBS



My追加



Design by shie*DeliEro
thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for HTML→CHIPS!