2009年06月07日(日) |
さかりのついたエンジェル |
もう数年前 どころか十数年前にもなるだろうか お昼のみのさんの番組をたまたま観ていますと 恒例の生電話相談コーナーありますわな 電話の主は年の頃は忘れたが主婦 まだドメスチックバイオレンスなんて言葉が まだ広く知られていない時代 なんでも日常的に夫の暴力が激しいと言う相談内容 ところが 最初は同情的に話を聞いていたみのさんが なんだか徐々にイライラしていく様子が ブラウン管を通してもわかるほどになり どころか 恐らくスタジオにいる人間全員 もしくは視聴者ですら みのさん同様イライラの一体感みたいなものを 共有したんだけれども 何故か それは電話相談者の内容が どうすれば夫の暴力を辞めさせられるか なのであり みのさん始めフラストレーション組は そんな夫と何故別れないのか というお題目に深いクレパスのような溝が生じているからであり 確かに長らく専業主婦をやってきた更年期の人間が すぐに社会復帰できるのは難しいし 生きていくだけならまだしも老後までのスパンを考えた場合 そりゃ離婚するリスクは当然あるわけで みのさんも一概に離婚を勧めるわけにはいかない しかし 何をどうしたって暴力と言うものは 加害者が辞めないとおさまらないのだから 相手が現場にいない以上 主婦の一方的な話の筋で考慮すると そりゃあ誰だって 離婚を勧めるのも当然な成り行きなんだけれど 確かそういったことをみのさんも 相談相手に説教していた記憶があるのだが どうしても別れを固持する主婦に ついにみのさんはキレ気味に問うた 何故そんな旦那と別れないのか と 主婦が答えた だって夜は優しいんですもの と間髪いれずみのさんはいじめフラストレーション組は アホか と怒りながらもちょっと苦笑しながら そう怒鳴った 当然 私もみのさんに共感したわけで それから十数年 私は女性を好きになっては こっぴどくフラれるといった恋愛を繰り返し 未だ独身 どころか閉鎖的な仕事場のおかげで 出会いどころか 極端な他人とのコミュニケーション不足に 陥っていることを前提に 考えてみた 例えば自分内の心を10として 勿論それは その時々によって変化するのだろうけど 便宜的に 全てパーフェクトつまり理想な相手を10として考えると 広い世の中とはいえ そんな相手はなかなかいないものであり じゃあじゃあじゃあじゃあ その割合が 好き9嫌い1ならば おそらく好きが嫌いを凌駕し なんならばひとつくらい嫌いがあったほうが 人間的とも思えるわけで まあ好き8もしくは7嫌い2もしくは3程度であっても 長い人生途中で衝突もあるかも知れないが 衝突や失敗を繰り返しもしかしたら人間的に成長し 夫婦もしくはパートナーとして総合的に 良いカップルなのかもしれない では 好き5嫌い5では如何なるものか これが続けるべきか別れるべきか を考えるきっかけにもなるのではないだろうか そして 嫌いが好きを逆転してしまうと もはやカップルでいる必要性にすら 疑問を持ってしまうわけで その疑問を持った時点で 私はそのカップル間の亀裂は 修復不可能だと思っているし また たとえ好き9嫌い1であっても その1がどうしても許す事ができずに 破局するパターンも多いわけで 逆に 好き1嫌い9であっても その1こそが本当の相手の姿だと信じ込み 別れずにいることもある これこそが 先述したみのさんの生電話相談者ではないだろうか 暴力的で家に金も入れない 誉めるどころか毎日罵倒ばかり もう死んでしまいたいほど嫌いなのに ただ ただ夜の営みとなると 優しく抱きしめてくれる それは妻の勘違いなんだけれど その欺瞞的な優しさだけで 9の嫌いを凌駕してしまう それほどまでに セックスの威力効力に驚くのだけれど よく女性は言う 男はヤレれば相手は誰でもいい しかしそれは とんでもない濡れ衣であり 嫌い10な人間とは そりゃエッチしてもつまらないどころか 虚しさすら感じるし 逆に好き10が現われたら あまりにも理想な為に逆に大事に大事に行ったばかりに エッチすることなく取り逃がしては 逃がした魚は大きかったと 場末の安居酒屋で愚痴ったりもするだろうし そして 好き8嫌い2というものは あくまでも自分内基準であり 相手が自らのことを好き1嫌い9であったなら いくらこちらが好き8でもその恋は成就はしないわけで だからこそ恐らく 恋愛のスタートと言うものは 好き5嫌い5 もしくは 好き6嫌い4またはその逆 辺りからスタートし デートや肉体関係を経て その比率をお互いが高めていくのだと思う そして 過度の対人コミュニケーション不足で 恋愛偏差値の低い私のような人間は みのさんの電話相談者同様 たとえ好き1嫌い9のような絶望的状況でも 否 客観的にも主観的に見ても どうあがいたところでうまくいきっこないことくらい 先生知ってます ただ恋愛偏差値が低い故に 絶望的な好き1に 希望をどうしても持ってしまい あげく玉砕しては 女ってヤだな女って怖いなと また自らの殻に閉じこもってしまい 泣きながらオナニーの日々なんだけれども 幸いながら 残念ながら 幸か不幸か定期的に私は性欲が上がった下がったり願ったり叶ったり しかしその相手をしてくれる女性はもとより 風俗に行く金はなし またオナニーにも2種類がある セックスの代わりつまり性的欲求を満たすオナニーと チャレンジスピリッツつまり性的可能性を探す為の冒険オナニー 前者は所詮オナニーなどセックスの代わりにはならないので 射精した後の空虚感と絶望感に苛まれる 後者はオナニー目的のオナニーであるために 達成感と多幸感にオナニー^冥利に尽きるってんだが しかし 私ほどのオナニストになると 性的欲求を満たすためにあえて自らの好みのオカズを選ばず 女性の裸すら出てこないような はたまたありえない状況でのセックスや 酒と男と女とオカマとおなべの酒池肉林など実験的なAVで オナニーを施すために チンコが暴走しちゃったりなんかして 今日の私は 女子大生でヨガの先生でケアマネの資格を持ち 且つ 楽器なんか弾けて麻雀ができて官能小説も書ける そんなメイドさんでありながら MでありSでもある そんな女性こそ 今日の私の好き10嫌い0 なのである そうして 十数年前みのさんは 例の生電話相談者に向かって あきれ返るように吐き捨てたんだ あんた病気だから病院行きなさい と。
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