紫堂カムジの全壊夢日記

2003年06月28日(土) アブナイ男

意味不明で面白くて未だに覚えてる(といっても詳しくは覚えてないが)夢を書く。
もともと後で自分や友達と見返して笑うために作ったこの日記ですし。
忘れないうちに書いておきます(笑)



夢の中で、私は福岡の親友(ただし実際、会ったことは一度もない)友人Sとある遊びを発明。
それは「何かキャラクターを作って、それになりきって遊ぶ」というもの。
マンガやアニメやゲーム、声優さんが好きで、軽く声優志望な私と友人Sは、
以前からお互い所持しているマンガの声当てをして遊んでいたくらいなので、
“キャラ”になりきるというものが好きだった。
だからそんな遊びを考えたんだと思われる。
つまりはそのアフレコごっこをオリジナルキャラでやろうというようなことであります。

私がなりきることになったキャラは、男。
性格はクールで無口。というか怖い。既存のキャラでいうとそうだなあー。
pop'n musicのユーリとかそんな感じの話し方。そんで無口。だけど少し天然。
外見的にはカムジ自信と同じ黒髪短髪で長身。
ファンタジーマンガに出てくる騎士団長みたいなそんな感じの人。
でも名前は日本人だったと思う。忘れてしまったので“聖(ひじり)”としよう。
(カムジのリアルでのあだ名だから。実際は「ひじり」じゃなく「せい」と呼ばれる)

私と友人Sはよほどその遊びをこだわったものにしたかったようで、
携帯電話の自分のプロフィールを打ち込む欄(何故か夢の中の携帯はその欄が5つほどあった…自分が5人もいてどうするよ!?)に聖のプロフィールを入力する。
そして私はいつの間にか、その聖のプロフィール画面を開いたまま、眠ってしまった。
ちなみに場所は、夢の中の私は学校だと思っていた。
実際は全然学校じゃなくて、パイプ椅子と横長テーブルのある小さな部屋でしたが。

しばらくしてから私は誰かの話し声で目を醒ました。
ぼんやり目を開けると、目の前には私の携帯を勝手に触りながら何事か話しつつケラケラ笑っている、カップルっぽい感じの男女2人。歳は私と同じくらい。
二人の会話を少し聞くと、「聖(♂)だってさ」「こいつどうみても女じゃん」みたいな感じ。
どうやら聖のプロフィール(それを自分自身のものとして打ち込んでいるあの画面)を見られているらしい。
二人はふいに私と目が合い「あ、起きた」などといっている。
私は、ヤバイものを見られたという気持ちで混乱。
その時、何故か私は「見られたからには、私は聖にならなきゃいけない」と思っていた。
何故?(笑)そこまでこだわっていたか、友人Sとそういう約束だったのかは謎です。
しかしとにかく、私は彼らに話し掛けることにした。聖として。

「何を勝手に見ている」

聖のキャラにあうようにとことん低い声。
元々地声からして(ついでに外見でも)よく男に間違われていた私。
やろうと思えば男のふりをするなどそれほど難しいことではない。
運の良いことにその時丁度私の髪型はショート。
この髪型の時は普段の服装も手伝って男に間違われる率が高いのである。
まあ、一応バストは膨らんでいるのでそこを見られたらバレるかもしれませんが。(汗)
もしこの人達が「何だ、コイツ男なんだ」と思って立ち去ってくれれば助かるんでございます。

しかし彼らの言った言葉。
「ぎゃっはは、ばっかじゃねーコイツ、何男のふりしてんの女のくせに!」
チッ…やはり性別を完璧にごまかすなど不可能か。
しかし私は諦めない。ここで慌ててしまえばただの馬鹿。
やるからには「自分は聖だ」とういことを意地でも貫き通してやるのです。
「俺は男だ」
「うっせーよ、どう見ても女じゃねーか。ばっかじゃねーぎゃっはああ」
「何を言っている?」
とにかくシラを切り通す私。
そうしているうち、だんだんカップルも笑う回数を減らすようになってきた。
そこで彼女の方が一言。

「この人、二重人格なんじゃないの?」

ぇつ、そう来ましたか。別にそれでもいいですよていうか寧ろその方が都合がいい。
だって男になりきってるなんて馬鹿みたいなこと白状できないし(吐血)
ということで急遽その方向へ切り替えることにする私。
「なんの話かは知らないが、それを返してもらえるか」
聖のキャラを作ったまま(顔はこれでもかというくらい無表情、または無愛想)携帯を取り返し、学校を後にする私。早速このことを友人Sに電話で報告する。
私「やあ、なんか大変なことになったんだけど…!(事情説明)」
S「ぎゃっは、マジでー?どうすんのバレないようにしないとやばいよ」
会話しながらちらりと後ろを見ると、先程のカップルがあとを付けてきている。
なんだよ、しつこいやつらだな。と思いながらとりあえずSと電話を切る。

しばらく歩いていると、急に友人Sが目の前に登場する。
(繰り返すがSとは一度も会ったことがないので、外見はほぼフィクション)
あんた福岡からどうやって一瞬でここまできたん!?とか思って訊ねると、
「あそこの道路横切ったら福岡から大阪に出るよ」
そんな馬鹿みたいな話。ていうか私が住んでるところ兵庫だし。
とりあえず二人で色んな話をしながら遊び回る。
途中、まだ例のカップルがついてきていることに気付き、二人を撒こうと奔走。
結果的に成功しました。
友人Sと別れて家に帰る途中、2通のメールが来る。
知らないメールアドレス。内容はこうだった。
「お前、本当に二重人格だったんだな。笑ったりして悪かった。もしよかったらこれからも俺たちと仲良くしてくれよな」
「仏頂面で全然笑わなかったのに、彼女の前では幸せそうに笑うんだね。これからもお幸せにね。また明日!」
……アイツラ、勝手に人のメアドを(以下略)
しかも「これからも」っていつあんたらと仲良くなりましたか私(俺)は!?
彼女って友人Sのことですか。違うのに……。

まあ次の日から、彼らとの学園生活がはじまるわけですが。
当然彼らの前では、私はいつも「聖」。
つまり彼らと仲良くなったのはカムジではなく聖なわけです。
聖は未だに決して笑いませんけど普通に会話するだけで彼らにとっては楽しいようで。
しかしそのうち、そんな普通の関係に終止符がうたれます。
というのも、なんとカップルの男の方が、その……聖くんに恋愛感情を抱くようになってしまいまして(核爆死)
ホモかよ!あんたホモかよ!!(汗)
ていうか彼女いるんじゃないのー!?その彼女もなんか協力的だしさ……。
告白はもちろんしてないですが(彼自身も男に恋をするとは思っていなかったのでしょう)、あからさまなんです。
聖と会うと幸せそうな笑顔になったり、何かあるごとに聖に「なあなあ今日さー」と楽しそうに話し掛けてきてたりとか。
カムジからしたらもうおかしくて仕方ないんですけどね。
普通に恋する少年だよ彼。相手は男(しかも架空の)なのに!ぎゃっはああ。

そんなある日、私は家でのんびり眠っていると、携帯が鳴る。
どうやら電話がきたらしい。
私は寝ぼけていたため、誰からの着信なのかを確かめず通話ボタンを押して電話に出る。
「……ふぁ、もしもしー?(寝ぼけてうわずった声)」
「……あれ、聖?」
……カップル・男!!!!
やべえ、おもいっきり聖のトーンじゃない高い声で出たよ今私!やべえやべえ!
しかも相手「あれ?」って言ったべ!怪訝に思われたよコレ!
「もしもし?もしかして寝てた?」
訊ねてくる彼に、私は咄嗟の判断で言葉を発した。
「あの、どなたですか?(女声)」

そう、彼らのなかで、聖は紫堂カムジという女の別人格なのである。
一度女声で出てしまった以上、そのまま聖として話すのはキャラクターの設定上、
そして私のこだわり上、許されないこと。
私は今、カムジという本当の人格の方が表に出ているというのを装うことにしたのだ。
一般的に知られている精神病カテゴリの多重人格というのは、
別人格(聖)が表に出ている間、本人(カムジ)の意識はなく、
別人格がした行動の記憶もないはず。
ということは、聖の友人のことを、カムジが知っているわけはない。
しかしここで私の予想しなかった反応を、相手が返してきた。
「……何言ってんの?聖。俺だよ……」
驚きと寂しさの入り交じった彼の声。
いや、だから!女声だろ今!聖じゃないって!二重人格だってこと忘れたん!?
途端に焦り出す私。しかしここはヲタ魂にかけて(以下略)

「あの、私ちょっとわからないんですが…」
“私”ということで女であることを強調してみる。
「おい、冗談言うなよ…なあ」
なにやらショックを受けた様子の彼。沈黙が落ちる。
どうしたんだろうと思っていると突然、

「ふざけんじゃねえよ、聖出せよ!早く!!」

キレられたー!?
聖出せよって言われたって出せるもんじゃないだろ本人は別人格のこと知らないんだから(汗)
「いえ、あの……」
「なあ、聖、出てきてくれよ!聖出してくれよ!なあ……!」
次第に涙声になってくる彼。だ……大丈夫?コイツ。(汗)
最終的には聖の名前を呼びながら嗚咽を漏らすまでに。
うわぁ……重症。
とりあえずその場を納めるために強制的に電話を切り、
カップル・女の方に聖として電話して、男の方と喧嘩をして仲直りしたいから、
一緒にどこかで会おうと約束を取り付ける。
そのことで機嫌を取り直した男は、待ち合わせの場所に行く間、
「アイツに早く会いてぇなあ」と言いながら終始笑顔だった。
(ここだけ何故か二人の様子を眺めている視点だった)



ハイ、以上!(汗)
面白いような複雑な夢だったけど、何故かこの夢未だに覚えてます。
見たの先月か今月始めくらいだったはずなんですが。


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