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| 2004年03月16日(火) |
Parlo soltanto un poco italiano(北イタリア篇) |
時差ぼけのせいか、信号待ちの車の中でふらっと眠気に襲われてあやうく追突しそうになった。
昨日まであの太陽の降り注ぐイタリアにいたのに、今日からまた日常へと首まで漬かることとなった。
昨日までイタリアの片田舎、バッサーノ・デル・グラッパ地方にいたのに・・・・ グラッパは北イタリアの小さな町。アルプスからのおいしい空気に満ちた美しい町。 イタリアでは珍しい「屋根」のある「木製」の橋が架かっている
グラッパ地方でとれる特別な酒,ぶどうの絞りかすを発酵させ蒸留させたアルコール度38度〜60度の酒でブランデーのようなもの、これををグラッパと言う。 グラッパは味だけでなく、見た目でも楽しいお酒である。手書きや、入れ子になったガラス細工が美しく、飾っておくだけでも楽しい。 味は野趣に富んでいる。口に含むと若々しいブドウの土っぽくい香り。このちょっと癖のある匂いがたまらない。 グラッパはストレートで飲むのが基本。おじさんたちがバールでクイッと一杯やっている光景はなんとも格好良い!
エスプレッソにグラッパというのもよくやる飲み方。 まずはエスプレッソをそのまま楽しみ、そして、砂糖を入れて溶かしきらずにザラメが残るくらいのところにグラッパを注ぐ。これを一気にザラメともども飲む。これでエスプレッソは完成すると言われている。 レモンやカシスのシャーベットにグラッパをかけて食べると、これがまた大人のしゃれたデザートになる。
さて、 グラッパの飲み屋に入ると凄みのある危ない魅力を漂わせたオーナー兼バーテンがグラッパの瓶を背にカウンターに佇んでいた。 にやけたイタリア男とはどこか違った雰囲気。精悍で逞しく大人のかげりのある男。 グラッパを何種類か試飲させてくれと頼むと軽いものから順次出してくれるとのこと。
ちびりと飲むと、喉から胃袋にかけて熱く焼けるような感じ。軽いものでこれだからきっと強いグラッパはどんなか簡単に想像できた。
強いグラッパをグラスに少量注いでくれた。 一口飲むと口から火がでそうに強烈! 思わず「ひゃー」と叫んでしまった。 バーテンがそんな私をみてにやり。
店には昼間だというのに飲み客が多く、少々驚く。 皆何やら赤い飲み物を飲んでいる。 度の強いグラッパにカウンターパンチを食らった私は椅子に腰を下ろしてくつろぐことにして、その赤い飲み物の正体を尋ねてみた。 アペリテイーボ(Aperitivo)食前酒だと言う。 早い話がカンパリソーダーだ。
お前も飲むか?と言うので「おっしゃ!飲んだる!」と酔いに任せて言ってしまった私。 そのうち、アメリカ人らしき客が入ってきて「英語話せるか?」と横柄な態度でバーテンに聞いた。 バーテンはイタリア語で「イタリア語なら少しだけはなせるぞ」と言う。 イタリア語が分からないアメリカ人は??という顔をするばかり。
私は思わず吹き出して「座布団1枚!」とイタリア語で言ってしまった。(おいおい!ほんまかいな?)
バーテンは「お?お前結構イタリア語はなせるじゃないか」と叫ぶ。 すかさず私は「あなたと同じぐらい少しだけね!」とまぜかえすと、そばにいたイタリア人客がどっと笑った。
んなわけで、気を良くしたバーテンがグラッパ数杯とカンパリはただにしてくれた! これでのみ逃げでは日本人として恥じとばかりグラッパの瓶を2本お土産に買ってしまった。やっぱり私ってお人よしの日本人ねえ〜…

↑ 上の写真がその時買ったグラッパの瓶 右側の瓶は[Acqua Di Cedro]度数29%Vol.味は甘くてデザート向き。 左側の瓶は[Aquavite]度数は50%Vol.強烈なパンチ。喉を熱く刺激的に通って行くが美酒。
町は美しいし、住人は気のいい人が多く温かで素朴。 観光客があまりいかない場所なのでゆっくり心を休める素敵な町。
帰り際にバーテンが何やらそっと私の手ににぎらせた。
開いてみると彼の住所だった!!!!
ここはやっぱりイタリアだ!
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