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 北京ヴァイオリン

北京ヴァイオリン
チェン・カイコ−監督

ヴァイオリンの演奏者として成功させたい父親が、親子で田舎から、なけなしの金を持って北京に上京してくる・・。



噂では、聞いていましたが・・感動!!
涙。涙。涙〜〜〜。

ヴィオリンの音楽がすごくいいのと、
演奏とラストシーンの追い込みが、迫力満点!
どどどぉーーーーんと、涙を溢れさせます。

とにかくラスト、駅のシーンは、息子のおいたちの回想もまじえて、
「やったね!」おみごとでした。って感じ。

この田舎者の父親だけど、一見、いかにも中国人風で、慇懃無礼、
息子の成功なためなら、なりふり構わず、媚を売る
単なる「ステージパパ」かと思えば、
いやいやいや・・違うんだこれが。
今さら、ネタばれってことでもないけど<もう旧作ですので>
実は、息子は捨て子で、所持品であるヴァイオリンから、
「もしかしてこの子は、音楽家の子どかも・・?」
と言う、使命感もあっての行動。
こんなに息子を愛していながらも、義父として謙虚さも持ち合わせているんだなぁ
・・彼は。
とにかく、いい親父さんなんですよ。
やたらに、金を受け取らない「清さ」「尊厳」も持ち合わせていて
かたくなに、息子の幸せをいつも考えているわけさ。。<涙>

この辺の、事情が、うまーーーく、配役・演出・セリフにさりげなく現されていて
なかなか「上手い作品」です。

脇役の、あこがれの「派手なねーちゃん&その彼氏」・「おちぶれた音楽家」
「ライバルの生意気な女の子」・「音楽院の教授」も、
ドラマの中で、すべて「活きてます」。
脚本がいいんだろうね・・。

主演の男の子も、さりげなく・素人っぽくてよいでした。

ルックスで言えば、派手なねーちゃんの、彼氏がいいなぁ〜<笑>
若い頃の、浜田光男みたいで・・あははは♪

父子愛のドラマなんだけど、音楽や芸術は、競うものでも、
観客を征服するものでもなく、「愛」なんだぁ〜なんてしみじみ
思いましたわ。

それにしても結末は・・・
主人公は、演奏家になれるのかな〜
才能あるのにもったいない・・コンクールは?・・とか、
欲得計算高い私は気になります。あはは〜

田舎で、親父とおちぶれ先生と仲良く、演奏家してればいいんだけど・・。

最近、ビデオでヒットがなかったので、
久々の、秀作でした

私は満足♪



2004年05月04日(火)
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