ボクハウソツキ  -偽りとテレコミの日々-
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2004年09月01日(水) ずっと一緒にいたかった

もうニュースで知っている人は多いと思う

そう、大田区で老夫婦が亡くなった。

介護が必要になった77才の夫は老人ホームに入り

76才の妻は孤独になった。

寂しさゆえに心が不安定になった妻と

一時帰宅した夫は2人で死を選んだ

主を失った部屋には「ずっと一緒にいたかった」と書かれた一枚の便箋


夫妻の精神が不安定になっていたことや

他に方法はなかったのかという意見もあるだろう。

もちろんそれは正論で、間違ってはいないし

自ら死を選ぶことは肯定できない。

そんなこと全てを考慮してもなお

不謹慎なことではあるが、なにかが胸を突いた


77才と76才になってもなお、一緒に死を選べる関係

ボクが老いた時にそんなパートナーがいるのだろうか


「ずっと一緒にいたかった」


11文字の短いフレーズに込められた年月を

二人はどう過ごしてきたのだろう


天国というものがあるのなら、

2人がそこで一緒に微笑んでいることを祈ってやまない


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