陸橋...東風

 

 

不思議な関係 - 2009年01月10日(土)

同期の彼とは忘年会以降、更に微妙な空気になっていました。
挨拶はするけど、それ以上の会話はなく。
他の同期と話していても全く近寄って来ず。
何だかお互い避けつつ無視しつつ、という何とも気まずい状況が、
学会後から合わせて考えると実に2ヶ月近く続いていたのです。

このまま4月が来て、ちょっとの胸の痛みを抱えながら
二度と彼とは一緒に働かないのかもしれないな、と思いながら
別れていくんだろうなと思っていた。

ところが昨日の私の当直。夜中からそれなりに大きな手術が入ることとなり。
ひょっとしたら翌日の日中になるかも、という噂も流れ。
ちなみにその翌日の当直者が彼であった。
それで何の気なしに彼にその手術の話を振ってみたのだが。

そこから2時間しゃべり倒しですよ、ちょっと。

結局手術は深夜から朝にかけて行われ。へろへろになりながら引継ぎを行い。

それで帰ればいいのにまた彼と更に3時間、話し込んでしまう。

昼過ぎになって彼に別の緊急手術が舞い込み。
私は私でさすがに寝てないしまずい、と思い一時帰宅。
合唱の練習に出た後、カルテ記載のため再び病院へ。

そこでまた彼と会って3時間、ですよ。

もちろんずっとサシで話していたわけではない。
誰かしら一緒にいたりして話していたわけだが。
それにしても8時間くらい同じ人としゃべってるって。
我々はおばちゃんか。

何かこれまで話してなかった分を一気に話した、って感じだった。
やっぱり一番話してて楽しいんだよな、彼。
他の人には言えない同期の愚痴も言えてしまうし。
そういうことを考えると、やはり彼は私の親友なのだろう。

捻れていた関係はいつの間にか、また元に戻っていた。
何か不思議だ。これで関係修復は2回目だけど。

2回繰り返して思ったこと。
関係がおかしくなったのは私に非があった。
けれどそれでもこうやって関係が元に戻るということは
同期の中では多分一番お互い通ずるものがあるのだろう。
愛だの恋だのとは全然別の次元で。
私の独りよがりなうぬぼれかもしれないけれど。

確かに彼と色恋を交えたい、と思った時期もあった。
けれど失ってみると、この関係がどれほど大事なものであったのか気付く。
色恋抜きで、一人に自分を、全てではないけれど理解してもらえているということ。
色恋抜きで、全てではないけれど、誰かを理解しているということ。
なんて大事な関係。

彼と一緒に仕事をするのは、取り敢えずあと3ヶ月。
そこから少なくとも1年は、一緒に働くことはない。
彼との関係が捻れてしまっていた時。彼と離れることは或る意味気が楽になることだったけど。
関係が修復されると、ずっと淋しい気持ちの方が大きくなる。
胸の痛みは、多分とても強くなる。

けれど関係が無くなるわけではないのだから。
胸の痛みは確かに辛い。
でもこの関係の方がずっとずっと大事。


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