日々余裕などどこにも無いのですが - 2008年04月19日(土) 最近よく考えること2つを書いてみようかな、と思います。 ひとつめは同期の彼について。 昨日もサシで呑みに行きました。 しかも旦那を放り出してしまった…。さすがにちょっと罪悪感。 というのも彼の麻酔が予定より大幅に延びてしまっており 大変そうだったから手伝ったりしてたら夜遅くなって それで何となくどっか行こうか、という話になったのでした。 誘うのはいつも私の方からだから余計に罪悪感。 でも彼も絶対断らないんだもんな。 まぁ普通に飲んで帰っただけなんだけど。 さすがに毎週誘うのはどうなのかな、迷惑な気がするが、と思っていたら 彼のほうから金曜くらいこうやって飲まないとやってられない、と言われ。 まぁいいか、と思う。 というよりも彼は私のことは普通の友達と思ってくれているだろうから、いい。 問題は私の方だ。彼は大事な友達だし、一番近しい同期で、大切な存在なのだけど。 やっぱり私にはそれ以上の気持ちがあるような気がする。 元々私は中途覚醒が多いのだけど、最近は朝方の中途覚醒の時に 隣に寝ているのが夫ではなく彼だと何故か錯覚してしまうことがある。 そして毎回物凄く驚くのだ。でもそこからまた普通に寝ちゃうけど。 何なんだろうな、私。しっかりしないと。 もうひとつのことは、過去のこと。 先日同期で集まってご飯を食べていたら、虐待の話が出てきた。 私はそことは別の話題に参加していたのだけど、その言葉が耳に入ってきた瞬間凍りついてしまった。 それで気が付く。ああまた傷は過敏になっている、と。 精神科の研修中は基本的に常にどこかで、傷を意識し続けていた。 敢えて追体験を起こさせるような患者さんを持たせてもらったり。 それは物凄く辛い作業だったけれど、ずっと向き合っていた傷の閾値は確実に上がっていた。 だから後半はやっぱり精神科に進むべきかな、と思っていたぐらいで。 でも現在、私は麻酔科だ。 日々は常に凄い勢いで流れていく。そこに後ろを振り向く暇はない。 ただ前を向いて、未来からくるものに毎日立ち向かう。 そうやっていると傷は忘れることができる。 そういう意味でも麻酔科で良かったんだろうな、とも思っている。 けれど再び隠された傷の閾値はまた下がってしまっている。 物凄く過敏になっている。 やっぱり向き合うべきだったのだろうか、と時々思う。 結局過去はどこにも置いていかれない。 常に私の影に溶けていて、付き纏う。 向き合ったからといって傷が癒えるということは無いだろう、 けれど結局逃げてしまっている、と私の中で声がする。 それでも逃げ続ける。 -
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