陸橋...東風

 

 

昨日のこと - 2007年02月02日(金)

昨日、当直の先生といろいろ話込んだ。
全く、夜というのは人に秘密を語らせる。

数日前にこの日記に記した、医者になろうと思ったきっかけや『乗り越えられない出来事』、
果ては解離の話まで
私はいろんなことを話してしまった。

話したこと自体は後悔していないのだ。
ただその出来事を口にすることで実は傷ついている自分がいて
少し胸が痛くなった。

一時期、殆ど躊躇うことなくその出来事を人に話せる自分が居た。7年前のことだ。
それまで13年間一切その出来事を口にできなかった私にとって、それは大きな進歩だった、と思ってた。
話すことに徐々に慣れて、あまり痛みを感じなくなった自分がいた。

今考えてみると、実はそうではなく
あの頃、頭の螺子がどうも外れてしまっていたというか
明らかに精神のバランスを崩していたのだな、と思う。
むしろ自分を傷付けたかったんだろう。

そして昨日は話が深くなっていくうちに、私の中での矛盾というか、
そういう部分に触れられていくようになった。
矛盾であったり、自分で自分を許せない部分の不条理さであったりということは
自分でも実は既に気がついていた。
けれどそれを改めて指摘されるとやっぱり胸が痛い。

それでも話していて良いこともあった。
私は自分の経験が想起されるような、そういう場面から逃げ出す自分が
本当に嫌だったということ。
立ち向かえない自分が嫌いだということ。
リストカットとか虐待とか、そういう場面に今後多からず遭遇するであろう職種を選んだにも関わらず
そこから逃げ出してしまう自分が嫌で仕方なかった。

けれど昨日は、回避という形の防衛はありなんじゃないか、と言ってもらえた。
いままで立ち向かうことや、遭遇しても感情を閉ざしてしまうことしか考えたことがなかったから
新しい発見だったと思う。

今後どうなっていくかは解らないけれど
昨日その先生と話したことで得たものがあって
そう考えると、あの流れで話せたのは良かったのかもしれない。

しかし話し込みすぎて睡眠時間を結構削ってしまったのはちょっと痛かったな、と
眠い頭を抱えながら思うのである。


-



 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail
エンピツユニオン