いろいろな人に遇うものです。 - 2004年01月26日(月) 「触れてほしくないこと」にずかずかと踏み込んでくる人、 と時々遭遇することがある。 私自身はそう隠し事が多いほうではないし 過去にあったこととか、そういうことは身近な人には割と話す方だと思う。 そういう人に会ってしまったもので一年生の頃部活やめたなぁ、と さっきふと思い出した。 腕の内側、肘に近い辺りに割と目立つ傷跡がある。 見事に瘢痕化してしまって隠しようがないくらいの。 それを見たその部活の先輩に 「それ、リストカットの痕?」 とまぁ、こういうニュアンスのことを言われたのである。 きっとその先輩は、茶化すつもりで言ったのかなぁ、と今では思うのだけど 問題は実際その傷が自分で切ったものだったということだ。 言われた瞬間、息が止まって何も言い返せなかったことを覚えている。 精神的に一番きつかった浪人時代にどうにかいろんな過去を乗り越えて やっと少し安定し始めた時期だったし それ以上に、手首でない傷で自傷だと気が付かれたのに本当に驚いた。 向こうも私のリアクションに相当気まずかっただろうな、と思う。 それから自分の中で何だか妙な感じになって部活は行かなくなった。 でもそれはあくまで言い訳であって 本当は行くのが面倒臭くなっただけなのかもしれない。 けれどもこのことは忘れられないものの一つになった。 先輩はきっと私の『何か』に踏み込んだ、という意識はなかっただろう。 けれど私は確かに『何か』に踏み込まれた、と感じてしまったのだ。 人の『踏み込んでほしくない何か』に踏み込んでしまった瞬間というのは 踏み込んだ本人は気が付いていないことが多いのだろうな、と思う。 私も気を付けよっと。 ところで何でいきなりこの話を思い出したかというと NHKで『リストカットをする若い女性たち』という特集をやっていたからで。 始まった瞬間にチャンネル変えたけどね。 -
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