陸橋...東風

 

 

死と冷静と私 - 2002年08月01日(木)

それは昨夜の出来事。
友人から妙なメールが届きました。
内容は以下の通りです。

『今は精神的に落ち着いてる?
 絶対危ないことしないでよ。
 しばらくの間は特に注意してよ。
 私より長生きしないと許さないからね。』

ギョッっとしました。
だって無題なんだもん。
しかも単発で送られて来たので訳が解らず。

取り敢えず下記のような返信をしました。

『心配かけてごめんね。この前の電話のせいだよね?
 でも今は大丈夫だよ。
 それとも占いとかで何か変な結果でも出たの?笑』

上のメールに対して帰ってきた返事を見て
私はこのメールを送ってしまったことを後悔し
すぐに彼女に電話を掛けました。

一昨日、彼女のお友達が水難事故でお亡くなりになったそうです。

彼女は昨日から何も食べてない、といい
電話越しでずっと泣いていました。

昨日彼女は警察で彼の御遺体と対面したそうです。

彼は行方不明になって2時間半後に発見されたこと。
そして彼の御遺体は司法解剖にかけられていたこと。

それらを聞いて何が嫌だったって
そのことの悲痛さ以前に
冷静に御遺体の状態を思い浮かべていた私が居たことです。

2時間ならそれほど膨張していなかっただろう、とか
司法解剖後の縫い跡の状態を思い浮かべる私。

今回は偶々、私はお会いしたことの無い人が泣く亡くなられてしまいました。
もし今後私が知っている人が亡くなった時も
私は同じようなことを考えてしまうのか。

そう考えると自己嫌悪に陥ったり。

実は私は、彼氏とこういう約束をしたことがあります。

もし彼と私、どちらかが先に
司法または行政解剖にかかる形で死んでしまったら
生きている方が解剖に立ち会って
死んでしまった方の遺族に自ら見た死因をきちんと伝えよう、と。

私が立ち会う方だったら
冷静に彼が切り刻まれるのを見届けるのでしょうか・・・?

今となっては
この約束が永遠に果たされることのないよう祈るのみです。


今まで運の良いことに
私は友達が死んでしまったという経験がありません。

今回の私の友達も、今までそのような経験がありませんでした。
だからこそこれほどまでにショックを受けたのでしょう。

私が友人の死に直面した時
一体何を思うのでしょうか。

彼女の友人の死に顔は、微笑んでいたそうです。
この話を聞いたとき、解剖の際に表情が歪んだかも、と
そう思った私を私自身が軽蔑しました。

彼女の友人は
酔っ払ったまま海に入ったそうです。
きっと眠るように亡くなられたのかと思います。

彼女の友人のご冥福をお祈りいたします。


彼氏が大会ついでに帰省しました。
結構彼に依存している私はいきなり何もやる気が起こりません。

父は女とは別れていないらしい。
携帯のメールは全て消していたけど、電話帳は消していないという
何というお粗末さ。
何のショックも受けないつもりだったのにいきなりガタガタで
再びカウンセリングに通うつもりです。

ホケカン万歳、ってとこですかね。

父は冒頭の方に書いた友人のメールに向かって
「馬鹿じゃないか。もっと冷静になれば良いのに。」
と言い捨てました。

私は父を一生許さないかも知れません。


暗い内容のうえにちょっと内容を整理しきれていません。
ごめんなさい。


-



 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail
エンピツユニオン