今年は様々な球団のユニフォームが変わっているようだ。広島のユニフォームがタテジマに変わったり、読売のユニフォームにセカンドユニフォームが加わったり。アメリカではセカンドユニフォームは当たり前になっているらしいが、これはユニフォームの種類が多い方がグッズ収益が大きいからだとか。なるほど、合理主義のアメリカらしい考え方だ。 戦力診断の第9回は、こちらもユニフォーム変更組の西武編。 <投手診断> 先発・・・松坂、西口、許、石井、後藤、星野、鳥谷部、大沼、三井 右中継ぎ・・・デニー、青木勇、潮崎、真山 左中継ぎ・・・橋本、土肥、水尾、帆足 抑え・・・豊田、森 質・量共に12球団トップの投手力と言っていいだろう。先発左腕が若干不足している感じはあるが、それを感じさせないだけのスケールがあり、ほぼ磐石の投手力である。 先発の軸は松坂、西口、許の強力3本柱。松坂は3年連続最多勝ながら最多敗戦だの四球が多すぎるだの色々言われているが、打者に勝負をさせないだけの有無を言わさない球威は相変らずで、むしろ12完投に240回1/3を投げたスタミナは評価していい筈。西口は昨年も14勝9敗と安定感は相変らずで、完投能力が若干落ち気味なのは不安だがまだまだ頼れる存在。ただ、スライダーを多投するあまり年々腕が下がり気味になっているのは気にかかる。要修正。許は2年目で大ブレイクした。絶対的な球威がある訳では無いが、シュートとスライダーにフォークを混ぜる投球で的を絞らせない。コントロールも良く、大崩れが無い安定感は西武先発陣の中でも屈指。 それに続く先発は石井と後藤。石井は体調万全ならば特に心配無い。後藤は昨年83回を投げ50披安打と圧倒的なピッチングを見せた。奪三振も投球回数を大きく上回る97個を奪い、なぜ3勝しか出来なかったのか不思議でならない。今年は一気に最優秀防御率争いに名乗りを上げてもおかしくない。以降は、大沼、三井の2年目コンビ、期待の若手・星野と鳥谷部になる。特に星野と鳥谷部はスケールの大きな本格派で、大化けを期待したい。 中継ぎは左右のバランスが取れ、こちらも文句無い陣容。やや高齢化のきらいはあるが、鉄腕コンビの橋本とデニーを軸に青木勇や土肥に水尾、若手の真山、ベテラン潮崎を組み合わせれば、かなりバラエティに富んだメンバーになる。今年も中盤は心配無いと見る。 抑えは、昨年28セーブの豊田と、一昨年23セーブの森のどちらかを使うだろう。安定感は豊田が上だが、森には打者に何もさせないだけの圧倒的なストレートとフォークがある。理想で言えば森の抑え固定で、そうなれば豊田の先発再転向が可能でますます投手層は厚くなる。 <野手診断> 1(遊)松井 2(中)小関 3(一)高木大 4(指)カブレラ 5(左)和田 6(三)マクレーン 7(右)赤田(高山) 8(捕)伊東(中嶋) 9(二)佐藤友(�睫攅澄� 控え 捕手・・・野田、細川 内野手・・・平尾、鈴木健、上田、玉野、原井 外野手・・・清水、柴田、大友、垣内 バランスはそこそこ取れている打線。ただ、外国人選手への依存度が高く、もしカブレラ、マクレーンが去年のような数字を残せない場合、一気に打線が崩壊する可能性も秘めている。その意味で安定感はイマイチか。 松井は相変らず素晴らしい成績を残し続けているが、2年連続で26盗塁は多いに不満。松井の足を考えれば毎年50は走っていい筈だが、松井をポイントゲッターに置いた事で盗塁が抑制されているのは疑い様が無いところ。その意味でも、松井はリードオフマンになってナンボの選手だ。小関は本来1番か9番に置いて掻き回し役にしたいのだが、他に1年通して2番を任せられる選手がいない。場合によっては佐藤友と入れ替えても面白いか。その佐藤友は、1年間フルで活躍出来る体力に疑問符が付くが、2番としての適性は小関よりも上。右打ちの技術も確かで、使えれば2番でいい仕事をしてくれる筈。 3番ファーストには、敢えて�睫畋腓鯑�れた。彼の復活があれば、打線を組むのは相当楽になる。この2年は目を覆うような不振に喘いでいるが、本来はバッティングセンス抜群の天才肌。切り込み隊長も繋ぎ役もポイントゲッターもこなせる選手で、彼が3番固定出来れば打線に勢いが出る。西武打線で最大のキーマンに指名したい。 カブレラとマクレーンの両外国人選手は、去年のような数字を期待するのは酷と見る。特にカブレラは、どれだけ自分のツボにボールが来るまで待てるかがカギ。もうそうそう好きなコースに球が来ないだろうし、昨年リーグ最多の150三振が示すようにそろそろバレてきている。マクレーンはバッティングに大きなクセが無いので、その意味ではカブレラより期待していいかも知れない。和田は捕手登録だが、打撃開眼で外野起用にしてみた。繋ぎのバッティングも巧くパンチ力もあるので、カブレラとマクレーンの間に置けばいい仕事をしてくれそう。捕手はやはり伊東と中嶋になる。細川を自由枠で獲得したが、総合力で言えばこの2人で磐石だろう。 注目は、敢えて7番ライトに入れた高校卒4年目の赤田と高校卒2年目の高山。2人とも身体能力が非常に高く、ファームでは既に別格の存在。高山は昨年1軍で4本塁打を放っているように、今の西武の日本人野手に無い大物感を持っている。この2人がレギュラーに収まれば、一気にチームカラーが変わる可能性も高い。全体的に小粒な外野陣に風穴を空けてもおかしくない。 <総合診断> カブレラとマクレーンが万全なら優勝候補最有力と見る。そのカギはやはり�睫畋腓良�活。彼が3番で固定出来るか否かで打線の厚みが全く違ってくるだろう。あとは、松井を1番で固定してくれるかどうか。伊原新監督は足を使った野球を標榜しているので、恐らく松井は1番に収まる。そうなると怖い打線になる。 投手力がズバ抜けているだけに、安定した野球が出来そうなのは大きな強み。はっきり言って、ケガ人さえ出なければこの投手陣に死角は無い。その意味でも、やはり大本命と見る。
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