月の輪通信 日々の想い
目次過去未来


2004年06月06日(日) 幸せだなぁ。

朝から、小学生組は子供会のイベントで小学校へ。
オニイは、剣道の稽古へ。
父さんはアプコの日曜参観へ。
私は、時計とにらめっこしながら、幼稚園と道場の送り迎えで、2往復ずつ。
結局、洗濯物も干せないまま車で出入りするうちに、午前中のほとんどはつぶれてしまった。
朝ご飯の洗い物が山積みのまま、昼ご飯に突入。
なんなんだ、この休日は・・・・。

6月6日は、ゲンの誕生日。
我が家では、誕生日の夕飯のメニューとケーキ、プレゼントは本人の希望申告制。
散々迷った末,
「夕飯はデリバリーのピザ。ケーキは100円ケーキ一個づつ。プレゼントはトレーディングカード。」
誠にリーズナブルな我が家らしいリクエスト。
よしよしと、午後からゲンと二人で買い物に出る。
100円ケーキではあんまりなので、少しだけグレードアップした店で人数分のカットケーキを選び、ついでにゲンの好みのアイスをたくさん選んで買ってきた。
「なんか、ちょっとしあわせだなぁって気分。」
帰りの車の中、ケーキの包みを大事に膝の上に抱えて、助手席のゲンがつぶやいた。
「お安い幸せで悪かったねぇ」とツッコミをいれながらも、彼が膝の上のケーキそのものよりも、「母さんと二人だけで自分の好きなものを買い物に出かける」という久しぶりの時間を愉しんでいるのがよくわかる。
ここんとこ、母さんの目はオニイばかりに向いていたし、いつも気散じでマイペースなゲンはどうしても置いてけぼりになる。
なんだかうっとおしい、つまらない日々が続いていたのだろう。
せめてお誕生日ぐらい、「ゲンが一番」の日であってもいいよね。
けなげなゲンのささやかな幸せに、母はちょっとほろりときたよ。

「ところでゲン、10歳になった君の抱負を訊かせてもらおうか。」
毎年のお約束で、今年もゲンに聞いてみた。
「ほうふってなに?」
「これからやろうと思っていることとか、将来の希望とか・・・・」
「う〜ん・・・。」
かっきり信号1回分、考え込んでからゲンが言った。
「西瓜、一個、一人でまるかぶり!」
「はぁ?!」
「あ、メロンでもいいけど。」
いいよいいよ、「幸せだなぁ」の一言に激しく感動してしまった母が馬鹿だった。
君って、基本的に「食欲の人」なのね。
それも良し。
しんどい時や辛いとき、
「よっしゃ、なんか美味いもの食べて、がんばろう。」
と気持ちを切りかえられるのは、大事な事。
私はゲンのこういうあっけらかんとした明るさが好き。

10才のゲン。
誕生日おめでとう。
明日も美味しいご飯を作るよ。
生まれてきてくれて、ありがとう。

↑日記才人投票


↑エンピツ投票ボタン
My追加
月の輪通信


月の輪 |MAILHomePage

My追加