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2010年05月30日(日) セスクの移籍騒動について思うこと



昨日の日記に対し、リクエストがあったので掲載します。

セスクのバルサ移籍に関して、昨シーズンのミランやマンU、リヴァプールファンのような思いをしているアーセナルファンは多いかと思います。私がよく行くコミュニティでも、セスクへの複雑な気持ち(love/hate、可愛さ余って憎さ100倍)、バルサとバルサの選手を非難する声をどこでもよく目にします。私も昨シーズン、リヴァプールファンとして、シャビ・アロンソをRMに奪われた悔しさはいまだに忘れられません。セスクはアーセナルの顔。大半のgoonersが辛い思いをしていることでしょう。

バルサファンとしては、自分の愛するクラブや選手たちがCesc sagaの渦中で批判に晒されている姿を見るのは辛いです(ここにマドリーファンまで加わってくるから手に負えない)。この移籍騒動に対する見解も、セスクやアーセナルへの感情も、goonersとはまったく異なります。個人的にはセスクにはバルサに帰ってきて欲しい。ただし、彼に対しては何かと複雑な思いを抱いているのはバルサファンも同じです。

今回は、私がいつもチェックしているコミュニティにとあるセスクファンが投稿した意見を日本語に翻訳して載せます(原文)。というのも、これはものの見事に我らバルサファンの気持ちを言い当てているからです。文末にもあるように、彼女はセスクのファンサイトを持っているアーセナルファンとのこと。

まず、ある(別の)アーセナルファンが次のような意見を書いていました:
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セスクは16歳の時にアーセナルに来ることを選び、8年契約に同意した。アーセナルは彼にそうするよう強要したか? もしバルセロナがセスクを買いたければ、彼らは適正な市場価格を支払うべきであり、30億ユーロはアーセナルに対してだけではなく、セスク本人に対してさえ侮辱的だ。
彼のラ・マシア(バルサ下部組織)時代の話は問題になるべきでさえない。彼はアーセナルに加入する以前、実際何者でもなかったのだから。彼はかつて、「アーセナルとベンゲルこそが現在の自分という選手を作り上げた存在として認知されるべきだ」(arsenal and arsene should be given all the credit for the player that he is today.)とさえ発言した。
(中略)
ニューウェルズが明日戻ってきて、メッシを取り戻したいと言ったらどうだ? 彼らは、最初に彼を発見したのは自分たちだ、という理由でメッシを少ない金額で買い戻せると思うか? ばからしい!

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彼女の投稿は、この意見に対する反論です。彼女はいくつかに分けてポストしていたので、そのうちの2つの訳してみました。

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私たち(アーセナル)はバルサが育て上げた15歳の選手をリクルートした。私たちが「彼らは汚い手を使っている」と思っているのと同じように、彼らは私たちが「汚い手を使っている」と思っている。彼らはセスクは盗まれたと感じており、私たちはそれに同意しない。私たちは、自分たちは何ひとつ悪いことはしていないと思っているが、今はセスクが行きたがっている側とは反対側にいる存在だ。

私たちは皆、バルサ側が、「国家間の労働法の相違からくる抜け道を悪用しアーセナルは我々を食い物にしている」と不平をこぼしているのを尻目に、「セスクが選んだことだ、彼が望んだことであり、それが彼にとってベストの決断だったんだ」と主張する。しかしながら、私たちは、セスクが今望んでいることの重要性を、あまりにも簡単に片付けようとしていないだろうか。

私にはこういう見方ができる。アーセン・ヴェンゲルはかつて、「選手を育てあげるのは家を建てるようなものだ」と言い、また「すべてのテクニカル・スキルは、大多数の�牴鉢瓩砲�いては、14歳までに確立する」とも言った。バルサはファブレガスを育て上げ、彼らにとって、セスクは彼らが望もうと望むまいとに関わらず、他人に一億円で買われてしまう可能性のある自分たちの�牴鉢瓩世辰拭�そして今、彼らは自分たちの家を、何十億という価格で買い戻さねばならない。誰だってクソみたいな気分を味わうだろう。彼らはもう、彼らがすでに支払った以上の金額を支払う気にはならないはずだ。


(二つ目)


もしニューウェルズが明日現れても、問題にはならないだろう。なぜならメッシはバルサを去りたいとは考えていないのだから。

この移籍騒動と二つのクラブのファンの見通し(展望)は、結局セスクが何を望んでいるかによって決着するだろう。(当時)セスクは明らかにアーセナルに来たがっていた。そしてバルサ側が彼を売りたがらず、ラポルタ会長が彼の家に出向き、残るよう説得したにも関わらず、セスクは去った。

彼は今ほど知られた存在ではなかったが、"87年組"はバルサにおいて特別な世代として知られていた。クラブはセスクにインタビューし、彼は(当時の)バルサTVに出演している。アーセナルでは、私たちは「誰も彼に注目していなかった」という話を好むが、彼がはじめてロンドンに来た時、そこにはバルサにおける彼のユースコーチがおり、この人物はセスクの両親の離婚騒動中、彼を助け、「きみはいつかバルサの4番になる」というグアルディオラからのメッセージ入りのシャツを彼に渡したのも、この人物だった。このメッセージは、セスクがいずれバルサのトップチームで活躍できる逸材だと、バルサ側が確信していたことを物語っている。

セスクは今、明らかにバルサに帰りたがっており、私たちが彼を売りたがらず、ベンゲルが彼に「行くな」と頼んでいるにも関わらず、遅かれ早かれ、彼は去るだろう。

現在の彼はひじょうに良く知られた選手であり、その評価に見合う価格が支払われねばならないだろう。しかしながら、バルサ側は、自分たちが代価を支払わなければならないのは、「もしも他に選択肢があったなら決して喜んで手放すことなどなかった選手を取り戻すためだ」と感じているだろうことは想像に難くない。

セスク自身もまた、そのことを知っている。彼は、バルサが自分を侮辱していないことも知っているし、これが政治的(political)な状況だということも理解している。(バルサ)ファンの中には、彼が自分で去ることを選択したことを良く思っておらず、彼が今帰りたがっているとしても、今彼を取り戻すべきではない、と感じている者もいる−自分で作った寝床で寝ていればいい(he made his bed and can lie in it)−だから、セスクはこれが複雑な状況だとわかっているし、すべては自分の選択の結果だということも理解している。

私は、セスクの金額を下げるべきだと言っているのではない。私は私たち(アーセナル)がまずまずの金額を得られればいいと望んでいる。ただ、バルサはできるだけ少ない額を支払おうとするだろう、と言っているだけだ。

セスクはアーセナルというフットボールクラブにおいて、深く敬愛されいてるキャプテンだが、バルサに帰れば、彼はキャプテンではないだろう。それでもなお、彼はバルサを選ぼうとしている−−できることならあと1シーズン残ってくれるかもしれない。今は彼がどうなるか本当にわからない。

私はバルサを擁護しようとしているわけではないし、クラブとしては彼らのことをそれほど知らない。しかしながら、これを口にするのは辛いけれども、あまりにも多くの人々が彼らをあまりにも非難し過ぎている。わかるだろうか、この件に関してはひとつだけ確実に言えることがある。

バルサはこれを予期していなかった! 彼らはセスクが来季のターゲットだ、と話していたわけではない。 (確かに、騒いでいたのはクラブではなくメディアでした)

セスクがポート・ベンチュラ(バルセロナ近郊にある遊園地。シーズン終了後、リハビリをかねてバルセロナに帰郷していた)においてコメントを出した時、彼は�爛丱奪函Ε轡哀淵襦�bat signal)�瓩鮟个靴燭里澄�

「おれを獲りに来て('come and get me')」と。



(補足:この場所に集まった記者たちに「次にプレーする場所はバルサか」ときかれ、セスクは「そうだ」と答え、拍手を受けた)。

この発言はすぐに、(別件で)記者会見を行ったラポルタのもとに届けられ、彼は「もしそれが真実なら無視できない。そしてもしセスクがそう言ったのなら、彼が来るのはバルサだけであり、彼は喜んでバルサでプレーするだろう。だが、彼は我々が彼を欲しがっているかどうかは知らないだろう(セスクも「バルサが自分を欲しがっているかわからない」と言った)。ただ、我々はやれることはやらねばならない」と発言した。

その後、セスクはロンドンへ行き、ベンゲルに「アーセナルを出たい」と伝えた。バルサからは、まだオファーさえなかった。そして、この騒動となった。

セスク自身がこれを始めたのだ。バルサではなく。

まるで、ボーイフレンドに、誰か別の相手のもとへ行かれてしまった女の子のようなものだ。あなた(私たち)は、自分のボーイフレンドに怒るべきところを、そのお相手となった別の女の子を憎んでいるに過ぎない。この場合は、笑ってしまうけれど、私はそんなに怒ってはいない。むしろ状況を甘んじて受け入れる。なぜなら私たちは、トッププレーヤーが残りたがるさまざまな理由がどんどん磨り減っていっているアーセナルというクラブに、十分投資してきたとは思っていないから。
私たちはスリムな時はボーイフレンドといちゃつけるけど、今は太ってしまったのだ。セスクはまだ私たちをどうにかこうにか愛するべきでしょうが、それがこの世の中というものですよ。

もし私が、バルサの擁護者のように聞こえていたらすみません。私は違います。私は4cesc.comというサイトを立ち上げ、これまでセスクが答えた英語とスペイン語のほぼすべてのインタビューを読んできた。私は彼を深く愛してることをまったく否定しない。この騒動に関するあらゆる見方を理解することができるし、セスクがどれほど動揺し引き裂かれているかも想像できる。しかしながら、彼は明らかに故郷へ帰りたがっており、それはまったくもってバルサの落ち度ではない。


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訳してみて、つくづく良い意見だと思いました。ちなみに、若干意味が取りにくいところは意訳があります。すみません。しかし彼女のセスク愛には感銘を受ける。


もう一つ、冷静な人々が指摘していることですが、「セスクが来てくれたら嬉しい」という発言を繰り返しているかに捉えられているバルサの選手たちを非難するのは、あまりにもフェアじゃない。なぜなら彼らは、代表の記者会見だろうとどこだろうと、いつでも必ず「セスクの移籍の噂についてどう思うか」とうんざりするほど繰り返しきかれている側なのだから。その上、彼らはセスクのことを何年も前から知っている友人同士であり、またセスクがもうすでにバルサに来たがっていることも承知しています。「今の戦力で十分」なんて言えるはずがない。それでも「もっと適切な返答があるはずだ」という人もいる。でも、プジョルは「セスクが来てくれたら嬉しい。彼とはスペイン代表でも一緒にプレーしているからバルサのスタイルに合うはずだ。でも、彼はまだアーセナルと契約が残っているので、それを尊重しなければ」と答えました。これ以上の適切な返答があるでしょうか。確かにチャビは「セスクはバルサのDNAを持っている」と答えた。これについて彼を批判している人が大勢いて驚きました。一体何が問題なのか、バルサファンにはまったく理解できなかったからです。チャビは「セスクはバルサのDNAを持っている」=「彼はおれたちのもの」と言ったわけじゃない。ご存知の通り、バルサはユニークな下部組織を持っている。彼らは子供の頃から、一貫してトップチームと同じスタイルのフットボールを教え込まれる。時として、他所のクラブでプレーする時にそのために支障をきたすことがあるほどです。チャビが言いたかったのは、セスクもまた我々と同じ教育を受けてきたから、もしバルサに戻ってきたら、うまく馴染むだろう、という程度のことだったはずです。

マドリーは選手やファンがペジェグリーニ続投を望んでいたにもかかわらず、モウリーニョを選択した。クラシコに負けてからというもの、翼賛紙マルカは連日「モウリーニョ・キャンペーン」を展開してきた。私のマドリディスタの友人はこれに激怒しており、facebookで抗議活動を始めたほどです。

つまりは、そういうこと。悪いのはいつだってメディアだ! 


もうひとつ私の個人的な意見。私はまだ、セスクがこのままアーセナルに残る可能性が完全に消えたわけではないと思っています。このまま交渉が長引けば、彼は来季アーセナルでプレーしているかもしれない。そして来季、モウリーニョのマドリーがバルサを蹴散らし、バルサがこの二年間で築き上げたものを失ってしまったら、セスクは考えを変えるかもしれない。
今シーズン(終わりましたが、便宜上そう言っておく)が始まる前、グルキュフやアルシャービン、エジル、そしてもちろんズラタンなど、多くの選手がバルサでプレーすることが夢だ、と公言しました。確かに彼らはバルサが好きなんだろう。でも、冷静になって考えればこういう見方もできる。彼らが来たいのは今のバルサであって、5年後のバルサじゃない!
それはセスクにとってさえ、同じかもしれません。彼らにとっては、今こそがチャンスなのです。このバルサ、PEPバルサ、チャビ、メッシ、イニエスタがいる、誰もが羨む素晴らしいバルサ! ……でも、もしこのチームが崩壊したら? 私はセスクは相当考え抜いたと信じています。でも、彼はグアルディオラのバルサだからアーセナルを離れてでも帰ってきたい、と考えていることもまた、事実のはずです。

セスクよ、きみにききたい。あと二年後にバルサに暗黒の時代が訪れるとしても、きみは帰ってきたいと言うかね? そう、私たちがおデブちゃんに逆戻りし、アーセナルがまたスリムなカワイ子ちゃんになる可能性だってあるんだ。バルサファンに言えることはひとつです。
「今度こそ、どんなデブになっても愛してやるぜ」と言えるほど腹を括ったのなら、まっすぐ帰って来い!





最後にこれはまったく余談なんですが、試合前にスタメンの名前を読み上げることはどのスタジアムでも行うと思いますが、私は、アーセナルのホーム、エミレーツのアナウンスが世界で一番カッコいいと思う。もちろん世界中のすべてのスタジアムで、アナウンスを聞いたことがあるわけじゃないから、「世界一」というのは安易に使うべきじゃないと思うんだけど、これまで聞いたことがある中では、アーセナルが一番カッコいいと思う。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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