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2009年06月20日(土) 白にとっての成功、今季私が支払った犠牲

白について若干バルサ贔屓の私のお気に入りジャーナリスト、セルヒオ・レヴィンスキーが書いています。
C・ロナウドの移籍が巻き起こす大論争

この記事の中で初めて知って驚いたのはこの部分↓
同教授によると、問題の本質はスペインプロサッカーリーグ機構による“怠惰”にあるという。なぜなら同機構は、イタリア、イングランド、フランスあるいはドイツのように放映権料を一括管理するのではなく、クラブが個別に権利交渉を行うことを許可しているからだ。

ラ・リーガは利益分配制じゃないんですね。ペレスもあれだけ強気に出るはずです。スターを揃えれば揃えるほど、白の試合を見るために世界中で放映権が買われるわけですね(放映権料は末端の弱小クラブに分配されることなく丸ごと白に入る。結果的に格差は増す)。そして試合の勝ち負けにかかわらず潜在的なファンは増えていく。自然とグッズも売れる。先日サパテロ首相が言及して問題視されているのは、国内の経済を活性化するためにスペイン政府が1500億(円)もの公的資金を注入した三大銀行のうち二行が、白に220億のお金を貸し、今後も貸すだろうという点です。中小企業は貸し渋りに遭っているのに、ペレスの信用ひとつでそのお金が白に渡る。でも確かにそれで、マドリーを中心にグッズが売れてあろうことか優勝でもすれば、来シーズンのCLの決勝はベルナベウだし、経済効果は大きいかもしれません。問題があるとすれば、この世界的な経済不況の中でペレスが見込んでいるほどシャツが売れ放映権が売れるか、というところです――とはいえ、残念ながら私の予想でも、イエスという気がする。というのは、この不況にあって大きな煽りを受けないのはたばこやアルコール、ポルノなどの悪徳産業だ、なんて言われているように、こういう時代だからこそ人は現実逃避できる娯楽に走りがりです。フットボールはまさにうってつけ。まあ、だからといって毎月決して安くはないケーブルTVの料金を支払う気にまでなるかはわかりません。

ピッチ上で行われることに関しては、「ライオンの方がコワい」と言ったジェラルじゃないけど、今もまったく恐れていません。でも、仮に来シーズンまたクラシコでダブルを食らわせてやり、バルサが優勝できたとしても、結果的に来シーズンに関する会計報告でまたまたマドリーが、ひとつも優勝してないのに収益世界第一位のクラブになんてなろうもんなら(もちろんせせら笑ってやるけど)、結局のところペレスが大喜びし、多額のインセンティヴを手に入れたカカやクリちゃんが「大成功☆」とニンマリするかと思うと、今から腹が立ってくる:-P  すでに国内優勝もCL優勝も経験した彼らが、選手として白で成功できなかったからといって「金よりタイトルが欲しかった」と心の底から思うかというと大いに疑問だ。 

こういうアクションを起こしてみるのはどうでしょう。「ロナウド(カカ)のユニフォームを買うかわりに私はこのシャツを買いました」「売り上げはすべて○○に寄付します」と書かれたシャレたデザインのシャツを売る。ただ寄付するだけじゃ*経済効果*は期待できないから、もっと皮肉のきいた方法、たとえばこれから起業を考えているスペイン国内の個人に無利息で貸すとかね。やっぱりシャツの真ん中にはチェ・ゲバラの顔かな。ぴったりでしょ? 顔の部分をPEPにしてもいいんだけど、この活動はなるべくバルサとは関係なくやりたいですね。で、背中の部分はロナウドやカカの名前と背番号入りで本物のユニそっくりにするわけよ。


消費に関して言えば、私は今シーズンバルサのためにどれだけ出費したでしょうか。軽く30万は越えてるな、現地にも行ったから。今、デスクからぱっと顔を上げると壁にUNHCRとのコラボカレンダー(今月はグディとシウビーニョだ。シウビーニョにお別れを言うには絶好のタイミング)、キーボードの横には飲みかけのマグカップ(ちなみに、その横にはリヴァプールのマグもある)、ボヤンとメッシのシャツがそれぞれ一枚ずつ(メッシのはコパのバッチ入りの記念の一枚なんだけど、だぶってもいいからこっちもボヤンにするんだった……今シーズンのコパ杯は彼のものだから)、スカーフは現地購入のw/リヨン版と通販で買ったw/チェルシー版、そして決勝の相手であるw/マンチェスター版に加え、普通のバルサのスカーフ。決勝マッチデイ・プログラムも日本で買ったのでこれ一冊で4000円以上(公式サイトのオフィシャルでずっと安く買おうとしたら、日本に公認ショップがあるので日本へは郵送してくれないんだと!)、他にも優勝記念グッズとやらをばかばかしい金額を投じて買ってしまったんだなー。だって三冠なんて今度いつ獲れるかわからないもの。その優勝記念グッズにはリーガ、コパ、CLの優勝を決めた翌日の新聞三種類も含まれているというから、ほとんどこれ目的でした。

グッズといえば、歴史的大勝となったベルナベウでのクラシコがDVDになっていて笑えます。販売元は新聞社ですが商魂たくましいのう。ジャケットのデザインがかっこいいです。


オフィシャルショップだというのに宣伝文句が「試合終了間際のマドリー選手たちの表情は必見?」って好戦的過ぎるから。最初「バルサ選手たち」かと思って読み返してかなりウケました。


ぼーたん情報。前にもぼーたんは数学が得意と書きましたが、どうやら相当できるらしく、たいして勉強しなくても数学に関しては試験を楽勝でパスできるし、数字に関するひらめきの良さは、ストライカーとしての本能に近いものがあるらしいです。あと、音楽も得意なんだって。わりと頭のいい子だったんだねぼーたん。まあ決しておばかではないことは受け答えや態度を見ていればわかりましたが。しかしフットボール、数学、音楽と、見事に努力というよりひらめき、才能が必要な分野に秀でているところを見ると、脳のどっかの部分が人より発達してるんでしょう。彼は今年の9月からカタルーニャにあるスポーツの国立大学に進学するために勉強してるとのことです。
あとはシャツコレクターだというのは意外でした。スペイン代表に召集された時も自分のシャツにみんなからサインをもらってたっけ。でも実は落とした年上の男のシャツを戦利品のごとく集めているのじゃないだろうな。
ボヤン「はじめてのシャツは十二歳の時、相手はあこがれのクライファート。シャツの匂いを嗅ぐたびにあの時の甘酸っぱい気持ちが甦ってくるのv 嬉しかったけど(はじめてだったから)痛かったv」

ラ・コルーニャでチームは今年最後となる食事会を行ったという話は書きましたが、ボヤンが酔っ払って途中でジェラルとホテルにしけこんだという噂は書いてませんよね? 彼が酔っ払いに落ちぶれていた写真は見ましたが、噂によると彼はミス・コルーニャにしつこく付き纏ったんだけど相手にされず(笑)、途中でNBAの試合を見るためにジェラルとホテルに帰ったそうです。ヴィクトルいわく、「そんな気分のまま酔っ払ってジェラルと二人きりホテル帰って、むざむざNBAの試合なんか見たわけないよ?」とのこってす(笑)。しかしこの噂は最初から最後までひじょうにあやしい。レストランには選手たちの彼女や奥さんも来ていて、ぼーたんのガールフレンドで幼馴染の女の子(ブランカと呼ばれてる)も来ていたという噂です(なんでもかんでも噂、ですが)。

先ほど書いたマッチデイ・プログラムの話。中身は英語なので、こういうものはそういつも読むわけじゃないんですが、今回は嬉しい思い出がいっぱい詰まっているので頭から(プラティニの挨拶はさくっと流して)読み始めたら、これが面白情報満載で、読んでよかったって感じ。クラッキーはおそらくこの辺からトリビアを掻き集めているのだわ。決勝で笛を吹くレフェリーに冠する記事では、48時間前にUEFAのレフェリー委員会によって選出されてから決勝の一日を終えるまでにレフェリーにはどんな仕事が待っているかを解説、「誰がベンチに入れるのか」という記事では、いつも顔だけはよく知ってるけど何者かわからない両チームのコーチング・スタッフの紹介、そして過去のCLの決勝に関する知られざる名エピソード、今季CLの名勝負解説、バルサとマンUの出場選手たちのプロフィールとインタビュー、statsなどなど。これは前にどこかで読んだ記憶があるんですが、優勝しても用意される優勝メダルは30個と決まっていて出場機会が少ない選手たちは貰えないのですが、2005年にリヴァプールが優勝した際、コーチのひとりがすでに会場を後にしたミランの選手たちのドレッシングルームから、無造作に放置されていたシルバーメダルを掻き集めてきて、手ぶらだった若い選手たちに記念に分け与えた、というエピソードも載っていました。56年大会で優勝したレアル・マドリーの伝説の選手デ・ステファノは、優勝決定後に波々とシャンペンを注いだビッグイヤーを持って敗北した相手チームのドレッシング・ルームに現れて、「君たちにもこれを味わう権利がある、素晴らしかったから」と言って全員に一口ずつ“勝利の美酒”を味わわせたそうです。67年代にセルティックがインテルと戦った決勝では、入場の際にトンネルで鉢合わせたイタリア男たちが皆ダンディで洗練されていて、真逆のスコットランド男たちは怖気づいてしまったのですが、そのとき突然ある選手が大声で歌を歌いだし、それに合わせて全員が大合唱すると、今度はイタリア人たちがびっくりしてしまった(そしてセルティックは優勝した)というなんだか300っぽい話なども。

ちなみに、マンUが3冠達成した98年のCL決勝におけるスールシャールの奇跡の逆転ゴールを、プジョルはカンプ脳で生観戦しているんだそうで、「あの時、レフェリーが最後の笛を吹くまではどんなことも起こりうるんだという教訓を得た」そうです。

今、カタルーニャの歴史について読んでいるんですが、私が「きれいっぽいから」という単純な理由で訪れたタラゴナが、古代より地政学上の理由で歴史の荒波に晒されていたことを知り、感動しているしだいであります。ハンニバルがアルプス越えをしたことを考えれば当然といえば当然なのですが、カタルーニャの地には、フェニキア人もローマ人もギリシア人も西ゴート族もイスラム教徒だって足を踏み入れていたのだ。

今日はこれにて。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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