サンフランシスコをずいぶんと歩き回りました。最初の一日目はユニオンスクエアからチャイナタウンを通ってフィッシャーマンズワーフまで行ったと知ったら、SFに詳しい人なら驚くでしょう。かなりのlong walkでした。帰りはさすがにストリートカーやメトロ。今日はマンスリーパスを手に入れて、シビック・センターのあたりをうろつき、夕方にカストロストリートへ。 今まで私にとってベストといえばNYCでしたが、SFはそれに迫る勢いです。この街の空気には感動させられる。町並みも素晴らしいです。詩的ですらある。人もいい。洗練された町並みのせいか、どことなく人の装いもオシャレですしね。それに親切。礼儀正しい。でも行儀よすぎるってわけじゃない。格式高さは東のボストンやDCにも似てますが、SFは西(カルフォルニア)の風土のせいでもっと開放的で、都会的です。 とにかく町並みがきれい。坂の町っていいですね。カストロ駅を降りてすぐに見えるカストロストリートと、その向こうのツインピークス(丘)に沿って建ってる家並みの美しいことといったら! 今日は家に帰るのに間違えてLラインに乗ってしまい、見知らぬ土地に連れてこられて慌てて丘の上で降りたのですが、そこからおそらく太平洋と思われる海が見渡せて、日没時だったので黄金に輝いていて素晴らしかった。できればもう一度間違えて? Lラインに乗り、あの光景を写真に収めてきたいです。 この二日ほど小雨の天気だったので、カメラは持ち歩きませんでした。明日からは晴れそうなので撮って回ります。 今日はシビックセンター前の公立図書館にも行ったのですが、ここがまた立派。私のホスト先からは徒歩も含めると20分くらいで行けるので、調べものがある時はワイヤレスでネットにもつなげるようだし、ラップトップを持ってでかけようと思います。 近いといえば、ゲイ・コミュニティで有名なカストロもダウンタウンへ行くときは必ず通るんですよ。3駅隣かな? そこで今日はディナーまでたっぷり時間があったので、カストロに寄っていろいろ見て回ったんですが、どこへ行けどもBbMのポスター(笑)。ちょうど今DVDが発売されたとこなので、私も買ってきました。本屋に入ればgay fictionという棚が3つはあるという、それはそれは夢のような! く〜っ全部読みたい! と思いつつも気になる本だけ買ってきました。うちひとつはカウボーイのロマンスで、私が書いたのかっていうくらい微妙な絵の表紙。私は今、SFのゴールドラッシュ時代に、いわゆる49年組(フォーティナイナーズ)としてやってきた男たちのラブロマンスを読みたくて仕方がない! SFがゲイの町になった理由のひとつに、年若くて野心的でアウトロー(時には性的にマイノリティだった)な男たちが夢を求めて何万人もここへ押しかけてきた、という歴史的経緯があるそうです。また戦時中、港のあるSFに軍の駐留基地があったために、若い兵士たちでいっぱいだった、という出来事も理由のひとつに数えられるそうです。SFはカウンターカルチャーやヒッピーブームが起こった土地ですし、いつもオープンでリベラルであり続けたといえるかも。それが私がこの街を選んだ理由でもあります。昨日フィッシャーマンズワーフで見ましたが、この街では黒人の男同士がひとつの傘の下を歩いていても、たいしておかしな光景じゃありません。駅には、HIV予防のポスターが貼ってありますが、アジア人と黒人の男性が手を取り合っている写真が使われています。 それでもって、カストロの本屋で「フロンティア」とかいうタイトルの、まさにゴールドラッシュの時代の男同士の愛の物語が売られていて、大喜びでした。 でも、今は他の本に夢中です。なんの本かというと、別の本屋で買ったゲイの過激な短編集というもの。ふたつほど読んだんですが、これはぜひ翻訳してこの日記に載せたい! 内容は「おっ勃つぞ!」という宣伝文句に相応しく、スラッシュでいういわゆるsmutばかりなんですが、萌えるんだ〜っ!! いやもう、これはスラッシュ! 今夜も続きを読むのが楽しみです。 ところでこの家の個性的な面々について。今日はアリやフランス人の黒人の女の子などと食事をとりました。日本人の男の子もいました。皆たぶん私より若くて同じ学校に通ってるようなんですが、私はなかなか話についていけないものの、それはそれで、こっちは年上だし、聞き役に回っています。よく学校の友達の写真なんかを見せてくれるんですけどね。アリはカタールから来たそうです。今日カストロに行ってきたことを話したらなんだか喜んでました。明後日からアリと同じフロアの部屋に移るので、そうしたら男のエロい話をしたいです(死)。まずBbMの話でも。アリは面白ですよ。急に怒り出したり急に笑ったり。でもかわいいんですよ。ビッグママにバラの花束を買ってきて渡したので何かと思ったら、ビッグママが「昨日この子(アリ)をカミーに対するみたいに大声で叱ったの。私たち、よくやるのよ」と言ってました。アリは「ママは本当にいい人。私が悪いことをしても、もう一度チャンスをくれるの」と言ってました。今日はルールを説明して貰ったのですが、「煙草は外で、ドラッグとセックスはだめ。ボーイフレンドか、ガールフレンド、友達は連れてきてもいいけど、セックスはモーテルかどっかでやりなさい。うちには小さい女の子(カミーのこと)がいるからね」と言ってましたが、私の目を見て「ガールフレンド」と言ったところを見ると、まだ私をバイセクシャルだと思ってるな。 そうそう、カストロで立ち読みしたBbMの関係者のインタビューやなんやかんやが面白かったんですが、ゲイ・マガジンなどではさかんにジェイクがsexistだと書き連ねていて、「ジェイク! ジェイク! ジェイク!」って雰囲気です(笑)。マシュー・マコノヒーも人気らしく、マシューの写真をベッドの中に忍ばせてる君、ジェイクはどう? マシューはキッチンでいいんじゃない? みたいなことが書かれてて笑いを堪えるのに必死。 こっちへきて珍しいことに一度出くわしました。フィッシャーマンズワーフを歩いてたら、白バイ警官が走ってきて道の真ん中にバイクを停め、stay there! dont cross the road! と叫び、通行を阻みました。そのうち白バイが何台も通り過ぎていったので、皆「誰かものすごく重要な人が来るんだ」「今日大統領はこの街に来るんだっけ?」とささやきだします。すると黒塗りの車が何台も連なって現れ、白バイの先導のもと走り去っていきました。誰だったのかは、永遠の謎。でもありゃ、一国の国王か大統領クラスだと思いますねー。 今日はこのへんで。Down by the roadを読んで感想をくださった皆さん、どうもありがとうございました。
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