のりすけの日記
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| 2009年02月26日(木) |
『ひとり日和』青山七恵 |
第136回芥川賞受賞作 ”人っていやね・・・・・・人は去って行くからね” 20歳の知寿と71歳の吟子さんが暮らした春夏秋冬(帯より抜粋)
10年以上前の私の記憶が蘇る。阪神電車ではなくあずき色の阪急電車を思い出すのは何故か?大人になって色々なことが解ってきた。でも、あの頃の想いは確実に損なわれていて、今ある自分が過去の自分とは別人のようにも思えるくらいだ。作品を読んでいると、知寿が自分に重なる。過熱しない白けた人間に、角が取れた丸い人間に、私はなった。
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