のりすけの日記
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2002年06月08日(土) 徘徊癖

目的もなく歩いてしまう。何キロも何キロも歩く。この癖がまだ自分に残っていたことにも驚いたが。最近わたしは母とともに散歩の習慣を身に付けた。それで今日は調子に乗って金沢市街へ繰り出した。百万石祭りのせいでひどく賑っていたが、興味もないのでわざわざ裏道を歩いた。何キロも何キロも。サンダル履きだったので足が痛かったが、そういう時は本屋で立ち読みしたり、雑貨屋で商品を見たりして立ち止まる方法で休憩した。欲しいものはたくさんあったが、疲れているせいで選択する余裕をも持ち合わせてはいなかった。選択する意思を捨て、歩き、その繰り返し。大勢の人と、たくさんのモノ。ふと「わたしは一体なんなんだろう?」という思いが頭をよぎる。何をしているんだ?・・・その思考にとらわれることから逃げるように、また歩き出す。歩いている、歩いている。夕方、友人と落ち合って食事をした。店内にピカソやマティスの版画があった。マスターは日本語がカタコトだった。わたしたちは村上春樹の本やチーズの本を読みあった。友人の提言でワインを頼んだが、わたしが飲んだチリワインは味がよくわからなかった。と、言ってしまうと、食べたパスタの味もよくわからなかった気もしてくる・・・。「マティス、好き?」「あんまり」友人はそう答え「よくわからないよ」と続けた。・・・よくわからない。わたしはその言葉を納得した。


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