独り言

2006年03月21日(火) プリーティア

唐突に昔一度読んだ事のある漫画を再度読みたくなり、古本屋をはしごして購入してしまいました。
そしてやっぱりBL思考入っちゃってる救いがたい私です(^^;)

う〜〜ん。知ってる人いるかな?
昔々、6年位前に月刊ASUKA(角川書店)で連載していた『新白雪姫伝説プリーティア』っていう漫画。
アニメにもなったんだけど、見てた人いるかしらね?(因みに私は見ていない)

主人公の女の子(淡雪姫乃)がリーフェナイトと呼ばれる7人の男の子達それぞれとプリート(一体化)する事によって、『プリーティア』となり、災厄をもたらす存在と戦うというお話。
いわゆる変身少女モノですな。
この手のモノにはお約束ともいえるように、男の子達は皆揃いも揃って美形で、主人公はモテモテ。
モテモテと言っても、内3人(万年・始・新)はお子ちゃまだし、更に2人(蛍・豪)は恋愛感情はない『好き』みたいなので、実質そういう感情込なのは残る2人(颯&細)になる。
(因みに各キャラの名前の呼び方は次の通り → 万年:まんねん、始:はじめ、新:しん、蛍:けい、豪:ごう、颯:はやて、細:ささめ)
最終的には颯と良い感じになるんですが、それは一先ず置いておいて(ヨッコイショ)

この! 細が! めちゃくちゃ私好みのビジュアルだった……!!!
線の細い感じで優しくて柔らかい感じの美人さんv 物腰穏やかでフェミニスト。
キャラを見た時から「こいつだ!」と思ってたわけなんですが。
なんかね。
またね。
ここでいつもの病気が出ちゃってね(遠い目)

『颯×細』って良くない? (←いや、訊かれても)

思い立ったが吉日とばかりに検索してみたんだけど、やっぱないねぇ……。
昔過ぎるってのもあるけど、そもそもそれほどの知名度があったとも思えないし。
ある意味これも分類するなら乙女ゲーに近いものがあるもんねぇ。
乙女ゲーでBLはねぇ……。


んで、しょうがないので、脳内妄想してみた。
以下、妄想テキストなので、嫌な人はリターンプリーズ。
因みに、無駄に長い(爆)









「颯、もうやめないか?」
「何をだ?」
「俺達の、関係だよ」
「……何故?」
「何故、だって? だって、君は姫乃ちゃんが好きなんだろう?」
「……ああ」
「だったら! だったら、もうこんなコトを続ける必要なんてないじゃないか」
「必要ならあるさ」
「何………」
「必要なら、あるんだ」

颯はそう言うと目の前にある細に手を伸ばす。
ゆっくりとその滑らかな頬を撫でて。
滅多に見せない柔らかな笑顔で。

「だって、俺はお前が好きだから」
「何…馬鹿な事………」

呆然と、けれどもそれだけを何とか細は紡ぎだす。



好き、だって?
この俺を?
何を、言ってる?
さっき自分で肯定したじゃないか。
姫乃ちゃんが好きだって。
なのに、どうしてその同じ口で俺に対する想いを紡ぐ?

―――そもそも、俺達の間にそんな感情なんてなかったはずだ。
やり切れなさを拭うように、苦痛を一時でも忘れられるように。
ただ、それだけで始まった関係だった。
それ以上でも以下でもなかったはず。
なのに、何で今、そんな事……。



ふと、唇に感じた誰かの吐息にハッとする。
我に返った細は、先ほどよりも更に近づいていた颯の身体を咄嗟に押しのけた。

触れられたのは一瞬。
感じたのは間違いなく颯の唇。

押しのけると同時に1歩2歩と下がり、触れられた唇を掌で抑える。
信じられない、と見開かれた双眸に映るのは。
少し困ったようにこちらを見つめる颯のカオ。

「……細?」

どうしたんだ?と。
言わんばかりの表情で。
いつもと変わらない声で。
細を呼ぶ。

そんな彼に対して、細は怒りすら覚える。



好きだと思った。
自分も、彼女を。
プリーティアとしてではなく、『淡雪姫乃』を。
一人の女の子として。
恐らく、颯と同じ気持ちで。
けれど、2人の仄かな恋心に気付いたから。
『良き相談相手』というポジションを貫こうと思った。
そして、颯との歪んだ関係を早く終わらせなければと。


彼女の、幸せの為に。


なのに。
なのに、何で君が。



「さっき……」

細にしては低い声。
珍しいと思いながらも、颯は黙って続きを待つ。

「さっき、君が言ったんだよ? 姫乃ちゃんが好きだって。
 なのに、何でそんな事が言えるんだ!?
 この関係だって、完全に彼女に対する裏切り行為じゃないか!!」

怒気によって色味の増した薄茶の瞳。
頬もほんのりと赤く染まっている。
普段は穏やかな彼が本気で怒っている。
解るのに、それすらも綺麗だと思ってしまう。
そんな自分に颯は苦笑を禁じえない。
更に言うならば、彼の言い分とその怒りは最もだと、冷静な部分で肯定している。



好きな女がいるのに同性を抱く。
それは確かに、彼女に対する酷い裏切りだ。
ましてや細は自分と同じように彼女の事を想っている。
ならば尚更こんな事は許せないだろう。

けれど、彼に向けて言った気持ちも真実なのだ。

姫乃の事は好きだ。
いつも笑っていて欲しいと思う。
傍にいて、何者からも守ってやりたいと思う。

けれど、それは細に対しても同じで。
―――いや。
それどころか、もっと酷い。

傍にいたい。
離れたくない。
離せるわけがない。
誰にも、渡したくない。


絶対に、手放すものか―――。



……いつもは負けない心が。
どうしても耐え切れなくなって伸ばした手。
掴んでくれたのが細で。
その優しさに縋りついた。
それがきっかけで何度も彼を求めた。

こんな暗い、そして傲慢な感情なんて持つはずではなかったのに。
持っては、いけなかったのに。


思っても、既に何もかもが遅い。
だから、また手を伸ばす。
目の前の綺麗な人に。
今までとは違う理由でもって。
その細い身体を抱きしめる。

「颯……!!」

怒りの混じった声が耳元で聞こえる。
普段の柔らかく優しい、どこか甘いような声も好きだが、こちらの声も、いい。
細の声はそこにどんな感情が込められていても、素直に良い声だと思う。

腕の束縛から逃れようともがく彼の抵抗を難なく封じて。

「だめだ…離さない。姫乃もお前も。絶対に、手放さない」
「颯……!!」

悲痛さを滲ませた細の叫びに耳を塞いで。
颯はひっそりと笑った。






そう。
絶対に手放さない。
何があっても。


細、お前だけは――――。














なんて、一人で考えて喜んでました。(バカだ…)
考えてた私が言うのもなんですが、何て自分勝手なんだ、颯……。

しかし、自分で考えても何だかやっぱりつまんない。
どうせなら人様のが読みたい。
そうじゃないと、面白くない!

う゛〜〜〜。
どなたか知りませんか?
颯×細小説のあるサイトさん。
もしあるなら是非是非読んでみたい!!
ええ、そりゃあもう、本気で!!!

ぬお〜〜〜っっ。
颯×細〜〜〜〜っっ!!!


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愛羅