唐突に昔一度読んだ事のある漫画を再度読みたくなり、古本屋をはしごして購入してしまいました。 そしてやっぱりBL思考入っちゃってる救いがたい私です(^^;)
う〜〜ん。知ってる人いるかな? 昔々、6年位前に月刊ASUKA(角川書店)で連載していた『新白雪姫伝説プリーティア』っていう漫画。 アニメにもなったんだけど、見てた人いるかしらね?(因みに私は見ていない)
主人公の女の子(淡雪姫乃)がリーフェナイトと呼ばれる7人の男の子達それぞれとプリート(一体化)する事によって、『プリーティア』となり、災厄をもたらす存在と戦うというお話。 いわゆる変身少女モノですな。 この手のモノにはお約束ともいえるように、男の子達は皆揃いも揃って美形で、主人公はモテモテ。 モテモテと言っても、内3人(万年・始・新)はお子ちゃまだし、更に2人(蛍・豪)は恋愛感情はない『好き』みたいなので、実質そういう感情込なのは残る2人(颯&細)になる。 (因みに各キャラの名前の呼び方は次の通り → 万年:まんねん、始:はじめ、新:しん、蛍:けい、豪:ごう、颯:はやて、細:ささめ) 最終的には颯と良い感じになるんですが、それは一先ず置いておいて(ヨッコイショ)
この! 細が! めちゃくちゃ私好みのビジュアルだった……!!! 線の細い感じで優しくて柔らかい感じの美人さんv 物腰穏やかでフェミニスト。 キャラを見た時から「こいつだ!」と思ってたわけなんですが。 なんかね。 またね。 ここでいつもの病気が出ちゃってね(遠い目)
『颯×細』って良くない? (←いや、訊かれても)
思い立ったが吉日とばかりに検索してみたんだけど、やっぱないねぇ……。 昔過ぎるってのもあるけど、そもそもそれほどの知名度があったとも思えないし。 ある意味これも分類するなら乙女ゲーに近いものがあるもんねぇ。 乙女ゲーでBLはねぇ……。
んで、しょうがないので、脳内妄想してみた。 以下、妄想テキストなので、嫌な人はリターンプリーズ。 因みに、無駄に長い(爆)
「颯、もうやめないか?」 「何をだ?」 「俺達の、関係だよ」 「……何故?」 「何故、だって? だって、君は姫乃ちゃんが好きなんだろう?」 「……ああ」 「だったら! だったら、もうこんなコトを続ける必要なんてないじゃないか」 「必要ならあるさ」 「何………」 「必要なら、あるんだ」
颯はそう言うと目の前にある細に手を伸ばす。 ゆっくりとその滑らかな頬を撫でて。 滅多に見せない柔らかな笑顔で。
「だって、俺はお前が好きだから」 「何…馬鹿な事………」
呆然と、けれどもそれだけを何とか細は紡ぎだす。
好き、だって? この俺を? 何を、言ってる? さっき自分で肯定したじゃないか。 姫乃ちゃんが好きだって。 なのに、どうしてその同じ口で俺に対する想いを紡ぐ?
―――そもそも、俺達の間にそんな感情なんてなかったはずだ。 やり切れなさを拭うように、苦痛を一時でも忘れられるように。 ただ、それだけで始まった関係だった。 それ以上でも以下でもなかったはず。 なのに、何で今、そんな事……。
ふと、唇に感じた誰かの吐息にハッとする。 我に返った細は、先ほどよりも更に近づいていた颯の身体を咄嗟に押しのけた。
触れられたのは一瞬。 感じたのは間違いなく颯の唇。
押しのけると同時に1歩2歩と下がり、触れられた唇を掌で抑える。 信じられない、と見開かれた双眸に映るのは。 少し困ったようにこちらを見つめる颯のカオ。
「……細?」
どうしたんだ?と。 言わんばかりの表情で。 いつもと変わらない声で。 細を呼ぶ。
そんな彼に対して、細は怒りすら覚える。
好きだと思った。 自分も、彼女を。 プリーティアとしてではなく、『淡雪姫乃』を。 一人の女の子として。 恐らく、颯と同じ気持ちで。 けれど、2人の仄かな恋心に気付いたから。 『良き相談相手』というポジションを貫こうと思った。 そして、颯との歪んだ関係を早く終わらせなければと。
彼女の、幸せの為に。
なのに。 なのに、何で君が。
「さっき……」
細にしては低い声。 珍しいと思いながらも、颯は黙って続きを待つ。
「さっき、君が言ったんだよ? 姫乃ちゃんが好きだって。 なのに、何でそんな事が言えるんだ!? この関係だって、完全に彼女に対する裏切り行為じゃないか!!」
怒気によって色味の増した薄茶の瞳。 頬もほんのりと赤く染まっている。 普段は穏やかな彼が本気で怒っている。 解るのに、それすらも綺麗だと思ってしまう。 そんな自分に颯は苦笑を禁じえない。 更に言うならば、彼の言い分とその怒りは最もだと、冷静な部分で肯定している。
好きな女がいるのに同性を抱く。 それは確かに、彼女に対する酷い裏切りだ。 ましてや細は自分と同じように彼女の事を想っている。 ならば尚更こんな事は許せないだろう。
けれど、彼に向けて言った気持ちも真実なのだ。
姫乃の事は好きだ。 いつも笑っていて欲しいと思う。 傍にいて、何者からも守ってやりたいと思う。
けれど、それは細に対しても同じで。 ―――いや。 それどころか、もっと酷い。
傍にいたい。 離れたくない。 離せるわけがない。 誰にも、渡したくない。
絶対に、手放すものか―――。
……いつもは負けない心が。 どうしても耐え切れなくなって伸ばした手。 掴んでくれたのが細で。 その優しさに縋りついた。 それがきっかけで何度も彼を求めた。
こんな暗い、そして傲慢な感情なんて持つはずではなかったのに。 持っては、いけなかったのに。
思っても、既に何もかもが遅い。 だから、また手を伸ばす。 目の前の綺麗な人に。 今までとは違う理由でもって。 その細い身体を抱きしめる。
「颯……!!」
怒りの混じった声が耳元で聞こえる。 普段の柔らかく優しい、どこか甘いような声も好きだが、こちらの声も、いい。 細の声はそこにどんな感情が込められていても、素直に良い声だと思う。
腕の束縛から逃れようともがく彼の抵抗を難なく封じて。
「だめだ…離さない。姫乃もお前も。絶対に、手放さない」 「颯……!!」
悲痛さを滲ませた細の叫びに耳を塞いで。 颯はひっそりと笑った。
そう。 絶対に手放さない。 何があっても。
細、お前だけは――――。
なんて、一人で考えて喜んでました。(バカだ…) 考えてた私が言うのもなんですが、何て自分勝手なんだ、颯……。
しかし、自分で考えても何だかやっぱりつまんない。 どうせなら人様のが読みたい。 そうじゃないと、面白くない!
う゛〜〜〜。 どなたか知りませんか? 颯×細小説のあるサイトさん。 もしあるなら是非是非読んでみたい!! ええ、そりゃあもう、本気で!!!
ぬお〜〜〜っっ。 颯×細〜〜〜〜っっ!!!
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