だらだら日記

2015年03月11日(水) LC外伝シオン編4話感想+クジラの子ら18話感想

良かった最終話じゃなかったロストキャンバス外伝シオン編第4話「ターニング・ポイント」感想。

アルデバラン編以来の「4話目」だよ!
そしてアルバフィカ編以来の「5話目(週刊連載時は各外伝で話数が分かれてなかったのだ)」が来ることを期待したいけど、今回の話を読んでいると次回最終回でも特にそんなにおかしくなさそうな感じなので、蓋を開けて次回サブタイトルに最終話とついてても嘆かないようにしようと思います。
いや、ユズリハ外伝やRED掲載の特別編ページ数からしても、残りがあと一話ってのはありえないとは思うけど……思うけど……。

本編ではカイロスの本性は出てても喋ったり戦ったりするのはあくまで杳馬の姿が前面に出てる感じでしたが、シオン外伝の今回の話はVSマニゴルドの場面もVSシオンの場面も思いっきりカイロスが前面に出ております。ってことで、本編では長い前髪で顔が隠れてることもあって神秘性も感じられたカイロスについて、やっぱ中身は杳馬と同じだよね……と現実に帰らされた次第。あのギザ歯と目つきと口調だけであっちゅう間に神様がただの杳馬になるわ……。
あと、シオンとマニゴルドが入り込んだ場所は時の流れから切り離された場所だけど、外界の時間は聖戦5年前だから、実際に杳馬27歳が存在してるんですよね。20ページ目の描写のように、杳馬本体はこの場にいなくても、シオンと向き合ってるのは杳馬27歳だったりするのかなと思いました。

3話を読んだ時は、アヴニールの聖戦の時代は星矢たちと別世界の20世紀なのかと思えたけど、シオンが教皇になり星矢が聖闘士になってハーデスとの決着がつくことでアヴニールの経験した滅びの未来がなくなるということは、アヴニールは23世紀人の可能性もあるんだろうか。20世紀で決着がつかなかった場合の可能性の未来とかで。
いや、でも、基本的には、シオンが黄金聖闘士にならないことで18世紀聖戦の様相も大分変わり、シオンが再興する聖域とは全く違う聖域が生まれるから20世紀黄金の面子も全く違うものになり、畢竟シオンがサガに殺されてアテナが城戸家に預けられることもなくなって、星矢が神聖衣に至る聖闘士になることもなく、アヴニールたちが20世紀聖戦を担って以下略というだけなんだろうか。
結局クロノスがアヴニールを過去に運んだのも、「前聖戦時代に牡羊座の聖闘士ともに失われた黄金聖衣の補填」といった理由ではなく、滅ぶバージョンの未来をシオンに見せるためとのこと。要するに、シオンにハッスルさせるのが動機ってことなのか……? そして、前聖戦時代は牡羊座の聖衣は重複してたりしたの?? アヴニールが来たら消えちゃったとか?
特にアヴニールの聖衣じゃなくても牡羊座の聖衣さえあれば、シオンは十分ハッスル状態で聖闘士してた気もするけど、そもそもアヴニールが過去に来るという出来事を踏まえなければシオンが聖闘士を目指すという出来事からなくなってたんだろうか。少なくとも、聖衣に呼ばれて惹かれつづけるという過程はなくなっちゃうわけだしなあ……。

クロノスの目的も分かるようでよく分からぬ。NDのクロノス様だと過去に干渉するなよーと言いつつ人間の世界がどうなろうとわりと無関心なイメージだけど(あくまでいね内イメージですが)、LCクロノスは人間やアテナの味方で地上が滅ぶのを良しとしない派なのかな?
カイロスが、シオンが教皇となる未来……というか星矢が神聖衣に至る未来をよっぽど嫌がるのも、わりと結構マジでいまだによく分からないんですが……。未来でどうなろうと18世紀で杳馬の思う方向に片つけちゃえばいいじゃんというのはあかんのか。これは時間は前に前にしか流れず、分岐や遡及が感じられない三次元の人間の発想で、シオンが教皇となる未来が確定したら、カイロスがいる世界ではテンマの時代に天界編は発生しないというということなのか? カイロスに見えている可能性の未来については、自分のSF読書傾向のせいでその可能性がある分だけ世界は分岐していくようなイメージになっちゃうし、アヴニールというアテナが負ける世界から来た存在のせいでよけいにそのイメージが固まっちゃってたけど、LCの世界ではそういう平行世界の考え方はないってことなのかなあ……。カイロスのような神視点の存在に「見える」だけで結局歴史の流れは一本なのかしら。でもアヴニールは未来から来てるのだし、本当に歴史が一本ならアヴニールが未来から来ることで滅びが回避するというのがパラドックスだしでもう。分からぬ。
いろいろ未来が見えてるカイロスだけど、アスプロスにやられる可能性は見えてなかったんだろうかというのも気になるところ。

LCだと天馬星座は聖戦となると毎度アテナに付き合ってくれるイメージだったけど、実際にはそうでもないのかなあ……。一応アスミタに「数度聖闘士になって」とは言われてるから、初代とテンマの間にも何人かいるのは確かっぽいのですが。聖域以外の場所を選んで地上に降りる前に、アテナがオウルに天馬星座が一緒にいてくれるから大丈夫発言してたし、毎度付き合ってくれてるんだと思ってたけど、前聖戦で影も描写がないのが気になる。それに、シオンがいないと星矢が聖闘士にならないかのごとき表現なのがまた分からなさに拍車をかけるのだ(汗)。シオンがいなければサガの乱は起きないだろうけど、それはそれでペガサスはアテナのそばで聖闘士してるんじゃないのかなあ……。でもそれだと同士討ちからの成長が無いから、神聖衣をまとうほどには成長しないってこと? 光政遺伝子を含まないからあかんというのか?

ほとんどの感想が分からん分からん連呼で終始しちゃいましたが、アヴニールの気持ちに支えられてのシオンのスターダストレボリューションはめっちゃかっこいいと思います!
祈りを未来に届けようとするアヴニールの場面は詩的で美しいし、そばにきっちりユーゴがいるのがいいね!
実際にはもう信頼された後とはいえ、3話での描写以上にアヴニールの存在が訝しがられていたことがハクレイとのやりとりから感じられること、そのわだかまりが既に消えていること……アヴニールが受け入れられていく過程がちょっとの描写でバッチリ描かれてるのもさすがだなあと思います。
シオンの心配してるマニゴルドがいい味だしまくってるのも素晴らしい。
そんなわけで、シオン編が終わってからも二周目とかたまの特別編とかでいいから頼んますよ秋田書店……。


クジラの子らは砂上に歌う18話「物語る異端者」感想。
オルカさんのくっちゃべりが話の大部分を占めてるけど、退屈さが無いのがすごいと思える回でした。
泥クジラの世界では、無印は印と比べて長命ということもあり、指導者として上に立つ存在だけど、帝国ではむしろ賤民として扱われる存在とのこと。感情を魂形に与えられないというのも初情報。これは泥クジラの無印も同様なのかな……? ただ、泥クジラの住人の場合は他には無い短命の宿命があるので、帝国と全く一緒ってわけでもないのかもしれない。
泥クジラの住人は帝国より情念動の力が強いということで、感情があるほど情念動の力は強いものなのかと思ってたけど、魂肉を摂取して感情のあるオルカが情念動が強いことについて、「魂肉を摂取してなおあの念紋」と驚かれてるんだよなあ……。感情の有無と情念動の強さはまた別ということなのか、それとも魂肉を得ることで何かしらセーブされるってことなのか。

オウニが悪霊(デモナス)だってのは、マジモンのガチのようでした。出自が分からない時点で普通の人間とは違うんだろうって感じはあったけどさ……。ウイジゴケを連れた状態で現れてるんだから、クジラの内部から現れたのかな、オウニ……。といっても、エマやネリほどの人外?とも違い、人間ではある感じなのでこれもまた不思議。

リョダリ、本当に生きてた良かったー!
エマがリョダリを助けたのにも何か理由はあるのかな。

名前等元ネタメモ。
エレティコス……そのまま異端者のギリシャ語
カタラクリュスモス……ギリシャ語で大変動・宇宙的激変
テロス・ヴロヒ(帝国の暦11話の単語)……テロスは「終局」、ヴロヒは雨


今日の右ちゃんはスフィンクス座りをしたままのお出迎えでした。声はニャーニャー元気だけど、動いてくれないとハラハラしてしまう……。
それでも、ご飯はちゃんと食べてくれてるみたいなので、ちょっとずつでも元気にはなってくれてるのだと信じたいです。昨日よりおなかの動きが大きくて息苦しそうなのはやっぱり心配なのだけど。
手術をしたものかしないものかが悩ましい。手術に体力が負けないだろうか……。


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