| 2015年02月08日(日) |
クジラの子ら17話感想 |
「神のごときミケランジェロさん」と「いきいきごんぼZ」7巻、「スピーシーズドメイン」2巻、あと「ミステリーボニータ」が届きました。 なんだかとっても秋田書店に貢いでるな……。 描き下ろしマンガ等満載で雑誌で読んでてもしっかり面白かったコミックス類の感想はまた改めてということで、ひとまず今日は「クジラの子らは砂上に歌う」の感想だけを。
* クジラの子らは砂上に歌う17話「遠来の旅人」感想。 毎度のことですが、カラーが本当に美麗で。 今回のカラーを見てるとネズ&ロウ組も堂々たるメインメンバーしてますね。キチャも。 そして、早速カラーに登場してくれたロハリト&ハスムリト。 ロハリト、前回の登場からなかなかに気になるキャラではあったけど、本格的に動き出したらますます魅力的じゃないですか……! 主ぶってえっらそうにしてるけど、降伏しないといけなくなったらハスムリトに任せようとしちゃうのとかな(笑)。頭下げるのはプライドが許さなくとも、従者の陰に隠れるのはありなのか(笑)。 泥クジラの民を蛮族だの猿だの呼びながら、最終的に彼らからの食事の提供はされて当然のもとなしと思わずに施しと受け止めるようになり、知恵と知識を与えることで対等であろうとするところが、なんだかすごく可愛い。少なくとも略奪者ではないし、これからどう転ぶかはまだ分からないまでも、ひとまず泥クジラの味方にはなってくれそう。 スィデラシアは連合王国ってことなので、ロハリトは領主の息子といっても公国の王子様くらいのポジションなんですね。祖国じゃ味噌っかす末弟キャラだったんだろうか……。
さて、ロハリトのことはひとまずおいといて、今回の冒頭に戻ります。 エマによって見ることになった過去で、泥クジラの居住区が今よりずっと小さいのが、100年前の写真集を見て「すごい! 空き地ばかり!」と思う感覚に近くて面白い。 砂葬される人たちが若くないことについて、チャクロは「無印なの?」という感想を抱いてますが、100年前にはまだ印がそれほど早死にだったわけではないという意味での描写なんじゃないかと思いました。帝国では、特にサイミアを使うから早死にというわけじゃないみたいだし、印=早死には泥クジラ独自の状態のようだし。 葬式の際に泣いてはいけない理由が、100年前と今とで変遷してることも、面白いです。悲しみに任せて泣くこと自体が、そもそも忌まれていたんだなあ。感情を持ちながらもそれをコントロールできる存在としてあるために。 そして、この過去で描かれているビャクロクが、今は子ども帰りしちゃってるあの長老で。ネリが普通の人間じゃないことはとっくに描かれていたから、この時代からネリがいること自体は不思議じゃないけど、この頃のネリは話も出来なければ感情も無さそうなのが、なんとも不思議です。
今月のスオウ様は、とろい子伝説に拍車がかかってました。運動オンチはいいんだよー。まあ、そんなもんだろうと思ってたよー。気負いすぎて着込みすぎるならまだしも、気負いすぎて服着るの忘れてロハリトたちの元に飛び出るドジッ子っぷりったらなんだよ〜。可愛すぎるだろうが! おかげでロハリトたちに、泥クジラの住人=裸族の蛮人というファーストインプレッションを与えちまったスオウ様ですが、裸であることがマイナスにならないくらいの美形キャラであることが明らかになりました。そうか、スオウ様、作中キャラから見てもしっかり美形だったんですね。むしろ、美形の裸ということで女子を戸惑わせちゃう存在なのですね。 ロハリトのフルネームを一発で覚える頭の良さもスオウ様の株を上げてました。
一方の帝国はとってもおんどろどろどろしてて、不吉な臭いがぎゅんぎゅんします。 次回も楽しみ。
検索でさっと見つかるものだけ用語元ネタメモ。 ビャクロク……色……白緑。 フォニ……ギリシャ語……声 ギガンダ……ギリシャ語……巨人(ギガンダス、ギリシャ語は呼びかけの時スがなくなるとのこと?) アナステナグモス……ギリシャ語……溜め息 アンティパトロス……人名? ハスムリト……ギリシャ語……あくび カサルティリオ……ギリシャ語……煉獄 エクレシア……ギリシャ語……教会 アラフニ……ギリシャ語……蜘蛛
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