だらだら日記

2014年08月25日(月) 小説というもの

数日前に、Twitterで「小説だったらこういうのやめて欲しい系」ツイートが流れてきて、その中に「過剰な改行・空白」というものがありました。
この「過剰な改行」、何気に人によって受け取り方が違うんじゃないかなあと後になって思いました。
基本的には、最近pixivの小説などでもよく見かける、<br>が20くらい使われてそうな改行のことだと思うんですが、私らくらいの世代だと一つの文をいちいち区切って改行した結果ページの下半分が真っ白だった少女小説も連想されます。「あたしは。(改行)」「センパイのことが好きだって。(改行)」「やっと気づいた。(改行)」みたいな文章ね。そこ句点じゃなくて読点でいいじゃん、でもって改行いらんじゃんっていう小説があったのさ、当時は。
あとは、スタイルシートが浸透する前だと、改行が少ない文章は段落が固まりに見えちゃって読みにくいからと、改行多めにしてる場合もあり、そのことを過剰な改行と取られたと思う人もいたりして。
あるいは、一行ずつ改行しては間に空白の行を設けてるパターンも見かけるから、それのことと思う人もいるかも。

会話文だけの文章ということなら「しゃべくり探偵」が極まってて面白いし、戯曲形式の創作同人誌で素晴らしい作品も知ってる。清水義範のパスティーシュ小説が面白くて好きだから、2ちゃん風小説(というのを読んだことないけど、電車男みたいな文章なのかね?)ってのも趣向としてはまっていれば面白いんだろうな、とは思う。
でも、右綴じ本で作るアンソロジーに横書きじゃないと成り立たない文章を送ってこられたら、「すみません、募集してたのは小説です」と返事したくなりそう。
日記形式小説や書簡形式小説など、本来の日記や書簡は横書きしてるんだろうと思える文章でも、小説としては縦書きにできるんだったら、特に気にしない。でも、2ちゃん風は多分縦書きNGだろうから、確実に困る。
別にアンソロ主催予定はないけどなー。


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