だらだら日記

2011年03月31日(木) LC222話感想

いよいよ次回最終話!ロストキャンバス222話感想。

よもやあの場面で天秤座の剣がただの杖代わりだったとは思うめえ。
しかしあくまで杖代わり。それでこそLCシオン。基本的に、三作とも態度でかい割りにへっぽこ臭漂うのはシオンの共通項だと思うんだけどな。

それはさておき、次回最終回です。
今週号のチャンピオンは、あとがきでどのあたりに載ってるかを確認するのすら「次回最終回です」的手代木さんのコメントを見るのが怖く、次号の広告で「星矢LC最終回!」的広告文を見るのも怖く、小口っ側をちょろちょろめくってロスキャンの掲載位置を確認して読むという、ものすごい小心者な読み方をしちゃいました。
まあ、前者はともかく、後者は無駄な努力だったのですが。
ちくしょうちくしょう、最終回くらいサービスでカラー扉とか増ページとかしてくれてもいいのにー。秋田のけちんぼめ。
して見ると、巻頭じゃなかったとはいえ、最終回をカラー扉+1.5倍増量で見せてくれたクレイドルは扱い良かったんだなあ……しみじみ……。クレイドルが、そんな感じに増ページで一気に畳み掛けるように進める最終回で、その勢いを気持ちよく楽しんだだけに、ロスキャンは最終回前1話で既にわりと穏やか展開なことがちょびっとばかり寂しいです。週刊連載だから仕方ないっちゃ仕方ないんでしょうが……いやでもやっぱ決着は次号持越しの+エピローグでも良かったのになあ。
まるっと一話分使ってエピローグって感じなのかな、次回。

とりあえず冒頭に戻りまして。
黄金の光攻撃からあとずっと気絶しっぱなしだったシオンがなんだか悲しい。最後の最後に良いところを童虎に持ってかれまくったなあ。
でもまあ、立場のことを思うと、童虎の方が優先順位高くなるのは仕方ないですよね。童虎たん、テンマ(主人公)のお師匠ですもんね。
アテナから受けた命だけじゃなく、テンマとの約束もまた、童虎にとって生き続けようとする意欲に繋がるもの。聖戦のたびに天馬星座がアテナの側にいるなら、次の聖戦までアテナの使命を守り続ければ天馬星座にまた会える。
一方で、シオンにとっては、真っ先に思い出されるのはハクレイとセージの二人。だからこそ、「生きることが使命」という童虎の言葉一つで、成すべきことを理解できる。「鎹となる」というコキュートスでの決意を、改めて誓うシオンの姿がぐっときます。鎹となるために生き続けようとしたあの時と、実際に生き残った今とでは、また思うことも違うんだろうけれど。だって、20巻の頃はまだ、レグルスも希望の船の人たちもみんな生きてたんだもんなあ……。今は本当に、ハーデスの元へ向かった天馬たちを除けば、シオンと童虎の二人だけなんだもんな。
ここで原作のあの童虎とシオンの図が来るってのが、また憎いぜ上手いぜ。
でも本当、別に必死に天秤座の武器で戦った後の図ってわけでもなかったのにはどうしたもんだかって感じですが(苦笑)。
まあね……天秤座の武器については、LCではオートガード機能があるよってことなので、多分そんな感じにテレポーテーションの衝撃から身を守ってくれたんでしょってのはどうにも無理があるでしょ。
220話でシジフォスたちが現れた時に天秤座の武器が散らばってたのはオートガードで説明できるけど、あの時はまだ槍の穂先は残ってたもんなあ。あれが今外れてるのは上手い説明が思いつきません……。そしてあくまで杖な剣……。

その頃の冥王星(魔宮)ではボロボロな割りに元気そうな三人の幼馴染会話が可愛かったりするわけですが。
ここの場面のサーシャは、雰囲気も口調も本当に純サーシャって感じで可愛いです。でも、ハーデスの前に出ると、またアテナって感じが強くなるんですよね。根っこはちゃんとサーシャっぽいけど。
ハーデスとの対決の場面では、アローンがこれまでの器と異なり器自身の存在を保てた理由も語られたのでちょっとすっきりしました。アテナが器の少年の身内として生まれたところで、結局器の少年を守りきれなかったというのが物語の前提になってるのかと思いきや、妹とテンマ(むしろ多分主にテンマ)との約束そのものがアローンを守り続けてたっていう。
花輪そのものがハーデスを押し戻したというより、それに込められた約束や、その約束を貫こうとする人間の意志がハーデスに打ち勝ったって印象だなあ、この戦い。天馬星座とアテナと器の少年ではなく、テンマとサーシャとアローンの勝利。そんな風に思えた。

テンマだけじゃなく、これまで戦ってきた誰も彼もが、自分との約束を貫いてきた。その果てに、今の勝利がある……。
17ページのコピー見てると、ずっと読んできたこれまでの物語が思い出されて胸が締め付けられるようです。あの人もこの人もかっこよかった。
しかし、テネオがここにいるのはいい。輝火がいるのもおかしかない。ラダマンティスも、まあ許そう。
だが、バレンタインは許さん……! いや別にいいよ、バレンタインが悪いわけじゃないよ。でも、水鏡差し置いてここにいるのは悲しくなるだろうが、私が!(笑)
……まあ、確かに、水鏡って何かに命張るって風でもなければ約束をしてた風でも……いや約束はしてたか。「俺もすぐに行こう」って。反故にしただけで。
でもほんと、バレンタインがここにいていいなら、バイオだっていていいじゃーん。あの子は思い切り命張ってもいたし叶わなくても約束してたじゃーん。
それと、アスプロス×3もどうかと思うぞ(笑)。デフテロスの姿が見えないんですがー(汗)。
他の黄金聖闘士はみんな登場してるのに、デフだけ……。杳馬と戦ってたのも、拳振り上げて強くなると誓ってたのも、最期にアテナと言葉を交わしたのも、基本的にアスプロスですよ……。だから、双子座の聖衣&冥衣が並んでるあの場面にしても、どうしてもアスプロスの場面としか思えないんですよね。少年時代回想も、デフの名前だけは出ていても、台詞そのものはアスプロスのものですし。
デフに勝利した後のアスプロスは、アスプロス単品というより「どっちも」という一面はあるけれど、それでも基本はアスプー兄さんだったからなあ。ここでデフテロスがはばちなのは気の毒です(汗)。

あと、寂しかったのは、デフ・水鏡・バイオ不在だけじゃなく、ここの決着が一気についちゃったこと。
前回、童虎が「死地に向かわせられない」と言ってたので、もうちょっと苦戦するかと思ってました。
盛り上がりだけで言うなら、テンマVSアローン、黄金聖闘士VSハーデスの方がテンション上がってましたね。負けそう→助っ人いたす!→勝ったの流れが好きでね。さすがに今回もそれやったらくどいけれど、いくら魂のみの相手といってもいきなり「抗えぬ…!!」じゃなくても良かったんじゃないかなあ……とか……。
でもこれ、圧勝していて今にも地上に戻っていけそうで、実際には押し勝ってるその時にはテンマたちはもう死んでるんですよね。サーシャはまだ顔が汚れてるけれど、テンマとアローンの顔がずっときれいで血の汚れも火傷あともなくて……。それでも三人揃ってすっごく幸せそうな表情なのを見たら、涙がぼろぼろ出てきていかんです。
ページめくっての童虎の表情が、また胸に迫るものがある。テンマたちの姿を見ることが出来る読者だけじゃなく、小宇宙の消滅で童虎にもテンマの死を知らせる。だけど、それを明示するわけじゃなく、あくまでちょっとした様子の違いや表情で示すってのが好みど真ん中な表現です。でも、バイオの傷が次の回でいきなりきれいになってたこともあったので、テンマたちの傷については汚し忘れの可能性も否定できないかもしれない(苦笑)。

さて。
今回のことで決着もついたとなると、残るはエピローグだけ。
少しは今回のラストと最終話の冒頭を被せてくるかもしれないけれど、実際にはほとんどテンマ不在で進むことになるのかな、最終回。
テネオとか水鏡とかトクサとか出番あるんでしょうか……つうかトクサ! 本当にトクサ!! あの投げっぱなしはやっぱひどいよ……!!(泣)
18世紀で終わるのか、20世紀で終わるのかも気になる。

気になるといえば、今回の作者コメントも。
「暫しお別れ」って言われると、すぐに戻ってくるって受け取っちゃうんですけど……。それも、他雑誌じゃなく、あくまでチャンピオンでって思えちゃう(汗)。
1.新作の少年マンガで連載予定
2.もう一つの天界編連載予定
3.星矢LCエピソードG連載予定
4.1巻分は買って読めキーリの続きコミカライズ
5.某条例に挑戦デリバリー連載
……の可能性があるならば、個人的には3……3希望です……。イリアスさんと奥さんとの馴れ初めとか、シジフォスとハスガード様の若い頃のキャッキャウフフとか、ヒーローがヒーロー視される前のデジェルとのあれこれとか、いろいろ見たいです。あと水鏡にもフォローお願いします。(←既にGじゃない)
実際には上のどの可能性も当たらず、他誌で少女マンガ家復活ってこともあるんでしょうけどね。
七芒伝みたいな作品だったら、少年マンガ誌もあうかなあ……とは思うんですけど。
そう言えば、七芒伝読んだ時は、王道っちゃ王道内容ではありますが、クレセントノイズを思い出したりしたものでした。で、なるほどアシされてたっての納得だわと思ったり。でも、LCを10巻まで一気読みした時は、自分の中でいちばん絵柄近い印象だったのは東まゆみさんだったなあ。……おお、なんか懐かしい。思えば遠くに来たもんだ。余裕がないからしないけど、余裕さえあれば星矢再燃とLCにはまったきっかけでも語りたくなるくらい。

小宇宙通信はどうなるんでしょうか。
OVA出てるうちは、小宇宙通信も載り続けるのかな??
3巻のオーディオコメンタリーの面子って、まだ明かされてないんですっけ? いつものように偶数話がオーディオコメンタリーなら、ぜひまた小野Dお願いします。彼の語りは聞いていて気持ちがいいです。

コミックス24巻は、お兄ちゃんの髪色やっぱこれ濃い青かなあ……。アニメサガカラーは望めないのかな(泣)。
下手するとこれ、冥衣+黒髪兄さんでもおかしかないんだろうか。さすがにおかしいか。
とりあえず、今日も秋田の新刊情報チェックしにいってみますです。


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