だらだら日記

2011年03月24日(木) LC221話感想

最終回前2話なのかなロストキャンバス221話感想。

「きっと会えるよ!」をヒロインじゃなく兄貴分とやるマンガ……。
いや、でも、愛情するよりこんな時友情したい聖闘士星矢らしいっちゃらしいですね。サーシャがひたすら立場ないだけで(苦笑)。とりあえずはサーシャも共に冥王星の魔宮まで行くのだから、ひょっとしたらこの先でサーシャとも「また会おう」をやってくれないとも限らないですしね。

いよいよラストバトルですね。
このラストバトルがコミックス1巻分続いてくれやしないかと思っちゃいますが、来週と再来週にかけて決着してエピローグがくっつく形で、なんの問題もないくらいきれいに終われそうな雰囲気です。
……トクサのことだけはどうしても気になっちまうけどもー!
でも、耶人とユズリハについては、なんとかちょっと落ち着いてきました。今回、テンマが耶人とユズリハに心の中で語りかけてたことで。
力の及ばない青銅の耶人と白銀のユズリハにとって、テンマを奮い立たせたあの場面はなんだかんだでいちばんの活躍どころだったのかなと、そう思えてきまして……。誰かを打ち倒すことだけが強さではなく、守り抜くことも、強さだってことに違いはないもんね。
まだ生きてることに望みを繋ぎたい部分は気持ちの中に少しはあるけれど、彼らの死がただ流されたままで終わらなかった、それだけで今は十分。

では、ひとまず最初のページに戻りまして……。
ハーデス完全復活ということで、このままアローンごと倒しちゃってお終いってことになるのかと思ってましたが、なんとかアローンが戻ってきました。ある意味倒しきれなかったってことじゃね?とか言ったら台無しなんで言わない。
15年間ずっと一緒だったのに、離れる時は一瞬なんだなあ。でもなんかこう、これはどう見てもハーデス様逃げ込んだ感に溢れておりますな(苦笑)。かっこ悪いなんて言ったら台無しなんで言わない。

ゾディアッククラメーション(仮)は一人で放つのも無茶でしたが、十二分担してもやっぱり負担は相当のものだったんですね。童虎がシオンと違って気絶せずに済んだのは、なんだかんだでアテナの血の力故、なのかな。でも、アテナの血の加護はそれ以上に負荷も大きいってことなんでしょうか……。輝火戦のあたりでは大分アテナの血による暴走を抑えこんでた風でしたが、ここにきてまたも鼓動が激しく。それとも、元々鼓動は激しいままで、その拍動にまた耐え切れなくなったってだけなのかな……? いずれにしても、黄金の光攻撃は童虎にとって力いっぱいの攻撃だったってことですよね。
17巻で暴走を始めた時にも、アテナの血を心臓に受けたことがメソペタのきっかけになるんだろうと思いましたが、いざそうなってみると改めて話の繋げ方に感動します。LCの中だけでもそうだし、ここから原作に繋げるんだということでも。NDの方が「正統続編」という形になったことで、LCは正統じゃない冥王神話みたいな考えかたしてる人もいるようだけど、LCは過去の物語を純粋に描く冥王神話としては、ND以上に正統派だと私は思ってます。続編じゃないから「正統続編」じゃないだけでさ。前聖戦に生きた人たちを熱く描き切り、未来の、星矢たちの物語に繋がるよう繋がるよう図られたこの物語が愛しくてならん。出会えて本当に良かったです。

ハーデスを打ち払い、役割を終えたとばかりに聖闘士たちの姿は消えオブジェだけが空に浮かぶ場面にもじわじわきました。
テンマの熱い小宇宙に打たれて黄金聖闘士たちが集まり、彼らの強い心にテンマも改めて感じ入って最後の戦いに向かおうとする。この辺の流れも大好きだなあ。どちらか一方だけが主立ってるわけじゃなく、主人公として十三人分の物語がきっちり描かれてきたから、よけいにテンマの決意に説得力がある気がする。
射手座の聖衣がハーデスの居場所を指すのもたまらんー! 最後の最後まで道を示してくれてるんだなあ、シジフォスったら。

しかし、冥王星が最後の魔宮となったことで、8つという数についてはクリアしちゃってるのが……。生意気だ! 見つかったのずっと後なのに!! 既に惑星ですらなくなってるのに……!!(笑)
くそう、やっぱり海王星がスルーされたのは悔しいぜ……。
ハーデスの肉体そのものはアローンのものだから、太陽攻撃はアローンにも大ダメージだったようで。ハーデスがいなくなったところで、テンマにやられた傷もあるし、この火傷もあるし、アローンは冥王星に向かうまでもなく死ぬしかなかったんだろうか。「最期のお願い」という言葉が痛ましい。
そんなアローンの手を取ることについて、耶人やユズリハたち、黄金聖闘士が何と言うかを考え、「それでも」とアローンの思いに応えるテンマのシーンも大好きです。
でもさ、「それでも」って続けちゃうってことは、テンマはみんなが反対するだろうと思ってたんだろうけどさ、きっと誰一人反対する人なんていなかったんだろうな。
「しょうがねぇなあ」とか、「どうせそう言うと思った」とか、「それでいい」とか、そんな風に返してくれそうな気がしてならない。中には「甘いんだよ」とか言いそうな人もいますが、その人は元海龍を助けた前科があるのでテンマは気にしなくてよろしい(笑)。
どこまでも友のために戦ってきたテンマのことを、みんなその思いごと応援してたんだよね。耶人だって、アローンのことを「お前の友達」って表現してたし、童虎だって「友として心燃やすことをやめて欲しくない」と言ってたじゃないか。もっと胸を張ってアローンの手を取ればいいんだよ。
反対するとしたら、それこそむざむざ死地に送れないからというそんな理由だけ。「同胞らの思い」を背負った童虎は、童虎だけの気持ちじゃなく、みんなの気持ちを代弁して「絆の戻った3人を戦地に向かわせられない」と言ってるんだよね……。

生き残った二人に役割を与えるのは、次の聖戦に備えるためにも必要なことだけれど、生き続けろという願いの表れでもある。生き残った意味と生きていく理由を二人に与えることになるんですよね。ちょうどラダマンティスが冥闘士ではなく一個人としてパンドラに生き続ける理由を与えたのと対になるようで、好きだなあ、ここの表現。
それにしても、シオンがめそぺた知らなかったのは気絶してたからってのはある意味すごいッスね。それでこそシオンクオリティ。
魔星の監視と教皇の任命だけ伝えて、めそぺたのことは伏せていたのかな、童虎。

テンマの「地上でまた会おう」も、大好きな場面です。絶対これが最後の別れになるんだと思えるだけに、笑顔の台詞なのにすごく悲しい。
でも、本当に、いつか会うことになるんですよね。その時の天馬星座はテンマじゃなく星矢かもしれないけど、それでも。
星矢と老師が会ったのは、ポセイドン編の時に五老峰で……が初だったかな? 下手すると、老師と星矢が出会った場面で「また会えたね!」エンドになるんだろうか……。
どんな終わりになるにしても、今回の話の最後の2ページだけで不安が吹っ飛んだ、感じ。

今回も特に増ページってわけじゃなかったので、やっぱりあと2話ってところかな。
最後の回くらい、巻頭カラーで大増30ページとかしてくれても嬉しいんですけどね……。夢見るだけならロハだから、とりあえず夢見とく。
ユズリハ外伝は、結局単行本に併録ってことにはならなさそうですが、このまま未収録なんでしょうか。それとも、まだ9話分あるという奇跡が待ってる……気はしねえ……。
ロストキャンバス0巻でも出してくれないかなあ。で、ユズリハ外伝も収録。あ、でも、どうせだったら、外伝だけまだ連載してくれないかなあ。それぞれのキャラの読み切りを、40ページくらいの分量で。で、外伝だけ集めたコミックスが出るの! ……まあ、だから、夢見るだけならロハだからさ。


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