２００話まであと１回ロストキャンバス１９９話感想。

ええええええ！！！
レグルスの父親が先代獅子だといい→叶った
シジフォスと先代獅子が兄弟だといい→叶った
レグルスが対決する守り人は先代獅子の仇だといい→叶った
レグルスは負けて死んだほうがいい→叶っ……えええええええ！！！！！
レグルス関係は、期待していた設定・展開が実際に来ることも多いのですが（もちろん来ないことも多いのですが）、最後のそれが実現するとは思ってなかったです。叶っちゃうんですか、それ……叶えちゃうんですか手代木さん……！！
なんかすごくひどいこと期待していたみたいですが、間違ってもレグルスが嫌いだからというわけがなく……。バイオのことで恨んでるからってわけでもなく（汗）。
前にも書いたけど、レグルスのような子どもに、すっきり気分で死んでほしくなかっただけなんです。
他の聖闘士たちのようにやりたいこと・やるべきことをやりとげて、十分だとか満足だとか、そう思いながら逝ってほしくはなかった。悔いておかしくない年なのだから、こんなところで死にたくない・このままで死ねないと思ってほしかった。
だから、今回の話は、話としては満足だし展開にも納得しています。どうせレグルスの死が回避できない設定ならば、この流れが来てくれて良かったと思う。
でも、元々レグルスには負けて死んでほしいと思っていたのは、仇討ち展開がくるんじゃないかと予想し始める前のことで……。守り人に先代獅子の仇がいるならば、討たせてあげたかった。それで先代獅子を超えられればいいじゃないかと思ってた。
ロストキャンバスという物語が好きな人間として、今の展開を喜ばしく思う気持ちと、レグルス好きとしてどうしようもなくやりきれない気持ちと、胸の中で渦巻いています……。
ただ、今回の話がアルバの時の２１話のように勝敗覆るものかもしれないし、この回でのレグルスの死亡が確定だとしても、それでレグルスが無駄死にしたとも限らないですよね。
人の身に余る力を得ているのは、レグルスだけじゃなくラダマンティスも同じこと。レグルスの全力に対抗するために無理してたかもしれないじゃん……！　それが原因でラダマンティスが倒れたら、結果としてはレグルスが倒したのと変わらなくなると思う。
なんせ、まだ「軍配は神竜に…！？」と「？」ついてますからね！　レグルスもカルディアもまだ負けちゃいない。最終的に今回の聖戦でハーデスを退けられればアテナ軍としては勝利なのだから。

前置きが長くなりましたが、ここからが本編の感想です。（うわあ）
どんな技で来るかと思いきや、黄金聖闘士１２人の技をいっぺんに放つという無茶無鉄砲できるんかいそんなこと、な技でした。
それができるのは多分レグルスだけで、レグルスにしか使えない以上レグルスだけの新技と言えなくはないのですが、そうは言ってもこの期に及んで借り物オンリーかという気持ちは拭えなく……。
しかし、すごいなレグルス。３人分の力でダメなら１２人分でって……。
「最強の技」といっても、体質改造が必要となるクリムゾンソーンと、隠し玉で見せることはなかっただろうカタケオ、レグルスと別れてから放った転霊波はレグルスには使えないものだろうから、アルバについては薔薇技まで、カルディアはカタケオなしのスカーレットニードル、シオンについてはスターダストレボリューションまでしか使えなかったよね、多分。
彼ら以外の黄金聖闘士の技にしても、それぞれの本来の力を１０とするならば、せいぜい８くらいしか倣えなかっただろうとは思うのですが……。いや、１００％レグルスが他の人の技を使えるってのはいくらなんでも……と思うので（汗）。
あと、天秤座じゃなくて虎座が向かっている以上、黄金聖闘士１２人分の力とは言いがたいと思うんだ（苦笑）。天秤が向かっていたらそれはそれで間抜けな図だろうけど、そこは龍だけでごまかすとかさ（笑）。
茶化したこと言っちゃったけど、ゾディアッククラメーション（くらめーしょんって何……？）を放つレグルスはかっこよかった。これで勝てると思った時の泣き笑いの表情も良かった。
だけど、ページをめくると、またもレグルスの技はラダマンティスに届いてないんですよね……。もうここから悪い予想しか出来なかったです。これはもう勝てん、と。


最後の最後、レグルスの心象風景のような描写が、すごく悲しくてきれいで好きです。
もう望めないかと思っていたシジフォスとイリアスさんの兄弟設定も明かされましたしね。
この設定は、もう２年近く期待していたもので、何度ももうダメかと思わされつつしがみついて夢見ていたものだったので、シジフォスの口からさらっと「兄と」という言葉が出た時は、レグルスの最期が悲しい気持ちと同じくらいひゃっほう気分でいっぱいでした（苦笑）。
原作の射手獅子との兄弟関係の逆転、シジフォスとレグルスの師弟であると同時に血縁者でもある関係など、シジフォスとイリアスさんが兄弟だと美味しさてんこもりになるんですよね。
でも、この後のレグルスの「ずっと父さんを探してるのに」という泣きそうな表情で、ひゃっほうが引っ込んで、また涙がぼろぼろと……。
デフテロスとアスプロスのアレコレも、お互いしか見えてなかったために起きた悲劇だと思ってましたが、レグルスもまた父親しか見えてなかったためにこんな結末になっちゃったのかなあ。「目を凝らすもの、感じるもの全て」に父がいる。イリアスさんの言葉を信じ、目を凝らしては見続けて、超えられればいつかイリアスさんが見つかると信じて。
「超える」が特性だったレグルスが、その特性ゆえに命を落としたのだと思うとすごい切ない。そして、この、どうしようもなく強大なものに敵わない姿は、あの日のバイオの姿を思い出すんだ……。こんな形で跳ね返ってくるなんてorz

こうなると、誰がラダマンティスを倒すんだろう。
同じように神の力を持つ童虎……ハーデスの依代であるアローン……。神殺しの力を持つと言われたテンマ。
やっぱり、まだレグルスのもう一花に期待しています。センターカラーで本当の決着をつけてほしい。まだ終わっていないと信じたい……。
でも、もしレグルスが今回で退場したのだとしても、ダメ展開だとはちっとも思えない。むしろ面白すぎて辛い。

……いちばん望むところは、レグルスが死なないことだったんだけどなあ。

おまけ。
レグルスと無事再会できて涙しながら喜んでるハスガード様が可愛すぎます。
その側に微笑ましく見守るシジフォスまで見えるようです。