団長のお言葉
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2004年01月21日(水) こちら団長!樹脂砲撃命令!〜闇に向かって撃ちまくれ〜



 ある夕方、我々、オレ、うっちゃんとひろちゃんの三人でいつものホームグランドHに行った。オレとひろちゃんはなんとかバスを確保しアブれずに済んだ。

 しかし問題はうっちゃんだった。オレと同じ事をしても掛からなかった。どうしてなのかは解らない。彼女は相当のブランクがあるからだろうか?謎だった。

 このままではいけないと思い、我々はある水路でナマズを釣りテンションを上げていこう、そして笑顔で帰ろうではないか、と皆で計画した。しかしこの計画はバスだけじゃ物足りんではないかというオレ的思考で皆を丸め上げただけだった。車は俺が出してるのをいいことに半ゴリ押し状態の計画だった。

 うっちゃんはもういい・・・ってしょげた顔をしていたがそんなことは眼中には入らなかった。

 車内にて、ナマズは釣れるよと、ひろちゃんの空を切る呟きに流され一路、とある水路へと車を走らせた。

 しかしそこでも釣れなかった。なんて奴は釣り運が無いのだろうか。驚きだった。いかん。このままでは。最後の望みをかけてある河口付近の水路へ移動することとなった。うっちゃんの顔は闇夜のせいか紫色に見えた。

 この水路は夜は狙ったためしがない。アテにならないオレ的勘。しかし奇跡は起こるものだ。次から次へとジッターバグに当たって来る!俺が叫んだ。

 「うっちゃんよ!そこに撃ーっ!!」
 びゅう・・ドボッ!ジッターのステップダンスが闇夜に響く。
 かぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか・・・
ゴッボ!!
 「巻けーーーーーーーーーーーーっ!!!」
 鈍い奴にゃこれぐらい強いのが調度良い。うっちゃんの竿は弓なりに曲がっている。
 炸裂。歓喜。狂乱。全てはあっという間の出来事だった。そして見事うっちゃんはナマズをゲットすることに成功した。体長40センチと小ぶりだが、なかなかのファイトをしていた。

 それから更にナマズのアタックは続き小ぶりのをもう一匹ゲットした。オレはというと50センチのを一匹揚げた。ひろちゃんは・・・0匹・・・。死んだ顔をしている。夕方、彼はこう言った。「ナマズは釣れるよ・・・。」 

 釣り歴、短い女狐に真横でコテンパンにやられた気持ちは恐ろしくて想像もつかなかった。オレはあえて考えず車の運転に集中した。



マグロ