てらさき雄介の日記
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2024年02月23日(金) 戦争調査会ならぬ政治調査会を

「戦争調査会」という組織があった。私はその存在を知らなかった。ある記事でそれを知り、さっそく関連する本を購入した。

戦後に幣原総理が設置したもので、日本人自身の手によって戦争の経緯を検証し、今後に活かしていこうという取組だった。結果GHQによって解散させられたが、会議の内容や収集した資料は貴重であると、ここ最近に歴史学者がその文庫本を出したのだ。

あの戦争が何であったのか。私もずっと研究してきた。その視点は「何故負けたのか」というもの。戦争は勝ち負けの話ではないと批判を受けるかもしれないが、昭和以前の日本の隆盛、これは国家のみならずデモクラシーの発展を見ても、何故結果あんなことになってしまったのかとの疑問は強い。

さて上記の本。敗戦の理由は当時の識者によって様々な意見がある。開戦自体の誤り、大正デモクラシーの軍部軽視、満州事変、第一次世界大戦の勝利、真珠湾攻撃、陸海軍の不一致、過度のソ連重視、南部仏印進駐、そして政治の堕落である。

いずれも研究の余地はあるが、最後に期した政治の堕落はよくわかる。私もせの世界にいるから。今の国会を見てみよう。戦争当時も同じだったのか知らないが、これでは無理だろうと思う。戦う前に負けている。戦争調査会ではなく、政治調査会が必要だと思う。

●今日一日

所用


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