◆ にゃんコラム ◆
My Liv

2004年04月26日(月) ��141…記憶の中の幻影

猫雑誌などで、自分の猫に似た猫を見つけると、それだけで嬉しくなるものだ。
リブは平凡なサバトラだから、似たような毛模様の猫はわんさかいる。
顔まで似ていると、これはもう親近感。今月号のある猫雑誌で、リブの仔猫の
頃にそっくりな猫を見つけて、ニヤニヤしてしまった。
時には、先猫来夢によく似た純白の猫を見つけて、しばし亡き愛猫を思い出す。
また時には、幼い日の遥かな記憶の中に眠る猫を思い出させるような、そんな
猫がふいに登場することもある。

あるタイプの茶トラの猫を見ると、今でも、妙に郷愁めいた気持ちになる。
記憶の底が疼くような、懐かしくてたまらないような……。昔からそうだった。
遠い日の記憶の中にいる茶トラの雄猫。ある日忽然と姿を消してしまった
茶トラのタマ。きっと、彼のことが心の奥底に今でもこびりついているからに
違いない。
私が覚えている限り、人生で初めて接した猫がタマだった。(その前、私が
生まれた頃、家にはキジトラの猫がいたらしいが、この猫についてはほとんど
記憶がない) もの心ついたとき、私の生活の中には、茶トラの猫がいた。
(エッセイ【ゆめ猫】 [��11…茶トラのタマ] を参照されたし)

柔らかいふわふわの塊を、幼い日にいつも抱いていた記憶がある。寒い夜、
猫を抱いて寝ると、暖かくて心地良かったことを覚えている。自分が小さい
から、猫と同じくらいの大きさだったかもしれない。ものすごく大きな猫
だった……と思っていたのだが、母に言わせると、普通の大きさだった
そうだ。自分が小さいから、そう思い込んでいたのだろう。

今も時折何かの拍子に、私の記憶の底から蘇る茶トラの猫。白の入っていない
全身茶色の大きな雄猫。ゆらりとした長い尻尾。おっとりとして気のいい猫
だった。あの猫の幻影が、なぜか時々、白猫来夢の影と重なるのは、雰囲気が
すごく似ていたせいだと思う。


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