Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記39〜新疆ウイグル自治区・ハミ編〜「高級メロンを越えるハミ瓜」
2004年10月15日(金)
旅記39〜新疆ウイグル自治区・ハミ編〜「高級メロンを越えるハミ瓜」

8/24。朝8時の敦煌→ハミ行きのバスで出発。
同じドミだった兄さんも、同じバスに乗り込んでた。
途中でバスの揺れが酷くなり、道が悪いのかなーとか思ってると
いきなり横のほうからもくもくもくもくーーーっって煙でてるの!!!
いやいやいや、ヤバイってこれ。焦げた系の変なにおいがするし。
で、いつもの如くバスの故障は運転手さんが頑張って直します。
バスの下から「カーン、カーン」って打つ音聞こえてくる。。。
どんな古典的方法なんだよってツッコミ入れてたのにそれで直ってた。
なんだかタイヤのネジがゆるくなってて、タイヤ外れかけてたとか。恐怖。
昼過ぎ、夕方前にはハミに到着!早速明日のトルファン行き切符を買う。
うちはすんなり切符買ったんだけど、兄さんは紙に書いて渡してた。
その姿を見て、去年一人旅した時の自分の姿を思い出した。
切符買うときは同じように紙に書いて渡してたなーと思って。
今思うと懐かしいというか微笑ましいというか。

せっかくだから二人で安宿探し。
というのも、私のガイドブックにはハミの情報・地図が載ってなかったし。
大きな都市しか載ってなくて、相変わらず役に立たないんだから。
ガイドブックの安宿は、ドミが無いし人がいっぱいで泊まれないみたい。
がっかりしながら、その宿の人が勧めてくれた向かいの宿に行ってみる。
そこで一人のパッカー発見。あれ絶対日本人ぽいよ、と言いつつ
話しかけてみたらやっぱり日本人だった。彼も宿探しに苦労してた。
放浪Tシャツを着てたんだけど、放浪クラブに入ってるらしい。羨まし。
さっき勧められた宿は日本人泊まれないらしく、仕方ないから
後戻りして別の宿を探すことに。しばらく歩いてやっと見つける。
そこはドミがなかったけど、三人部屋が50元。ってことは一人約16元。
歩き疲れてたし、条件もまあまあだったのでここに決めた。
ハミはなかなかドミが見つからなかったから、偶然三人いてよかった〜。
敦煌から一緒に来た旅人はポロに熱い想いを寄せるポロ兄さん。
ハミで出会った旅人は今年から中国の大連に留学する大連くん。
私を合わせて、三人揃うとなかなかいいコンビ。おかげですごい楽しかった!
大連くんはウルムチ→トルファン→ハミと逆ルートで下りてきて、
今後は敦煌に行くんだって。二人で飛天賓館をお勧めしといた(笑)

少し休んだら、腹ごしらえに出発!!
みんな一人旅だから、一人の時は麺ばっかり食べてるのね。
中華料理は人数がいないとなかなか食べれないもんで。
だから中華が食べたい!っておいしい中華料理にありつく。
私も移動が多かったこともあり、久々にちゃんと中華料理を食べた。
シルクロードに沿ってきたポロ兄さんは、新疆料理が食べたくて仕方ないらしく
新疆軽く一周した大連くんは、新疆料理からやっと開放された!って喜んでた。
満腹になったら今度はメインのハミ探索。
私が興味あったのはハミ王墓と、ミイラがいる博物館。
ハミは雰囲気がなかなかいいよ〜って聞いてたけど、こじんまりしてた。
ハミ王墓は思ってたより狭くて、人もまばらで少しがっかり気分。
てか、観光客らしい観光客がほとんどいなくて、売り場の人も暇そうにしてる。
でも中はイスラム文化と中国文化の融合!って感じの建物がなかなか。
王様やお妃様の墓があったりして、中にはぎっしり詰まってる。

その後近くのケイス墓についでに寄ってみた。
二人はお金払って入ったんだけど、私はまいっかと思って入り口で待ってた。
そしたら他に観光客もいないし、入っていいよって中に入れてもらっちゃった。
ここは王様よりも立派に作ってもらってる気がした。すごい豪華。
屋根はキスチョコみたいな形で緑っぽいタイルが貼ってあるイスラム式なのに
本堂はというと和風建築みたいなのね。この融合具合がすごいと思った。
人がいない割に道が広くてかなり立派。で、王墓のちょっと先で道がきれてて
例えば港の波止場や、海の傍の堤防みたいな感じでまっすぐきれてた。
先には空しか見えないし何にも物が無いから、海があるんじゃないか
って盛り上がったんだけど(もちろんここは内陸中の内陸!)どうなんだろ。
今でも少し気になる。見に行っておけばよかったかなって少し思う。
ゆっくりしすぎてたからか、いつの間にか博物館が閉まる時間になってた。
ハミ王墓に博物館のポスターが貼ってあって、近代的でおもしろそうだったのに。
やっと帰りのバスを見つけて街の中心に戻るも、博物館が見つからない。
ダメもとで駆け込んでみようって考えてたのに、地図を見ても人に聞いても
見つからなくて、結局最後まで見つけることは出来なかった。残念。

仕方ないから今度は食いに走ることに(笑)
アイシーみたいな飲み物があって、二人は買って飲んでたんだけど
“科学的な味がする飲料に細かい氷が浮いてる”程度のもので、がっかりしてた。
その隣に「身長体重はかり屋さん」がいた。中国の道端にはどこにでもいる。
身長と体重をはかってくれる機械があって、0.5元くらいではかってくれる。
「身長、何メートル。体重、何メートル」なんて喋るもんだから
周りの人に聞こえるし、今まで一度も乗ったことが無かったけど
「やってみたら?」って言われ、一人じゃ絶対乗らないしな〜と思い挑戦した。
今回の旅行美味しいもの食べまくってるし、絶対太ったよなーと思いつつ。
中国来てから体重計に乗る機会も無いしね。わざわざ買う物でもないでしょ(笑)
結果はまあまあで、ちょっと一安心。
その後はイカ焼きなどの鉄板焼きものを食べる。
真っ赤な色をしてたから、てっきりすんごい辛いのかと思ってたけど
ちょっとトマト風味なのかそこまで辛くなくて、クセになる味。
あんまり食べなかったんだけど、大連くんが自分のを勧めてくれた。
遠慮して断ったのに「食え」って言って、もう一回差し出してきた。
そういう気遣いに女ゴコロをくすぐられる。分かってるなぁコイツ(笑)

夜市が出てるっていう場所に行ったんだけど、それらしきものは無い。
道端ではハミ瓜やスイカがたくさん売られてた。せっかくだからスイカ購入。
なんと一玉4元というありえなさ。す、すごい・・・。50円ちょっとしかしないなんて。
冬に天津で友達が買ってたときは30元くらいしてたのにね。(ぼられてた?)
そばのパン屋さんがおいしそうで、チョコパンを二人が買ってた。
贅沢は出来ないので買わなかったら、大連くんが私に一個買ってくれた。
旅をしてるとあんまり買ってもらうなんてこと無いので、すごく嬉しい。
(パッカーはお互いお金が無いので、普通は自分のことで精一杯なのだ/笑)
目の前の羊肉串があまりにもおいしそうだったから、寄り道してつまみ食い。
ここの羊肉串は本当に美味しかった!さすが本場の新疆だ〜って感じ。
ポロ兄さんも大連くんもえらく感激して、追加注文してまた食べてた。
おいしいおいしい〜〜。すんごいおいしいのだ〜〜〜。
さっき買ったチョコパンを食べると、クレープみたいでこれもまたおいしい。
クレープ生地の中にチョコレートと生クリームが入ってる感じなの。
おいしかったからもう一回そのパン屋さんに行って、また買い込んでた。
私も明日のバス移動用にピザパン購入。そのパン屋さんは中国なのに
おいしそうなパンが多くて、あれこれ欲しくなってきちゃった。

宿に帰ってスイカ祭り!三人で一玉食べきるぞ!
ハミだからハミ瓜食べようと思ってたんだけど、昨日食べたばかりなんだよね。
ポロ兄さんが一人で一玉買ったのを、ドミのみんなに分けてたんだけど。
なんと一玉20元もしたんだって!騙されたのか高級なのか分かんないけど。
でも20元したのが頷けるくらいの美味しさだったのさ!!!!!!!
ハミ瓜といえば去年北京に行ったとき道端でたくさん売ってて、
メロンだと思って食べたら甘くなくてショックを受けた食べ物だっけな・・・。
でも宿で食べたハミ瓜は本当に最高だった。日本の高級マスクメロンにも負けない。
本当に甘くって口の中でとろけてて、これが瓜なのかって驚く位のうまさ。
ああ、本当にあれはおいしかったなぁ。二度と無い程の美味しさだった。
という訳で今日はスイカなのだ!夏といえばスイカ割りだよね〜って
スイカを割っては三人でもりもり食べた。皮がすごい柔らかい。
スイカもなかなかおいしくて、一気に半分くらい無くなっていった。
残りは明日の朝ご飯ということで、勢いのうちにスイカ祭りは終了。
夜はお喋りに花を咲かせ、翌朝は一足先に大連くんが出発。
いい子だったから、別れが少し寂しいな。またねー。
さて、次回はトルファン編。ブドウ祭りだ〜。



 
 
 
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Arranged by Ami