Title...ハッピィ*デイズ By...あみ      
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旅記30〜チベット自治区・ラサ編(5)〜「中国的買物交渉方法」
2004年10月06日(水)
旅記30〜チベット自治区・ラサ編(5)〜「中国的買物交渉方法」

8/13夕方。ナムツォから宿に戻ってからは、ぼーっとしてたり。
夜ご飯は3人でネパールカレーやインド料理を食べに行った。
ホウレン草とチーズのカレーがおいしかった。異国気分でまったり。
少年は中国人嫌いらしく、フォローしてもしきれんかった(^^;
チベット人も漢民族嫌ってるしねぇ。買い物のときも漢民族に見られるより
むしろ外国人や日本人って見られたほうがよくしてくれる。
他の地方では、外国人だとぼったくられたり高く買わされる事があるので
なるべく流暢に中国語を話す努力をしてたんだけど、チベットは違う。
流暢に話すと漢民族だと思われるから、ちょっと手を抜いて外国人ぽく。
向こうも「ハロー、ルックルック」「ユーセイハウマッチ」
「フィフティ、ベリーチープ」「コンニチハ、アリガトウ」
なんていうカタコトの英語や日本語の単語が話せる人も多いんだよね。
中国なのに買い物でこんなに英語が通じる場所なんて、すごい例外だ。
なんだか不思議なもんです。

うちは未だ中国の交渉制買い物に慣れない。値札がある方が楽に感じる。
でもお店の人と会話したり、交渉の過程が楽しかったりもするんだけど。
相場を分かってないとすぐにぼったくられるから、いつも下調べは欠かせない。
欲しいもの見つけたら、先に何箇所かのお店でいくらか値段を聞いてみる。
大抵ふっかけてくるから、「いらない」って言って帰ろうとする。
そしたら多少値段下げてくるから、その値段までは下がるっていうのが分かる。
次は「いくらなら買うの?」って言われたら、下がる値段より多少安い値段を言う。
これで帰るときに「持ってけー」って言われたらそこまでは下がる。
これを何回かすると、大体どこまで下がってこれ以上は無理っていう基準が分かる。
基準が分かったら、本番では妥協せずに強気でいく!ってのがうちの方法。
不相応な安すぎる値段を言っても、怒られて帰れって言われるだけだしね。
もちろん場所によってはふっかけてこないちゃんとしたお店もあるし、
そんなお店で値切るのは失礼に当たると思うから、注意するようにしてる。
店の人が困ってるのにしつこく値切るのもどうかと思うし。
買い物にも暗黙のマナーがあるから、きちんとね。

あと、値段を聞くとラサではいつも「ni shuo duo shao?」
(いくらなら買う?)って答えられるんだよね。これがなかなか難しい。
自分が言った値段より下にはならないし、相手が下げてくるから
自分も上げていくと「その値段でいいよ」って言われて買わざるを得なくなる。
ガイドブックに目安として何分の一から交渉しろとか書いてあるけど
そんなの全然当てにならない。時と場所によって変わってくるしね。
きちんと何がどのくらいするっていう感覚を掴むことが大事だと思う。
バルコルで買い物してたんだけど、ラサはふっかけ率が高いのだ!
何十元って言われるけど、偽物の場合どんどん下がる。
本物の蔵銀(普通の銀より混ざり物が多いチベット銀)だからとか言って。

「お嬢さん、ちょっと見ていってよ。これどう?綺麗でしょ?」
「うーん、じゃ、これいくら?」「30元。本物の蔵銀だよ。いる?」
「いらない」「なら、いくらなら買うの?」
「(苦笑いして戸惑う)あ、いいや、いいや。」
「いいから言ってごらんよ。かまわないからさ。ほら、いくら?」
「・・・4元(小声)」「あはは、冗談言わないでよ〜。そんなの無いって」
「ここの細工見てよ、すごいでしょ?チベット文字が彫ってあるの」
「よーし分かった、じゃぁ20元にしてあげよう。買う?」「いらない」
「じゃあいくらなら買うの?妥協したんだからそっちも妥協してよ」
「4元じゃダメ?(笑)」「あー無理無理」「そっかぁ・・・(去っていく)」
「あー待って待って。じゃあ15元にしてあげるから」「(立ち止まって)4元!」
「そんなのだめだめ」「それならいらない(また去っていく)」
「分かった。10元ならどうだ。これ以上はもうまけられない」
「いらない(そのまま去っていく)」「あー持ってけ!!!!」
「いいの〜?(戻ってくる)」で、4元で購入したチベット腕輪。
腕輪は旅先のそれぞれの場所で買ってて、記念品にして使ってる。
麗江ではトンパ文字の腕輪買ったから、ここではチベット文字の買った。
本物の銀のだと100元、200元しちゃうから悩んで買わなかった。
旅人に「偽物を身につけてると安っぽい人間になるよ」って言われたけど(^^;
いいもんいいもん。安くても可愛くて気に入ってるからいいんだもん。

8/14。ラサに来たからには、やっぱりポタラ宮を見るべきだと思い。
100元(1万円気分)なんていうありえない値段だから、実は迷ってたけど。
一日の人数制限あるし、前日に予約券取らないと入れないの。面倒だ〜。
他の人の話によると、2時に売り出し開始だから9時ごろから並ぶって。
で、朝早く並びに行ったんだけど、朝ご飯食べてからにしようとしたら
なかなか料理が出てくるのが遅くて1時間くらいロスタイム。
やっと到着した時には、わーわー騒いでて。なんだなんだ??
聞く所によると、今日から予約券の売出しが朝9時になったらしく、
既に明日の分は売り切れとのこと。えー。そんな急に変更されても。
まぁ、どうせ明日は祭りだし、いいやーって諦めがついた。
チケット売り場で同じ宿の人を見つけたから、一緒に近くのカフェへ。
ポタラ宮の傍にあるんだけど、岩をくりぬいて中がカフェになってるの。
地元民の溜まり場で、おじいさんやおばあさんが甜茶飲んで休んでる。
人から教えてもらったんだけど、通称洞窟カフェって呼んでた。
そこでトゥクパ、モモを食べながら甜茶をポットで頼む。暖まる〜。
地元民の中にはマイポット持参して、その中に甜茶入れてもらう人も。

今日もバルコルをバルバルしながら買い物。
ジョカン前の広場で、インド好きの通称インド姉さんとポテト食べてた。
そしたら一人の靴磨きの男の子がやってきて「1元だから」だって。
最初は断ってたんだけど、あまりにもしつこいからインド姉さんが
働くならいいかって言って、磨いてもらうことにした。
というのもラサは今まで以上に物乞いが多いのね。
中国はどこに行っても物乞いや地面に倒れてる人が多いんだけど、
ラサはその中でもトップレベルなくらい物乞いが多かった。
ご飯食べててもお茶飲んでても、店の中に入ってきてひたすら頼み込む。
おばあさんやおじいさん、ひもじそうな子供、怪我してる人、
体の部分が欠けてる人、道端で正座してる学校に行けない子、などなど。
姉さんは、何もしないで求めるだけなんじゃなくて、楽器や靴磨きなどで
何かをしようとしてる人には、お金をあげてもいいっていう考えだったから。
磨いてもらったんだけど、あまりきれいにならなかったけど一生懸命だった。
で、終わった後に姉さんが1元渡したら「一足1元だから両足で2元だ」
って言い出すの。最初は優しく話してたんだけど、だんだんキレる男の子。
「話が違う」って言ったのにマジ怒ってて、態度が悪くなっていく。
お金を投げつけたりして、最後には食べかけのポテトの袋奪って
ダッシュで一気に逃げていった。なんだか嫌な気分になってしまった。
あの男の子のも、毎日の生活かかってるから必死だった訳だし
中国政府にも問題あるし、本当は誰が悪いかなんて言えないんだけどね。

果物を時々買って食べるんだけど、本当おいしかった。
特に桃!!!中国の桃は日本の桃とは種類が違って硬めなんだけど。
ある人なんか「林檎みたいにシャキシャキしてた」って言ってたくらい。
でもそれがまた美味しいんだよね。桃おいしかったー。
種の周りまでつるっと取れてきれいに食べれた。止まらなくなる。
葡萄もおいしい。種無しで皮ごと食べれるマスカットが人気。
いちいち出さなくていいから、めんどくさくなくて食べやすいし。
梨も好きだからよく買ってた。長距離移動の食料に便利なの。
果物といえば、雲南省も南国フルーツいっぱいでおいしかったなぁ。
ランブータンとか、栗みたいなのとか、見たことない果物も多くて興味津々。
「幻のバナナ」と言われるレッドバナナがあって、食べなかったの後悔してる。
見かけたんだけど、もっと安いのがあると思ってその時買わなかったら
その後は見かけることがなかった。幻のバナナはやっぱり幻だった・・・。
次回もラサ編。やっと祭りだーー!



 
 
 
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