◆■玉に鹿日記■◆

2005年01月16日(日) ちべたい雨の中…

毎回 違うんやね。

唄の事やけどね。
同じように聞こえていても、
いつも微妙に変わってたり、時には意識的に変えてみたり。
一日一日が違ってるように、
その日の気分やら体調やら。
判で押したような唄はうたえませんなあ。

“ライブ”ですからね。
客席の反応で…というか、その場の“空気感”と対話するようにっていうか…声の出し方とか唄い回しとか変わってますな。

かの ビリー・ホリデイはんが言うてはりました。
「昨日の晩と今夜の唄が一緒な訳ないじゃない…一緒になんて唄えないわ」
… 同感ですな。

しかし、毎日毎日、どんな状況であっても同じテンション、同じ歌のクオリティで演じないとアカンのも、よう分かるんですわ。
それがまず出来てからの“フェイク”であったりというのも然りですな。
ほんまは、こっちの方を目指してるはずやのに
ステージに立つと“壊し”にかかってしまう。
ええのや わるいのや… つらつらと…

…そんな事をつらつらと
昨夜のヒポポの帰り…考えてた訳ですわ。

神戸の街の灯が車窓を流れ出した頃。
向かいに座った初老の紳士がため息をついてましたわ。

そう…あれから10年や ねん ね。

この頃になると 口ずさんでしまうユーミンのあの曲…

「♪春よ 遠き春よ…」 

エエ曲やなあ と 思うのと同時ぐらいに
泣いてまうんよなあ。この曲で…。

人前では泣かへんけどな。

  ちべたい雨の中…10年目の朝が来る。




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