毎回 違うんやね。
唄の事やけどね。 同じように聞こえていても、 いつも微妙に変わってたり、時には意識的に変えてみたり。 一日一日が違ってるように、 その日の気分やら体調やら。 判で押したような唄はうたえませんなあ。
“ライブ”ですからね。 客席の反応で…というか、その場の“空気感”と対話するようにっていうか…声の出し方とか唄い回しとか変わってますな。
かの ビリー・ホリデイはんが言うてはりました。 「昨日の晩と今夜の唄が一緒な訳ないじゃない…一緒になんて唄えないわ」 … 同感ですな。
しかし、毎日毎日、どんな状況であっても同じテンション、同じ歌のクオリティで演じないとアカンのも、よう分かるんですわ。 それがまず出来てからの“フェイク”であったりというのも然りですな。 ほんまは、こっちの方を目指してるはずやのに ステージに立つと“壊し”にかかってしまう。 ええのや わるいのや… つらつらと…
…そんな事をつらつらと 昨夜のヒポポの帰り…考えてた訳ですわ。
神戸の街の灯が車窓を流れ出した頃。 向かいに座った初老の紳士がため息をついてましたわ。
そう…あれから10年や ねん ね。
この頃になると 口ずさんでしまうユーミンのあの曲…
「♪春よ 遠き春よ…」
エエ曲やなあ と 思うのと同時ぐらいに 泣いてまうんよなあ。この曲で…。
人前では泣かへんけどな。
ちべたい雨の中…10年目の朝が来る。
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