高架上の駅なら分かる。 階段を上って改札があってやからね。 平地に駅があるところでも、ホームへの導線は 登って改札を通り、階段を下りてホームへと 人に上り下りを強要するわけですな。
地下鉄の駅も階段なりエスカレーターなりで地下に降りる。 中には、改札まで…あるいはホームまで人が降りたり上がったりせなアカン駅もあるけどね。
今年の夏…山陽電鉄に新しく出来た駅。 この駅は播州平野の平地にあって、電車は一般道よりやや高く盛り上がった軌道の上を走っている。 なんで駅のホームは一般道とほぼ同じ高さやね。 なのに、この駅から電車に乗ろうと思ったら、 一度地下に降りて改札をくぐり、そこからホームへ階段を今度は上る。 地上に出ると、結局周りの平地と同じ高さの所に来る。
「ありゃ?これやったら、このホームに直接繋がる改札を作ればよかったんやないの?」
新駅ということもあり、車いす用のスロープやらエレベーターは付いてるけども。なんでこんなアホらしい構造にしたのか…。 ちょっと考えたらなんとなく邪推できる。 山陽電鉄は人件費削減のためやと思うけど“無人駅”が多い。 この新しい駅も“無人駅”のようであるね。
乗車する客が、しんどい思いして階段を上ったり下りたりしてもええのですわ。この電鉄会社は、己の“経済効率”を優先させたがために こんなぶっさいくな駅舎を作ってしもうたんやろね。 外観も、なんの味気もない…。 駅前に“総合大型スーパー”は開店したけれど、他は何もない。 荒涼とした…いづれ宅地開発されるであろう風景。 これから駅前も開発されるんやろね。 デベロッパーの脂ぎった笑い声が、風に乗って聞こえてきそうやわ。
駅は街を造る…。俺はそないに思う。
先月のこと…。俺は初めて阪急「武庫之荘」駅で降りた。 ホームから降りるとそのまま“改札”に導かれて駅を出る。 駅前はロータリー…そのロータリーの中は公園になってて、 日差しの佳かったその日は思わずくつろいでしまったがな。 駅に続く道は“街路樹”が整然と植えられていて、 「こんな街に住みたいのう〜」なんて思ったもんやわ。 阪急の誰かがこういう粋な駅を造りはったんやろうけど… これは文化やね。
しかし…播州平野にまた無能な街が造られようとしている。
なんやらさぶいおはなしで…。
|