いつも乗ってる電車……山陽電車のことやけどな。(山電の発行している駅に置いてるフリーペーパーには、さりげなく“シーサイドエキスプレス”と書かれてある。さりげなく…“シーサイドエクスプレス”…って、)
阪神電車が山陽電車に相互に乗り入れて、大阪・梅田から姫路まで「直通特急」を走らせているんやね。 「直通特急!」っちゅうたら、なにやら梅田から姫路までほとんどの駅に止まらずに超特急〜みたいなイメージやけど、実際は「これが“特急”ちゅうても許されるん?」ってぐらい駅に止まる。
梅田から…尼崎、甲子園、西宮などなどから…三宮から新開地まで各駅停車…高速長田、板宿…須磨… あっちこっち 止まりすぎやろ…特急やのにね。
でもこの“沿岸電車”…乗り心地は別にして、なかなか眺めがよろしい。
「須磨」あたりから、西へ向いて走れば左手に須磨の海…。 晴れて空気が澄んでいれば紀伊半島の先っぽまで見渡せるんやね。 「垂水」〜過ぎれば「明石海峡大橋」の股下をくぐって、淡路島が目の前に見える。 一番眺めがいいのは「滝の茶屋」駅…一番高いところにある駅からは 明石海峡、大阪湾が一望できる。 夕方…夕焼け時間になると、そらもう絶景やね。 西に沈む夕日…雲に海…。 得した気分の“沿岸電車” 海沿いに走るぞ〜特急電車。 誰かが“関西の湘南や…”なんてちょい照れながら言うてたような…。
神戸生まれのこの俺は、このチヌの海を見てるとなぜだか安心するんですな。
今日も京都の帰り…この電車に揺られている夕刻。 走り行く電車の中から外を見ていると、道行く人…東の空を仰いでる。 それが1人や無く、「あっ またおった…」 西行き電車の進行方向に向かって座ってる俺には反対になる東側。 マンションのベランダから見ているおばちゃん。 携帯を東の空に向けている若い女性…。 東の空に何かあるに違いない…UFOか? ああ…何があるねん。 と、思うとドアに立ってるOL風味が…東の空を見上げてにっこり。 俺もたまらず振り返る。
おおお…
紫染みてきた空にくっきり大きく 虹。
“にじのむこうゥわは〜ふぁれなのかしら〜”と思わず口ずさんでしまった俺の想像力の貧困さよ…。
その口をぬぐうように… もう一度 虹 を見る。
ほっ…。
電車はやがて播州平野に入り…海を離れる。
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