ALC ビル リフォーム -★-

 

 

ねことおやつ
   
 

2003年12月20日(土) ★ ねこおんな


私は、本気で猫にも嫉妬する。

ハナちゃんは相変わらず打ち解けない。ハナちゃんが私の事を好きで、ターリンとも仲良くするんだったらきっとまた違っていただろうなと思う。2匹一緒に寝てるとちょっとくやしい。

ターリンとハナちゃん、どっちに嫉妬してるんだろ。



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夜。
さっき、ふと窓を開けると外は静かで真っ白だった。
隙をついてベランダに出たターリンは初めて雪を見た。冷たく濡れたベランダをくるくる走りまわり落ちてくる雪に果敢に挑戦しているようだった。。。ダーが桟に積もった雪でゆきだまをつくりターリンに投げるとじゃれた様子。
風邪をひかれると困るのでターリンを部屋に戻したのだけど「出せー出せー」と窓際で訴える。


猫だって雪でかけまわりたいのです。
こたつでまるくなるばっかりじゃありませんです。


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最近目覚めたのだが猫シャン好きだ。猫を洗いたくなってしまう。洗ってしまう。
ターリンなんか慣れっこで、私がターリンにドライヤしていると膝の上で自分の毛並みを整えている。まるで身体を乾かすのが2人の共同作業のようだ。
さすがに季節的なものもありニホンネコを洗うのは控えてるけど、ムラムラするものなのだ。んな訳でハナちゃんは定期的に洗ってしまう。

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バイト先に同じ年のコが居て そのトーコちゃんの家に遊びに行った。
ちいさな3DKのマンションで猫を飼っている。
2年も身体を洗っていないという長毛猫が居て、猫シャンしに。
出張猫シャン。


部屋に行くと、彼女が『このコは野良猫だ』と主張する“雨シット”がいた。
“雨シット”は語源がアメショト。雑種なんだけどそれっぽい。
トーコちゃんは黒猫“うーぱ”とアメリカンカール“婦人”を飼っている。
うーぱは立派なオス猫なのにお人好しで、今年の春の発情期の時 野良のメス猫を連れて来た「こいつらにエサをあげてくれ」。トーコちゃんは仕方なく駐輪場の脇でメス猫とその子供らにエサをあげてた。きっと子供らのなかにはうーぱの子供もいるだろうから。(でもうーぱそっくりな猫はいなかった)数週間して母野良猫は次の恋のためさっさかと立ち去った。母は強し。そして母は女だったのである。子猫らはひきつづきトーコちゃんからエサを貰っていたがいつの間にか皆何処かへ消えてしまった。…ところが、1匹だけついてくる猫がいた。そのコはそのうち部屋にまで上がり込みトーコちゃんの帰宅を待つようになった。それが“雨シット”。野良猫だと主張するのはトーコちゃんだけで、誰がみてもこの家の猫なのだ。

雨シットは、まるかった。コロコロに太っていた。猫が太っているのはかわいい。
私は雨シットのカワイさに夢中になり ねこじゃらしでコロコロいじっているとカーリンも参加、パンとローズティーを飲み話しながらそんな事をうきゃうきゃ女子&メスらでやってるとふすまの向うで「みやぁ〜」という声がした。
トーコちゃんが開けるとうーぱが外から帰って来た。小型の柴犬くらいあるとても立派な黒猫だった。黒ヒョウみたい。野球部って感じ。うーぱは私のところへ来て頭をスリスリしてきた。なんてフレンドリー‥主人のお帰りで部屋はにぎやかになった。





「わ!見て。」

ベランダからは公園が見える。
雪が横なぐりに降っていた。群馬の風は強い。その早さ強さを目で実感できた。
窓に顔を近付けるとすぐにガラスが曇った。

   初雪だった。

うーぱはいつの間にかいなくなり出掛けてしまっていた。
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洗ったのは 長毛猫の“婦人”。
シャワーで身体を湿らすと2年分の何かが溶け出して すごい匂いがした。
封印が解けた!という感じだった。
‥すっごい臭かった。
長毛猫は定期的に洗った方がいいなと思った。

ふと、猫が水にぬれるのを嫌うのは ぬれると臭くなるからなんじゃ‥
と、思ってみたりした。

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トーコちゃんは彼女のマンションに家賃11ヵ月分の借金をしていて、時々は督促される。それで、時々は返済の話もする。

ウチでハチが下痢をして、ターリンまで下痢をした事があった。病院代もバカにならなかった。猫の頭数分、治療費がかかるのだ。ドライフードと猫砂が安物でも経済的じゃない。トーコちゃんみたいに3頭もいたらなおさらだろうと思った。そんな時の家賃返済の話で 野良猫:雨シットの里親を探したら、と言ったらそれは嫌だとトーコちゃんは言った。雨シットの事をウチのコじゃないと言う割には面倒見がよすぎる。聞けば雨シットが自分で出ていくのを待ってるらしい。
私たち猫貧民ね、という話になった。
「彼氏に相談するか、猫を減らすかどっちかにしたら」と言ったら
(トーコちゃんの彼氏はイイ年してるのだ)

   「猫、捨てるくらいだったら  男すてる。」

と、言った。
彼女の言葉には重みがあって、私は返す言葉がなかった。







帰途、雪の道をダーの運転で眺めながら 今日訪れた部屋の事を思った。
いまごろ4匹(3匹+1)でぬくぬくやってるかしらん。
まるで、かけがえのない“ささやか”に似た瞬間みたいな、団欒だったな。
あれは“家族”だった。

今日は雪も降って寒いし こんな日にターリンが一匹じゃなくてよかった、と
今度は 留守中のウチの部屋のことを思った。





ハナちゃんは常にターリンの事を意識している。それは私たちに対する“警戒”とはあきらかに違う優しいものだ。
ターリンは、遊びたい時はハナちゃんと遊び、ハナちゃんが遊んで欲しい素振りをしても眠たい時は眠りたい場所でねむる。自分が遊びたい時ハナちゃんが寝てると起こすくせに。そして時々はこうして寝る。ある時は一匹で眠る。もしくは私のそばで寝る。ハナちゃんは無理強いはしない。突然ターリンの眠りに割って入ってじゃれついたりしない。だから余計ターリンは自己中な男になる。

年下の男に尽くしまくる女のようにハナちゃんはターリンを意識している。
新しい男に尽くしまくる女のように 私もターリンをかわいがる。



   んな訳で、ウチで一番モテてるのはこの男なのだ。



いつしか、誰よりも猫を選ぶようになるんだろうか。私も。



父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥

レイ 

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