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2005年04月10日(日) 巡回オペラ座

今回のBUCK-TICKの作品について、あまり先入観や余計な情報を与えてはいけないと思って黙っていたのです。
だからこれからライブを観に行く人は、読まないことをオススメします。
(それ以外の人はレッツ☆反転)


一言で表せと言うなれば、今回の一連の作品は「BUCK-TICK版『オペラ座の怪人』」だと思う。


アルバムを「聴く」だけではなく、童話や御伽噺を「読む」ように味わってほしい、みたいなことが書いてあったけど、大袈裟ではなく本当に童話を楽しむ感じでした。
でもそれは、決して、自分達が小さい頃に読んだような、ハッピーエンドに改竄されたものではなく、悪夢も悲哀も盛り込んだ、本来の童話のようなもの。
(本当の童話は非道なものや悲惨なものが多い)

でも、やっぱり『オペラ座の怪人』の色は濃いと思うのです。
あの悲哀も、憎悪も、皮肉も、愛も、桜井先生がファントムになりきって出てきた言葉のように思うのです。


映画『オペラ座の怪人』を観たい衝動に猛烈にかられたのは、初めて『ROMANCE』のPVを観た日でした。
あの時は、本能的に熱が上昇しただけだったけど、今改めて思うと、頭の中でしっかりと繋がっていたんだなぁって思います。

アルバムの中でも『オペラ座の怪人』のフレーズが組み込まれていたのを聴いてなにげに感動したもんよ(笑)


PVを見た時の衝撃や感動は今でも覚えているし、映画を見た時に鳥肌が立つほど感激したのも覚えてる。
今日、ライブでその両方を味わうことが出来て本当に幸せでした。


今日からBUCK-TICKツアーが始まりました。
全然実感がなかったんだけどね(苦笑)

初日の群馬音楽センター、彼らの地元!
……遠かった(苦笑)
高崎だからかろうじて行けたものの、これが群馬県民会館(前橋)だったら萎えてたかもな〜。

シングルを聴いて、PVを観て、アルバムを聴いて、そのジャケットやらを見て。
この世界を彼らがどうステージで見せてくれるのか、近付くにつれて楽しみになってきました。
今日はね、3列目だったんです。
BUCK-TICKのライブでこんなに前の席で観るのは初めてで、それだけでもドキドキしてたんだよね。
先週くらいからぼやっきーに「ライブ中に失神したらごめん」とか言ってたもん(笑)
失神はしなかったけど、本編が終わったあたりでへなへなとその場に崩れたよ(^.^ゞ

ま、そうは言いつつ、本当に席なんてどうでもいいんです。
前方には前方なりのメリット・デメリットがあって、後方も然り。
だけど、今回に限っていえば、第一印象を受けるという意味でとても大事な初回を、視覚的に邪魔な要素が少ない場所で見ることが出来たことは本当にラッキーでした。
こう言うと難だけど、明かに場違いな踊りをする人とかって迷惑なんですよ。
視覚的ではないけど、やたら金切り声で叫ぶ人とか、演奏終わりで余韻も残さず叫ぶ人とか。
要は空気が読めない人。
言わないだけで、内心「ホントに邪魔!」くらいに思ってる。
(や、何度か言ったことはあるけど…)

今日も通路挟んで斜め後ろに、演奏が終わって間もなく曲の余韻を潰す勢いで叫ぶ人がいて、かなりブチ切れそうになったんだけれども。
ぼやっきーが「もうちょっと近かったら注意するんだけど」と怒り心頭でした。
珍しい。
(いつもはアキラの方が早くぼやっきーに訴える/苦笑)

それはともかくとして、視界を邪魔するものが少ないのは本当に嬉しかったです。


開場自体が20分押し、開演はトータルで45分押しでした(さすがだよ/苦笑)
ステージには緞帳が降りていて、席がステージに近いだけあって、それだけで圧迫感があったよ(^.^;

開演、暗転してSEが流れました。
この瞬間からして世界に引き込まれていました。
言葉にすると陳腐だけれど、本当に格好良かったんです。

曲とタイトルがまだ一致してないので(苦笑)セットリストは書けませんが、初日だしね、いいよね。
でもアルバム以外の旧作では、『タナトス』『キラメキの中で…』『サファイア』『謝肉祭〜カーニバル〜』『原罪』『誘惑』『Tight Rope』『Angeric Conversesion』…他にもあったかな??
『Angeric〜』は、「20周年を祝おう!」といって始まりました。
なんだか嬉しかったなぁ…。


あとは箇条書きでメモしたのをそのままドン。
・ステージ中央の階段の段数をぼやっきーが数えたそうな。「13段だったよ」ドロンジョ様の言っていた13階段はあながち間違いじゃなかったよ!(爆)
・最初、その階段の一番上に櫻井先生が座っていたことに気付きませんでした。
・今井先生はピエロのなりきっているのか、鼻の頭を赤くしてました。
・櫻井先生の衣装は、黒のロングコート、黒のレースシャツ、黒のパンツ。
・今井先生の衣装は、赤い細かいチェックのスーツ上下。でも膝から下を黒い布でまとめて、なおかつピエロ靴。完璧ピエロ。
・ヒデの衣装は、黒のスーツ、黒のシャツ、臙脂のネクタイ。胸のポケットには赤いスカーフをのぞかせていました。
・ユータの衣装も黒のスーツ。でもノーネクタイで開襟。
・アニィの衣装は、赤のスーツ。
・セットがすごく拘っていて、小道具もいっぱいありました。長いソファ、1人掛けソファ、燭台、シャンデリア、酒、タバコ…。
・ファントム桜井、仮面もバッチリ着用。
・1人用ソファに座った桜井先生、肘掛に置いてあった何かを袖に向かって投げてましたが…目が恐かったよ(苦笑)
・地元ということもあって「みんなの家族とか来てて嬉しいやら…」と若干照れてらっしゃった。
・本編ラスト「夢魔」、最後に櫻井先生が階段をゆっくり昇っていって、緞帳が下りて終了でした。ファントムが消える演出かなぁ?と思っていたんですけどね。そこに立っていたのはファントムではなかったのかも。
・『ROMANCE』と『DIABOLO』はアンコールでご披露。『ROMANCE』のイントロが流れた時、目頭が熱くなったのは何故でしょう。
・『DOLL』で桜井先生、長いソファに置いてあった人形を怪しく愛でながら歌われておりました。
・『Goblin』で櫻井先生が上手下手を行ったり来たり。美しい…(やられたらしい)
・同じく『Goblin』でユータが前に出てきた!しかも、上手の方だけ縁を歩いていったので目の前でしっかり観ることが出来ました。普段、桜井・今井両先生のことばかりですが、ユータは相当すごいベーシストだと思っています。そんな方にこんなことを言うのは失礼なのかもしれないけど、前回観たときより、ずっとレベルアップしてるというか、聴かせるだけではなく、魅せることも観せることも、格段にレベルアップしたと思うのです。すごく磨かれた感がありました。
・そのユータ、1回目のアンコールで捌ける時に、上手のところにふらふらっとやって来たわけ。アキラのちょうど目の前辺りですから、そりゃぁ当然手とか振りますわ。そしたらユータは手を前に突き出してピックをばっ!と投げたのですよ。何枚も一度に!アキラ達が驚いている間に、今井先生が捌けてしまいました(苦笑)
・ライブ中、演出の一環?で煙草を吸ったりお酒を注いだりする桜井先生。…あの、めっちゃにおうんですが(苦笑)



箇条書きでダラダラと書き連ねてみましたが。
エンターテインメントとして、総合的に素晴らしいライブでした。
ライブというか、1つの舞台として本当にいいものを見ることが出来ました。

初日にして最終日でもいい、とか思った(笑)
でも、また観たいとも思うんだよね〜、不思議なことに。

近いうちに、5人のファントムにまた会いに行きます。
その時は、うって変わって後方の席なので、また違った見方ができると思うんですよね。
近すぎて見えなかったものが見えるだろうし。
すごく楽しみです。





2004年04月10日(土) ケミピー
2003年04月10日(木) きっと
2002年04月10日(水) 手紙を書くよ


柏木 暁 |MAILHomePage

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