Have a precious life !
DiaryINDEXpastwill


2004年09月05日(日) 「終わり」という「始めの一歩」

今日は、Laputaのラストライブでした。
生憎の雨模様は、彼らを想う人の気持ちを表しているみたいだった。
(詩人だなぁ…/苦笑)


初めて彼らのライブを観たのは4年前。
その時は興味だけで観た感じで、嵌ることはなかった。
最近になって、ぼやっきーに誘われて観に行って、CDを借りてちゃんと聴いて、好きになれそうだったんだ。
自分で思うよりずっと好きなんだな、と思ったのは、最近のこと。
解散を知った時には、本当に「これからって時なのに!」と思ったよ。
運が悪かったんだよ、仕方がない。

今日のライブが、出来として良いものだったのかどうかは解らない。
でも、行けてよかった。

解散するバンドの最後を見届けるのは、実は初めてのことなのです。
厳密にいえば2回目なんだけど、1回目のバンドは好きというわけではなく、誘われて行っただけなので、感慨深くもなかったし、はっきり言ってどうでもよかったのだ。
だから、本当の想いをもって観るのは、このバンドが初めてなのです。
最後だから、絶対に後悔しないように楽しもう!と、思ってました。


お昼にぼやっきーと待ち合わせて、まずは原宿へ。
ブックオフへ本を売りに行きました。
小説と漫画で31冊、夕飯代くらいにはなりました!バンザイ!

ファミレスでランチにしてから渋谷へ行って、ハンズとロフトを彷徨う。
クッションの中に入れるビーズ状の発泡スチロールを捜索。
ハンズにはなくて、ロフトでゲットです。
持って帰れないこともなかったけど、雨だったし、送料も思っていたより安かったので配送してもらうことにしました。
ま、会場に持ち込むのもどうかと思ったしね。
(両手で抱えるくらいにかさばるんだよ)

ロフトの1階で何故かサングラスをお買い上げ。
こんなことしてるからお金がなくなるんだよな(苦笑)

会場で、チケットをゲットしてくれた大元のM原さんと合流。
軽く雑談をしているときに、アキラがふと横を見たら、10m程先に見覚えのある顔が………。
ア&ぼ「あーっ!!!!」
神戸在住の双子のお姉さん・Yさん&Mさんでした!
M原さんを置いて2人のもとへ駆け寄るアキラ達(苦笑)
M原さんをないがしろにしてしまった(反省)

偶然とは恐ろしい…。
ぼ「道化師じゃ東京まで出てこないくせに(笑)」
Y「だって最後だし〜」
そうですよね。
ちなみに、彼女たちは、今度の道化師ツアーは地元神戸しか申し込んでいないそうで…。
アキラ達は今回申し込んでないから会えないかも(寂)

中に入って開演を待つ間、ぼやっきーは他のお友達さんの元へ。
アキラは睡魔に負けて席で寝る(コラ)
ぼ「本気で寝てる人がいる…」
もう若者じゃないから、原宿・渋谷行脚はもう身体にこたえるんだよ…。


定刻を少し押して開演。
コーイチ君が、腰が痛そうな感じで歩くので気になっていたら、ぼやっきーもやっぱり気になっていたみたいです。
後でぼやっきーのお友達さんに聞いたら、昨日のライブ(at渋谷クラブクアトロ)でダイブに失敗して、そこで腰を痛めたらしい、と…。
そこだけ聞いたらなんとも情けないというか、ドジな話よね(黙っとけ)
でも、それがかわいいとか思っちゃうあたり、アキラさん結構キてると思います。

Akiちゃんが、最後放心状態だったのか、ドラム台前でぼーっとしてたり、ふらふらあちこち手を彷徨わせていたりしました。
頭上で祈るように手を組んでうずくまるその姿に目頭が熱くなりました。



終演後、席で泣き崩れている子の姿は、いつか来るかもしれない日の自分の姿だと思った。
新しい一歩を踏み出すための「終わり」なら、笑って見届けたいと思う。
でも、その場に崩れ落ちるほどに泣いてしまうかもしれない。
もしそうなったら、周囲が呆れても、気が済むまで泣こうとも思う。

好きなバンドとその音楽は、自分の「全て」でも「1番」でもない。
自分を構築する要素の「一部」だ。
だから、それがないと生きていけないとは思わないけど、活力の源になっていることは否めない。
愛しいものだからこそ、笑って、新たに歩みだすその背中を押してあげたい。
自分の一部だからこそ、泣いて、泣いて、泣いて、、、時間と共に、その寂しさや哀しみが昇華されるのを待つしかない。

1つのバンドの終わりを見届けるというのは、こういうことだろうか。


CDを借りて、一番最初に好きになった曲が、このバンドの最後を飾った。
寂しさとか、悔しさとか、哀しみとか、いろんな想いがごちゃまぜになって、少し胸が苦しくなったよ。

『Laputaというバンドは終わってしまうけど、ここから新たに4つの種が芽を息吹く』

Akiちゃんの言葉は、きっと「真実」になる。
そう信じたい。
「終わり」は消滅ではなく、次への「始まり」。
これから先、4人にとって険しく厳しい道だとしても、この決断を後悔するようなことのない、いつも光が注いでいる道であるように、願っているよ。

もっと早く、貴方達を好きになっていればよかった。
初めて観た時に、好きになっていればよかった。
もっと長い時間、同じ空間を共有したかった。
もっといろんな景色を見たかった。
寂しいよ。
すごく悔しいよ。
だからせめて、「終わり」という「始めの一歩」を踏み出した彼らを、渋谷公会堂2階最後列から見た景色を、ずっと忘れないでいよう。

お疲れ様。
ありがとう。



2003年09月05日(金) 借り
2002年09月05日(木) ほげっ。


柏木 暁 |MAILHomePage

My追加