「もう疲れたよ」と言って電話を切られた翌日。
私は半ば諦めてた。
しばらくダーからの電話は来ないかもしれない、って。
私から電話をしようか、とも思ったけれど、
なんだかそれもちょっと違う気がした。
上手く言えないけれど…
決して意地を張ってるとかそんなんじゃなくて。
彼が私の思っていることを理解してくれるか、してくれないか。
可能性は50:50というのが私の予想だったので、
ダーからのアクションを待ってみることにしたんだ。
私はすぐに自分を責める。
結局は自分自身に自信がないのがすべての要因。
ダーと喧嘩なんかをしてグダグダ考えてるうちに、
「やっぱり私が悪いのかも…」という結論に至ってしまう。
んで、譲歩する。
自分から擦り寄っていく。
それも悪いことばかりじゃないけれど、
なんだか今回は違うような気がした。
だから、待ってみることにした。
私から電話をかけて、
自分の意思を殺しながら謝るのは簡単な事。
でもそんなのは嫌。
何度も電話に手が伸びそうになるのを、ひたすら抑えた。
すると驚いたことに、割と早めの時間に
ダーから連絡があった。
いつも通りの声、いつも通りの口調。
何事も無かったように、いつも通り会話をして、受話器を置いた。
ダーが自分から口にしない限り、
昨日の件には触れずにいようと思っていたので、
私も普通と同じように振舞った。
このままうやむやになっちゃうのかなぁ、なんて思っていたら、
再び電話が鳴った。
またくだらない話をしばらくした後、数秒間の沈黙。
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