我慢比べ

2004年04月05日(月)

「もう疲れたよ」と言って電話を切られた翌日。

私は半ば諦めてた。

しばらくダーからの電話は来ないかもしれない、って。

私から電話をしようか、とも思ったけれど、

なんだかそれもちょっと違う気がした。

上手く言えないけれど…

決して意地を張ってるとかそんなんじゃなくて。

彼が私の思っていることを理解してくれるか、してくれないか。

可能性は50:50というのが私の予想だったので、

ダーからのアクションを待ってみることにしたんだ。



私はすぐに自分を責める。

結局は自分自身に自信がないのがすべての要因。

ダーと喧嘩なんかをしてグダグダ考えてるうちに、

「やっぱり私が悪いのかも…」という結論に至ってしまう。

んで、譲歩する。

自分から擦り寄っていく。

それも悪いことばかりじゃないけれど、

なんだか今回は違うような気がした。

だから、待ってみることにした。

私から電話をかけて、

自分の意思を殺しながら謝るのは簡単な事。

でもそんなのは嫌。

何度も電話に手が伸びそうになるのを、ひたすら抑えた。




すると驚いたことに、割と早めの時間に

ダーから連絡があった。

いつも通りの声、いつも通りの口調。

何事も無かったように、いつも通り会話をして、受話器を置いた。

ダーが自分から口にしない限り、

昨日の件には触れずにいようと思っていたので、

私も普通と同じように振舞った。

このままうやむやになっちゃうのかなぁ、なんて思っていたら、

再び電話が鳴った。

またくだらない話をしばらくした後、数秒間の沈黙。




←少し言い難そうに。



私はそれだけで、もう満足だった。

ほっとして涙が溢れた。



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