diary/column “mayuge の視点
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mayugeのオシゴトその11 「いい湯だな♪」

 温泉行ってきました。

 日本の友だちがこれを読むと、「なんだよ、いいご身分だな、おい」ということになるんだろうが、これでも仕事だったんだな、一応。

 以前オフィスで雑談しているときに、カナダには山奥の秘湯がいくつかあるという話を聞いて、「いいスねー、温泉特集やりましょうよ、温泉特集。ドスカドスカ?」と提案したことがあった。大自然のなかで入浴か…。カナダって感じだな。いいじゃんいいじゃん。そのときmayugeの頭から出ていた吹き出しの絵は、草津とか箱根。湯上りはビールか、おい?たまらんね。おみやげは饅頭で決まりだな。

 で実際、特集で温泉を取り上げることになり、もちろん担当はオレ様。打合せでカナダの秘湯に関する詳しい話を聞きはじめたら、なんだか話がおかしい。

「道すがら熊が出るんだよねー」
「とにかく蚊が多いんだよ」
「砂利道を長時間ドライブしなきゃいけないんですよ」
「日程的に、三日間で五ヶ所行かないと締め切りに間に合わないね」

 へー、カナダの温泉ってのは、すごいとこなんですねー。スケジュールも大変だ。で、そこに取材行くの、誰だっけ?

 そう、オレ様(涙)。

 というわけで、先週月曜に「ミスター・ホットスプリングス(温泉のこと)」と呼ばれるおじさんのところに取材に行き、水木金で温泉巡りとなったわけ。

 水曜木曜は、そのおじさん、マイク佐藤氏が運転するGMCトラックで、ハリソン、クリアクリーク、スローケット、スクカムチャックという四ヶ所をまわる強行軍。この取材に同行した同僚の熊男氏が「確かに温泉はよかったけど、俺はあと三年くらいは温泉なしでもいいかな」という感想を漏らすほど、その道中はハードなものだった。

 それにしても、ずっと運転&ガイドをしてくれたマイク氏にはとにかく感謝。すぐ横が崖、というような危険な砂利道を長時間に渡りドライブしてくれたのには頭が下がる。愛嬌のある福島弁を操るマイク氏、話が盛り上がってくるとハンドルから両手を離し、助手席のmayugeと後部座席の熊男氏の目を覗き込むというクセをお持ちで、二人ともその目を見返さずに前方を凝視するという場面もあったが…。

 バンクーバーに一度戻ってから、金曜はミーガークリークという温泉に出発。今度は日帰りで、悪友二号saruを伴っての取材。仕事熱心なmayuge、一応彼女(saruは女の子なのだ)にうさぎちゃんとして誌面に登場してくれないかと打診してみたが、
「イヤ」
あっさり断られた。

 ともかく出発。四駆のレンタカーは料金が高く、経費がかさんでしまうため普通乗用車で行ったわけだが、やはり砂利道の運転は大変。アンダーステアが出るし、ガタガタ揺れっぱなしだし、突然車体の底に岩が当たり「ドカン!」というすごい音が響き渡るし…。

 とまあいろいろあったけど、なんとか無事取材は終了。週末で原稿も書き上げたし、今週はちょっと一息ついたというところなわけだ。でも、こうやって話してみると、なんだか大変だという話ばかりになってるね。楽しくなかったの? そう聞かれちゃいそう。いや、た、楽しかったよ、強がりじゃなくて…。


スローケットの温泉


よさげでしょ?


これはミーガー


saruも思わずストレッチ、かな?

2002年07月16日(火)

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