diary/column “mayuge の視点
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マユゲはジジイ趣味

 関東もいよいよ梅雨入り。

 今日も朝から曇り空で太陽は出そうにないね。ここんとこずっと土日はどちらか晴れてくれてたんで、洗濯ものが乾いてよかったんだけど、今日は久し振りにコインランドリーで乾燥機かけるか。

 まあ、それはいいとして、昨夜の帰りみち、例の遊歩道でまた新たに発見。この時季らしい花が咲き始めていた。今度は僕も名前は分かります。



 アジサイです。



ピンクのとか



白いのとか



こんな中間色もありました。

 「紫陽花」って書くのね(変換すると出てくるのは便利だけど、最近漢字覚えなくなるわ、ホント)。さっそく今日撮ってきました。

 と、ホノボノとした感じになったものの、花を鑑賞するというような高尚な趣味は、僕にはもともと全くない。生まれて初めて桜がきれいだと感じたのは大学4年のときだったもんな。

 当時実家に住んでいた僕は、京王相模原線を利用していたんだけど、どっかの会社の就職説明会かなにかで、多摩センターに住む大学の友人(碓井、元気にしてるか?)と一緒になり、帰る時。電車が多摩川に架かる橋に差しかかった瞬間、土手の桜並木が目に飛び込んできた。それがまた、ちょうど夕暮れ時だったんだね。その光景にマユゲは思わず言葉を飲んだ。

 「お前、来週の○○のセミナー行く?」。碓井の問いに応えもせず、多摩川を渡る間ずっと、その桜並木、いや、その「色」を発する光景全体に見とれてしまった。その時がちょうど、「コース」の中の大学4年というタイミングであり、「次にいくところ」を探していた日々。何になりたいのか、どう生きたいのかが分からず、でも次にいくところを早く決めなきゃいけないと思って、焦っている毎日だった。そのもがいている状態だったことが、この「気づき」にきっと影響したんだろう。

 実家の真横にある県立相模原高校の校庭にも毎年桜は咲くし、地元相模原では毎年桜の頃「桜祭り」というものがあって、小さい頃から桜はいっくらでも近くにあった。でも「あー、ピンクの花ね」くらいにしか考えてなかったんだね、きっと。

 信じられる?ピンクだよ、ピンク。着色料じゃなく自然の光と水と養分であんな色が出てきちゃうんだぜ。「自然がつくりだす色」っつーのは、見るものを圧倒するすごい「力」があるもんだ。

 別に色という視覚に関わるものだけじゃなく、音や空気なんかにもハッとすることはある。お寺の境内みたいな静かでひんやりとした空間に身をおいたとき、心が洗われるような気分になる。物質社会の喧燥の中で生活していると、こういったお寺独特の「静寂」とかに飢えてしまう。

 うー、最近、生活にお寺が足りない。

 そういえば先週、横浜帰りのkee坊(愛車)の中で、りえさんに「今、近場で一番何処に行きたい?」と聞かれて、

 「そーッスねー、……鎌倉」

と答えた。これは偶然なんだけど、この時季の鎌倉はアジサイがきれいらしい。そんでもって鎌倉にはお寺がいっぱいある。とくに「明月院」はあじさい寺として有名らしい。明月院って名前がまたシズルがあっていいね。これは近いうちにぜひ行くでしょ。

 という訳で昨日さっそく「切り離して使えるワイド判MAP付まっぷる鎌倉 2000年版」を買ってきてしまった。「るるぶ」と迷ったが、「るるぶ」はレストラン紹介などのチャラチャラした記事が多く、お寺の記述&PHOTOが甘い。よって却下。TOKYO一週間でも特集してたが、地元出身カリスマFINEモデルが鎌倉探索していた。顔グロギャルのくせに、なかなか分かっとるね(まー、編集者に踊らされてるだけなんだろーけど)。

 あー。鎌倉でちんたら散歩して、お茶屋で白玉クリームあんみつ&読書。ろくろも回せるところあるみたいだし。お堂で瞑想なんてのもしてみたいな。とかっていう爺さんみたいな休日。

 やってみたいのう。

2000年06月10日(土)

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