堀井On-Line



8363,閑話小題 〜つれづれに鶯の初音

2024年04月15日(月)


    * 鶯の至来
数日前から、家族とウグイス至来の話題をしていた。そして、今年は今朝方、
寝室外の庭先から、鶯の至来の初鳴きが聞えてきた。20分ほどだが、それが
澄んだ鳴声で心に沁みるよう。 15分ほどだが、澄み渡る鳴声のような・・・
暫くすると、少し離れた居間の方から、聞えてきたが、ペットのインコが鳴き
始めると如何へやら居なくなっていた。鶯も聞き惚れているのが解るような感が
あるような! 近くの悠久山公園の神社には、この時節には彼方此方から鶯の
鳴声が鳴き渡るのが風物になっている。 そういえば、この神社には、母親の
詩歌がかれた石蔵がある。地震で倒壊していたが、何時の間にか直されていた。

 ◉ ネットで初音と検索したら、以下の文章があった。
 ーーー
「初音」といえば、わざわざウグイスと断らずとも、ウグイスがその年の春に初めて鳴く声のことである。「初音」が昔から大切にされたのは人々の春を待つ心からだろう。春を待つようにウグイスの初声を待つ▼永井荷風が季節の音について書いていた。夏の夜の下駄(げた)の音。油紙で張った傘に時雨のはらはらと降りかかる響き。荷風にとってそういう懐かしい音は時代とともに消えてしまった。「わたくしは蝉(せみ)と蟋蟀(こおろぎ)の庭に鳴くのを待ちわびるやうになつた」。その声だけが昔から変わらず残る季節の音なのだと▼気象庁は植物の開花や鳥の初鳴きなどで季節の移ろいをとらえる「生物季節観測」を大幅に見直し、来年以降、ウグイスの初鳴きなどの観測を取りやめるらしい▼ウメの開花やサクラの開花、満開などは残るようだが、動物の二十三種類は全廃となる。ツバメ、シオカラトンボの初見も、荷風が待ちわびたセミやコオロギも皆「落選」した▼気象台や測候所周辺の環境が変わり、対象動物を見つけるのが難しくなったという。セミなどは、今でもいるだろうにと思わぬでもないが、経費など別の理由もあるのかもしれない▼これも時代なのだろうが、かつては身近だった鳥や虫たちが急に遠くへ行ってしまったような気がする。ウグイスではなく同じ鳥でもトラツグミの聞きなしをふと思い出す。
<サビシイ、サビシイ>


  

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