堀井On-Line



7579,閑話小題 〜シルバー川柳 (3)

2021年11月26日(金)

   * 川柳お題 ぼやき
 ぼやき川柳といえば…
< 耐えている ぼやく妻に 耐えている > を想いだす。
< 年とると 過去が多くて 先き見えぬ  >も ぼやき!
 あっという間に、人生の大部分が終了。こんなものかとボヤく日々。
  次回の御題は<ぎりぎり!>
 ――
早起きは「三文」どころか 邪魔にされ   曽良みや子(82)
児童より 親を教育 したい国       庄子謙市(80)
通帳の シミかよ何と 預金利子      大平 昭74)
五十代 六十代は 夢と去り        千川原昭六(72)

地図を買い 行ったつもりの 世界旅    佐藤昌敏(67)
どら息子 無心の時だけ 真人間      高橋 榮(76)
曾孫八 名を呼ぶ毎に 注意され      前田河とみ(97)
豊作も 不作も困る 変な国        大塚光太(77)

今日もまた 言葉飲み込み 腹が張る    笠原京子(72)
白黒の ネクタイで足りる 定年後     江刺雄治郎75)
必要な 意地は捨てずに 居た時も     菅野美春(75)
改革は 老のふところ 狙いうち      中村多美子(67)

アンケート 六十までと 除外され     糸井綾子(75)
孫たちと カラオケしたが マイク来ず     伊藤 弘(66)
晩酌の おかずは孫の 食べ残し      高沢照夫(78)
パソコンに 頭を入れて のぞきたい    佐々木隆雄(66)

尽くしても 介護の頃は ソッポ向き     大場 敬(66)
あの世へと 老いの背を押す 増税が     那須武志(75)
形見分け 昔宝で 今粗大         菅原文代(64)
頭だけ 働く祖母は 煩がれ        黒川きゑ(75)

酒禁止 ワイングラスで 水を飲む     伊藤勇子(68)
コンビニは 包丁いらぬ 人増やし     糸井綾子(77)
バスの中 大きな鏡 ニュート出し     吉江弘敏(78)
年とると 過去が多くて 先き見えぬ      峯浦よし子(83)

味噌醤油 貸し借り消えた 隣り組     大場 敬(66)
久々ね 訪ねし故郷は 知らぬ街      紺野浩子(66)
 ――

▼ 即興で一句出てきた…
< 飯食って、布団に潜る 年の暮れ 今されボヤ句だけ バカみたい。
「恒産あって 恒心あり」が娑婆! 老いてみて、深く肯くことばかり!

・・・・・・
7197, 閑話小題 〜人生総括の時節に −10(10歳〜18歳歳)
2020年11月26日(木)
   * 戦前を背負っていた時節を生きていた
◉ この時代の同級生を見ると、戦災孤児の寺男、ホームレスの子供、小さな
 居酒屋2Fに住む子供。継母と折合いが悪く捻れた隣席の子供。芸者置屋の娘。
愛人業を母親に持つ娘など訳ありばかりの集まり。そこには、戦争の中なれば
こその訳ありがあり、親次第で、その将来までもが決まっていたような。
特に男子が… 下位成績の子供たちは、8割方が亡くなり、上位は2割でしかない。

◉ 小5年の頃に、同級生‘H’の父親が亡くなった。それまでの自宅から出て、
 社宅に引越したが成績はガタ落ち、見る見るうちに捻た『苛めっ子』に変身。
分類前の現実は、辛辣である。前回の同級会で、Hは何を想ったか、その時の
心情を語ってくれた。
<小5の頃、父親の死で世界が一変。母親がマイナス思考に陥り、家庭内は真暗。
 世間の態度が一変。自分を支えるには、弱者を見つけて攻撃するしかない。
その対象に御前もいた。兎に角、辛かった!>と! 進学校に行けなかった無念
を言いたかったようだ。 10歳代は、小・中・高・大学生と、その都度、生活
環境が激変するが、変化対応には経験と知識が全く足りない時節。
その時節の家庭は、野菜でいうところの土壌。親も、兄姉も自身の変化対応に、
助言を与えるだけの素養が足りてない。そこに悪友という害悪が擦り寄ってくる。
そして様々な人格に変容していく。…
 …私にとっても、この10歳代の時節が辛くて最悪。何とか乗越えられたのは、
幼児期の両親からの温もりが支えていたこと!と、孤独癖… 最後のところ、
それが有ったか如何かきめ手になる! 

◉ 時代背景は、ソ連とアメリカが最強を競っていた。ソ連、朝鮮、中国が、隣り
で緊迫する中で、それでも良い時代背景を過ごせていた!この辺りから、温もり
と孤独癖が更に強くなっていた。両親なりに子供達の生活環境をつくっていた。 
問題は父親だけでなく母の役割も大。母親も複雑な家庭の実父の末っ子! 
義父と実父の子供4人が折合いが悪くて、凄惨な日々だったような。
父方は勤勉実直型で、母方は小商人型。同じ法事でも、顔つきから違っていた。
 映画、TV小説の主役。準主役は美男美女。その染付があってか、美男美女は
善人、優秀が染めつけられている。確かに、良い人には良い人が集まるところに、
多く集まるのは自然なこと。3日も経てば、皆、同じか。

・・・・・
20200511
読書日記 〜‘残酷すぎる真実’−1
          <言ってはいけない―残酷すぎる真実― 橘玲/著 >
中学校時の上位成績が、そのまま、人生を決定づけている現実を、ここで
何度も書いてきた。14歳で既に人生が決まっている恐ろしい現実がある。
 ソクラテスのいたギリシャの社会構造が、
<3%の支配者と、30%の市民と、67%の奴隷階級>に色分けされていたが、
現代のアメリカ社会が、そのままスライドしている漫画的な残酷な真実がある。
「見出しと、目次」をみると、バカバカしいと拒否反応をしたくなるが、
私が生きてきた世間、社会には、残酷すぎる真実があった。ここで美貌格差の
値段が3600万というが、なる程、言い得て妙な値段設定である。記憶が鮮明な
女性には清潔感があって、明るく、誠実でサッパリした人。それ以外は??… 
外的バランスの良さが成せる業だが、現実は現実。
人生とは、その拡大と縮小過程にあるような… ?
 貧しさは敗北ですらあるのが娑婆。 …恒産あっての恒心あり。
それもこれも、65歳までの話。あとは… その裏付けが情報と、知識として
蓄積されているかどうか。『男はつらいよ』の寅は、はみ出し者のお伽噺。
 
  〜Amazonの商品説明より〜
≪ ❶ この社会にはきれいごとがあふれている。
 人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない――だが、
それらは絵空事だ。往々にして、努力は遺伝に勝てない。
知能や学歴、年収、犯罪癖も例外でなく、美人とブスの「美貌格差」は
約3600万円だ。(後記:7800万の説もある) 子育てや教育はほぼ徒労に終る。
進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。 
 口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。

=目次=
まえがき
  努力は遺伝に勝てないのか
【1】遺伝にまつわる語られざるタブー
馬鹿は遺伝なのか/依存症・精神病は遺伝するのか/犯罪は遺伝するのか
〔コラム1〕遺伝率
〔コラム2〕遺伝と犯罪

【2】「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー
親の収入と子どもの学歴の関係は/人種とIQについてのタブー/
差別のない平等社会をつくれないワケ/「知能格差」の真因とは
〔コラム3〕ユダヤ人はなぜ知能が高いのか
〔コラム4〕アジア系の知能と遺伝

【3】知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
経済格差の根源は何か/超高学歴でエリート主義のスノッブたち/
強欲な1%と善良で貧しい99%/日本社会に潜む「最貧困層」

【4】進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
犯罪は「凶暴な男」の問題/進化のために赤ん坊が殺される/
妻殺しやレイプを誘発する残酷な真実/オランウータンもレイプする/
夫婦間のレイプはなぜ起こるのか?
〔コラム5〕実の親と義理の親の子殺し
〔コラム6〕家庭内殺人と血縁

【5】反社会的人間はどのように生まれるか
こころを支配するもの/心拍数と反社会的行動の因果関係/
犯罪者になる子ども、実業家になる子ども/「発汗しない子ども」は
良心を学習できない/「賢いサイコパス」と「愚かなサイコパス」/
少年犯罪者や異常性欲者への驚愕の治療法/脳科学による犯罪者早期発見
システム/子どもの選別と親の免許制/非科学的な人権侵害よりも脳科学
による監視社会を
〔コラム7〕犯罪と妊婦の喫煙・飲酒          ≫

▼ 医者は女医か、それに見合う家系の相手と結婚する。美形の看護婦との
 それは少ない。白馬の騎士は、生まれ育った環境から連れ出してくれ男を
言うのであって、数ランク上の相手ではない。 学生時代の不文律…
オープンだが、実家の話をしないこと>。 砂場の「子供社会のルール」
 社会には「平等、自由、博愛」など存在しない。その真逆なればこそ、
理念としてあるだけ。平等の代用に「公平」の言葉があるが、これも妄想。
猿と人間の境目のチンパンジーには、「公平」に対して異常なほど敏感。
なればこそ、人間に近いといえるが、人間社会は、不公平に出来ている。
それこそが残酷な現実ということ。 面白い小噺が有る…
<「世の中には、金で買えないものがある」に対して、
 「何さ…金額によるだけさ!」が、何とも面白い! 末期ガンで
幾ばくもない生命を考えると、さて、どうか! 

 < 過去  INDEX  未来 >


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