|
2001年10月22日(月)
もう10年前に読んだコリン・ウイルソンの‘至高体験’が面白かった。 フロイトは‘性’で、ユングは‘聖’で、アドラーは‘権力’の視点で精神分析を 深めていった。しかし彼ら心理学者は精神症・精神病の患者の医者の立場だ。
これに対して‘非常に健康的な人’の持っている性格的特性とかを調べた。 そしてその共通点を探したところ、普通の人に対して‘至高体験’が多いという事だった。 至高体験とはこれ以上ない感激の極み、絶頂の幸福感をいう。
インドを旅行した時、ツアーで一緒だった女性に「20年前にインドに来たとき、 ハシシー麻薬を吸ったことがある」と言ったので「どういう気分になるのか?」聞いた。 「とにかく楽しくって、笑いが止まらなくなった」とのこと。 しかし薬物は中毒になる。死ぬときの痛め止めの薬物の楽しみに取っておくとよい。
ある姉が嬉しそうな顔をして、「極致の喜びを味わったことがある?」 と数年前か私に聞いた。少し躁鬱の気がある人で、近くにいた義兄がハッとした顔をした。 「まさかオルガニズムの事出でも言い出すのでは?」と私もその瞬間思った。
「それでは貴女はあるのか?」と聞いたら、「一度ある」という。 もちろん私がそういう系統ー精神分析とか、心理学が好きということは解らないようだった。 そちら(セックス系)の内容でなかったが、「私は三桁は軽くある」、と答えると 全く信じられない反応であった。「そんな事絶対あるわけはない」という。
「それでは長島が昨年(7〜8年前)セリーグで、10月6日?に大逆転優勝をした時に、 至高体験したのでは。長島は三桁は至高経験をしているのでは?」といった時やっと納得した。
私の場合では、海外旅行で数十回はある。 また事業で一仕事終えた時、緊張感の極めの合間の一瞬の弛緩の時、 あるいは会社の忘年会とかに絶対的幸福感になる。(それだけ盛り上がる) 上げれば限がない。
これはある程度の訓練も必要だ。 会社で昼休みに30分、アルファー波の発生器に‘聴く麻薬の音楽’ (アルファー系音楽)を繋げて、もう10年以上聞いている。(アルバム日記に写真あり) それを毎日している為か酒を飲んだ時など、直ぐブロックが外れそれに近い状態になる。
少しきわどい内容になるが、コリー・ウイルソンのその本に、「ロシアンルーレットが その状態になりやすい」と書いてあったことをおもいだした。ピストルに弾一発を入れ、弾そう を回すやつだ。そして引き金を引く。6分の1で死ぬやつだ。死の緊張感と助かるのを楽しむ。 そして相手と自分が死ぬまでやるやつだ。助かった時の幸福感は至高体験に近いらしい。
家内が不思議そうな顔をして、何人もの友人が「自分を不幸と信じているみたい?」という。 少しは勉強すれば?と思う。生きているそれだけで素晴らしいのに!
|
|
|