股・戯れ言
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俺のネットワークはグングン広くなる 沖縄1日目

伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」を読みました。
舞台は仙台、5人の主人公が同じ町で、同じ知り合いや同じ出来事を通して繋がっているという秀作。最初の読んでる段階では「同じ舞台なんだな」くらいの印象しかないのだが、読み進めていくうちにだんだん魅了されていき、最後は見事としか言い様が無い。
象徴的に登場する「つなぐ」という絵や「人生はリレーのようなもの」という台詞には唸らされました。
人生は本当に繋がっていると思うのですよ。
私も今年はいろんな人や出来事やモノが繋がっているのだなと実感した一年でした。繋がる場所は仙台だったり北上だったり、山形だったり、大阪だったり様々だったけれど、もっともコアの部分は沖縄でした。
今年の私にとっての最大の幸運は沖縄と縁ができたことだな。

思えばすべてのきっかけは、2月の終わりに仕事でヘマをしたところから始まるんだった。
衝動的に会社を休んで山形に駆け込んで、戻ってきたところで言い渡された沖縄出張。
岩手の銘酒「電気菩薩」が那覇で唯一飲める店があるんで是非行ってみてくれ、と藤村さんに紹介されて辿り着いた「観覧車」。
観覧車で知り合った社長さんに連れられて行った店で仲良くなった海自ギャルズ。
ギャルズのはるみちゃんが異動になったのでまたまた大阪で再会したり、那覇で再会した台湾帰りのBONちゃん、そのBONちゃんと一緒に入った店でタマシイさんに出会って、その後東京で彼のライブを見に行ったり。
日本全国を股にかける繋がり。すごいことだ。

そんなわけで今年最後の沖縄渡航をしてきました。
そしてこれは、繋がりの集大成でもある。


っても10時35分の便に乗るのに起きたのが9時だったのですがね。
起きた途端に悲鳴を上げて、慌てて出発。
赤い電車に乗っかって羽田から飛び立ってやるぜええと意気込んでいたのだが、時間がないので乗れなかった。が、結局着いたら遅延していたのだった。
なんだよ、先に言えよ。

しかも私の乗る便は修学旅行生がうじゃうじゃいて、「うわーハズレ便引いちまったー!」と思いました。以前も秋田に行く際に乗った便がこれまた修学旅行生盛りだくさんで一気にテンションが下がったのだった。
ま、私が学生だった時も同じ新幹線の席に乗り合わせてしまった一般客の方々は「うわーなんで乗ってるんだよ」と思ったことであろう。
修学旅行生ハズレくじも連鎖する。

飛行機の中では慌てて購入した新潮の1月号を読んでいたのだけど、鹿島田真希の「ナンバーワン・コンストラクション」はここ最近読んだ小説の中で一番つまらなかった。
なけなしの忍耐力でなんとか最後まで読み切ったが、あからさまな時代錯誤感についていけん。一体何が言いたいのかもわからない。
数ある飲み物の中から「レモネード」を扱うという選択が鼻についてしょうが
ない。「契約」という言葉の使い方や「貴方の一番大事なものをいただく」なんて台詞、「〜して頂戴!」「すべての罪を引き受けて自殺するんだ!」だのの口調が非常に昼ドラっぽいと思った。内容は昼ドラ以下でしたが。
夏目漱石や谷崎のほうがよっぽどリアリズムであるよ。
純文学好きな人が書いた純文学っぽい小説。こういう小説が文学部教授に喜ばれて日本文学史に残っていくのかもしれないが、つまらないものはつまらない。

島本理生の「大きな熊が来る前に、おやすみ。」は枚数も少なかったが、リアリティのある箇所が多く、すんなりと作家の世界観に解けこむことができた。最後は?とも思ったが、あの小説に登場する2人にはこの先にも未来があって、完全な結末ではなかったのがよい。あの女性主人公はその後同じようなことで苦労するだろう、と私は思っている。他人を変えることなんて出来ない、って冒頭に書いてあるからな。

という間に沖縄着。
いつでも生ぬるい空気で私を迎え入れてくれる沖縄だが、今回は生ぬるいなんてもんじゃない。
東京は10度前後だったのに
那覇は20度オーバーでした。
厚手のコートはすぐに脱ぐ。ガマン大会じゃないんだから。
今回は牧志のてんぶす横にある新築のホテル泊なのです。こじんまりとしたホテルなのにトイレと風呂がセパレート。最高だ。
最高すぎていったん荷物を置いて出るつもりが昼寝。

昼寝なんかしてダラダラしている場合ではありませんでした。
昼寝の後にいきなり風呂に入ってのんびりしている場合ではありませんでした。
風呂上り後、そろそろ出かけようとしたところで寝坊のボロに気づく。


化粧品一式忘れた・・・


一転してえー!えー!えー!と騒ぎまくる。何やってんだか。
かろうじてコートのポケットに眉墨が入っていたので、眉毛だけは死守できた。
私が化粧品で慌てたのは「最低、眉だけでも」ということである。
俺は眉毛うすうす人間なのだ。眉毛抜いたことはないのに。(眉毛抜くのは痛くて嫌)
まあ、眉毛だけは守ることができたので化粧品はダイエーあたりで適当に買えばいいやと思って出かけたら
ダイエー那覇店は閉店していたのだった。
前回来たのは9月で、宿がダイエーの近くだったのでいろいろ便利だったんだがな。
しょうがないので安化粧品は諦めて、りうぼうに行ってエスティローダーだ。何しろ眉墨以外すべてを揃えなければいけない罠。しかしエスティローダーのアイシャドウは初めて買ったが発色がいいのな。高くついたがまあいいや。

その後、「びいどろ」へ。
このびいどろは、仙台のバーのマスターに教えてもらった店だ。仙台から那覇というつながりですね。それもすげえな。
女主人のユキさん(東北人)と初孫を呑みながらいろいろ話していたら、途中からやってきたお客さん(吉幾三似)が酔っ払い。
長々と「うちに住んでいたゴキブリ、ジロー君の話」というものを語ってくれた。
酔っ払いがその場の勢いで作った話なんだが、ゴキブリの移動距離(ちなみに100M4分50秒だって。早いんだか遅いんだかわからねえ)波の上から始まり、那覇空港、ヨーロッパとなんだか壮大。陰謀を阻止するゴキブリってどんなんだ。
そして、そんな即席の話が3,40分以上続くので驚いた。酔っ払い妄想力は偉大だ。
ま、シラフの時は全然喋らない人みたいですがね。そういうところが酔っ払いうちなーんちゅらしいなー。ほほえましいなー。
沖縄に来たのに日本酒ばかり飲めるびいどろは本当にいい店。
ちなみに、以前沖縄滞在中に「びいどろは日本酒が飲めるいい店だ」とうちなー人のいけさんに薦めたら、その後よく来ているそうで。つながりは連鎖するのな。


そしてしに酔っ払った(しにって言葉を使ってねと言われたので使ってみることにする)のでそのまま観覧車へ。
「おかえりー」と迎えられる。どんだけ来てるんだ。
その後、これまた観覧車と馴染み深い、桜坂劇場(那覇の良心的映画館)で「イン・ザ・ディープスロートを上映して欲しい!そしたら見に行くから!」と話しておったのです。東京での上映は見事に見逃したからな。
映画のストーリーとみどころを話していたら、店にきていたおじさんが「女性がね、性に解放的になることはいいことだ」と話し出した。このおじさん、早口に「人間には要所要所にチャクラがあって〜」といろいろな話をしていたので物知りな人だなあ、ものすごくハイテンションだけど。と思って興味深く聞いていたのですが、
彼が帰った後に
「あの人は、『花』って曲を作った人でうちなーの人で知らない人はいないさー」
と説明される。
花?
それは、あれか、♪泣きなさ〜い〜笑いなさ〜い〜か?
喜納昌吉さんでございました。全然気づかなかったよ!
桑名正博みたいな髪型の人だなとしか思ってなくて申し訳ないくらいだ。
えー気づかなかった!と話していたら、喜納さん、また戻ってきたのであった。
何がすごいかって、全然飲んでないのにハイテンションなのな。ハイサイおじさんとは正反対だ。

そして翌日のとあるチケットを受け取って終了。
そのチケットというのは・・・




次回に続く
2005年12月14日(水)

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