股・戯れ言
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どうしようもない風の中に、80年代珠玉の漫画が舞い降りた

今年も年初めから東北に行くなんて、JR東日本の策略にまんまとはまってるなと思う次第。早くもはやて2回乗った。これで乗った事ないのは「あさま」くらいですよ。長野は仙台よりも盛岡よりも遠く感じるな。
というわけで次回は長野方面にでも行ってみたいと思います。けど、一回東北とか北海道に行ってしまうともう新潟あたりじゃ満足できないのだよね、雪。長野も一抹の不安アリ。なんつっても欽ちゃんのお寒い長野オリンピック閉会式やったとこだしな。関係ないけど。

さて宮城蔵王のえぼしというところに行ってきました。
ヤフーのユーザーランキングに「やっぱり蔵王といえば山形蔵王!(笑)首都圏の方、山形蔵王と間違って来ないでくださいね(笑)」と二重小馬鹿スタイル否定(カッコワライのことな)されていたとこなんだけど、同行した仙台人がイイというので行ってみた。
しかし風が強すぎ。これ、大丈夫か?と思ってたら案の定索道はほとんど動いてないのだった。それでもせっかくの土曜でもったいないのでわずかに動いている索道に乗ろうと試みたんだが、待ってるだけで台風中継に駆り出された若手アナウンサーみたいになってしまい、ふんばるだけで疲労。そいでもって索道に乗ったら乗ったでぶらんぶらん揺れて恐怖体験。振り子みたいになってた。さらに滑ろうとしたらさらさらのパウダースノーは強風で吹き飛ばされているのでガチガチに凍った斜面しか目の前に広がってねぇよという安比悪夢アゲイン(略してAAA)。それでも滑ってはみたが滑ってる間も強風との戦いなのでつらかった。板は新調したので快適になったんだけど、風に煽られて頭2回ほど打った。後遺症はまだ出てないようだけど。
休憩してたらレストハウスのガラスの扉に木が飛んできて、ガラスが粉々になってた。夜の校舎窓ガラス壊して回った的な凶暴十代のカリスマ強風と木の詩(ジルベール級の破壊力)の中で頑張って滑る必要はまったくないのでさっさとペンションに退散。
ペンションでうだうだしてたらマンガが沢山あった。そのラインナップが88年ぐらいまでで止まっていて最高だった。司敬が充実してるのがもう気になって気になってしょうがない。「昭和バンカラ派」も「会津おとこ賊」もいつかは越えなければいけない山だと、古本屋の百円コーナーで見かけるたびに思ってたんだがまさか山の登り口が「床屋の待合室」でも「街道沿いのドライブイン(ラーメン屋)」でもなく「スキー場近くの小さなペンション」だったとは。バンカラの背中が煤けるぜ。
で、ためしにちょろちょろと読んでみたんだけど
「ひとつ男は燃えねばならぬ
 ふたつ男は勃たねばならぬ
 みっつ男は勝たねばならぬ」
とかいう掟だか三原則だかがワラタ。「努力・友情・勝利」がジャンプの臭いなら、「努力・勃起・勝利」なゴラクの臭いがプンプンするよ。
でも結局巻数が多いので読むのはやめておいた。かわりにあんだけ探していてなかった柳沢きみおも充実してたので「愛人」を読んでおいた。うわーこれは泣けるなー。理性ではどうにもならないこととか、他人を傷つけてしか得られない充実感は不幸と隣り合わせだっていう感覚とか、いろいろと感情移入しまくったよ。(30代のサラリーマンに)つうか、これ、うっすら読んだ記憶があったんだけどきっと幼少時にじいちゃんちで売ってたアクションのせいだろう。駄菓子屋のくせにアクション、ゴラク、週刊漫画、漫画サンデーばっかあったんだよな。だからジョージ秋山とか柳沢きみおに馴染みがあるのですよ。司敬とかも刷り込みがあるのはそのへんですよ。
ちなみに私は性行為とはマンコにチンコを入れること!というのを国友やすゆきの「ジャンクボーイ」に教えてもらったんだった。安っぽ。どバブリー漫画に教えられる本能行為。
しかしオヤジ漫画だらけのペンションかよ!というとそういうわけではなく、少女漫画も充実してました。これも88年くらいで止まってるんだけど。その中に、以前友達に「頼むからどうしても読んで欲しい」と言われて読んだ前原滋子の「その日がくるといいね」というのがあって、見つけた途端小躍りしちゃったよ。同行の友達にも即効で「絶対読んで!読まなきゃウソだわ!?」というよくわからない勧め方をして読んでもらった。
もう少女漫画といえばこういうやつだ!と言い切れるレベルの少女漫画なんですけどね。週刊フレンド連載っぽかったし(実際はよく知らない)。あまりにもぼやけた輪郭とか、鼻筋の通りすぎな潤んだ目の男とかの絵が気持ち悪くて、私も勧められたとき最初「えーこれのどこがおもしろそうなの?やめとくよ」と拒否したんだけどさ・・・
ところが!読んでみたら!ボワーンとした絵なのにどんどん話がすすむスピード感、背景画のバランスのとち狂ったコマが多いトコは稚拙ながら少女漫画にしては異色なんで前衛的、そして斬新なんだか狙ってるんだかダサいんだかわからないふき出し外の文字。奇抜な設定があるわけでもなく、最近よく見かける「こんなHしてみたい」ってな少女漫画に比べればおとなしいくらいの正統派な少女漫画なんだけど、どこまでも「やりすぎ」という言葉がつきまとうマンガです。こういうジャンルは「超少女漫画」と名づけてしまいたいくらいだ。
ずばり言ってしまえば恥ずかしいマンガって、まさにコレのことかと。そして恥ずかしくてもつい読んでしまうというツボを見事に押さえてくるからすごい。恥ずかしい事を直球でやるというのはすごい破壊力を秘めてるんだなと思い知らされます。正統派の破壊力という意味では島本和彦のマンガくらいの破壊力は感じますよ。でも本人は狙ってそのへんを書いてるわけではないのもまたすげぇ。
友達に読んでもらったけど、案の定わーきゃー言っていた。(笑撃多めで)そしてすっかりジッコ先生萌えに。ペンションに置いてあったジッコ先生の別のマンガも次々に読んでた。夢見る少女のマンガなのにちっとも「恋したーい」という気分にさせられないのも秀逸。隠れた名作ですよ「その日が来るといいね」は。

あ、雪板は2日目で存分に滑りました。しかし年配スキーヤーの多いスキー場だったな。年配スキーヤーにぶつかられて、胃を打って悶えてしまったよ。滑っても休憩しててもしばらく痛くて、もしや肋骨が、なにか?とも思ったけど今は平気でございます。
その後仙台に出てうまいもん買い込み。地元仙台の人がナビゲートだったので次々に「あ!これはウマイよ!」と勧められてついたくさん買ってしまった。
買ったもの
支倉焼(フレッシュバターにくるみと白あんの入ってるお菓子)
くるみゆべし(もち米と水あめとくるみ?ふしみ屋ってとこのやつ)
かりんとう(名前忘れた。うすくて量いっぱい)
抹茶生クリーム大福(名前のまんま。井ヶ田ってとこの)
白松がモナカ(ごまあんと白あんが最高ウマイ)
笹かま(おにぎり笹かまにチャレンジしたかったが失敗)
ずんだシェイク(枝豆つぶしたやつ。ウマー。豆マニア必至)
などなどですよ。これでしばらくは仙台銘菓で過ごすこと決定。
牛タンは牛タンで仙台人が「ここが仙台で一番ウマイ!」と言い切る「牛たん料理 閣」というとこへ行って堪能しましたよ。めちゃめちゃ厚いんだわ、牛タンが。残念ながら牛タンの刺身は食べられなかったんだけど牛タンのタタキは本当にうまかった。仙台に足を運んだら是非とも。
ちなみにこの店で食べてたとき、ホストらしき集団が入ってきたんだけど「ぱいんぱいん倶楽部」とか書いてあるチラシ(?)を持ってたのでホストじゃないのかもしれない。「勝利・勃起・努力」界の人には間違いないが。

なんか長くなってしまったなー
2003年01月26日(日)

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