泥沼
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今日も詩について。
久しぶりベッドの下掃除したら買ったのになくなって探してたコクトーの詩集を発見。 コクトーは「恐るべき子供たち」を昔読んだだけ。 国語で好きな詩をあつめて詩集を作る授業があって。 私は自作の詩が作れなくて提出しなかったんだけど。 コクトーの詩は何編か写したな。 ビー玉の中に庭が映ってるよーみたいなのと。
私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ
というの。 七五調で短いから覚えてる。 しょせん訳詩だから原文のニュアンスにどこまで近づいてるのかわからないけど。 おそらく一生フランス語は読めないから、訳で我慢。 宮沢賢治の詩は長くて写すのめんどいからやめた。 石川啄木の「見よ、青空に飛行機の飛べるを」とかいうのも選んだね。 とりあえずわかりやすいのが好きだった。 俳句的というか、情景描写みたいなのとか。 こう、複雑な心理が入った詩は読むのめんどいからね。
で、コクトー見つかったからボードレールの『悪の華』も買った。 これ、有名だよね。みんなメロメロですかー? 詩人って言うのは大体キザでタンビーで反社会的なイメージだけど。 やっぱあれだなー芸術とは反社会的なもんだよな。 絵はそうでもない気もするけど。詩なんかはまさにそれって感じ。 自分の中にある満たされない想いを形にする。それが芸術だよねえ。 芸術ってなんのためにあるんだろう。 なぜ芸術が必要なんだろう。 にんげんだもの。 脳味噌が無駄に大きくなったからかなあ。
フランスもわりと誇り高いって言うか中華思想あるイメージ。 フランスこそ世界の中心!みたいな。偏見? そういや、フランスっていつごろがヨーロッパ芸術の中心だったのかねえ。 16〜18世紀あたり? その前はイタリーのフィレンツェ? ルネサンス時代って何世紀だろう。わからんわ。 イタリーの前はローマ、ローマの前はギリシャ? 音楽ならウィーン、オーストリアか。 ヨーロッパでもイギリスなんかはもっと質素堅実な感じだよね。 でも、イギリスはファンタジーの本場かなあ。 だめだ、児童文学しか読んでないから語りようが無い。(笑) 世界史もねぇ。ぜんぜん残ってないんだよね。 地理も苦手だったしなあ。だめだなぁ。
しかしね、詩って言うのは本当に純粋な言葉の芸術だなあ・・・と思った。 だってめちゃめちゃ集中して読まないと内容頭に入ってこないもん。 物語なら、たいがいは字面を追っていれば頭の中に世界ができていくのに。 詩には詩の世界があるんだろうけど、特に海外の訳詩だとなじみが薄すぎてね。 想像力が追いつかないのかな。 でもボードレールのカインとアベルの詩なんかは面白い。 発禁にされたレスボスとかデルフィーヌとイポリテとかも興味深い。 あと聖ペトロの否認もいいね。反骨精神。 やっぱり理解の素地があると違うね。 ギリシャ神話とか諸々の伝説、そういうのの知識が皆無だと、ヨーロッパの詩の世界を楽しむのむずかしいかも。 ミューズって石鹸ですかーとかもうね、日本人はね。 手塚マンガにミューズって言うヒョウでてきたなぁ。 アレなんて漫画だっけかな・・・。 あとは昔の芸術家とか美術史も知らないときついね。 プラトンはわかるけどサフォはわからなかった。女流詩人?しかも紀元前!? レオナルド、ミケランジェロ、レンブラントくらいならギリギリ絵も思い出せるんだけど。 ルーベンス、ドラクロア、ゴヤくらいになるともう微妙にワケワカラン。 ゴヤは巨人、ドラクロアはキリストに似せて自画像の人か? ちがった、ドラクロアは自由の女神の人だった。 絵を見るとなるほどなーと思うんだけど。 とりあえず、聖書の知識なら多少はあるから理解しやすいんだけどねぇ。 つってもダビデ王あたりになるともうだいぶわからなくなってくる。 ダビデの後がソロモンだっけか? 小さい時毎晩父が子供向けの聖書読んでくれたんだけどねえ。 ダビデ王以降はあまり子供にとって魅力的じゃなくなったんだろうね。 複雑になってくるし。 あの聖書は絵がよかったな。淡い水彩着色の絵で上品だった。 中学で買わされた子供向け聖書がすごい絵が最悪でさあ。 べとべととした着色で色使いも原色っぽくて汚らしいし、デッサンは狂ってるし、美しさのかけらも無い。
子供ができてもあの聖書は見せないなぁ。 ていうか、子供に聖書朗読ってどうなんだろう。悪かぁないか。 子供のときにどんな絵本を与えられたか、どんなものを見たかでその人の感性は大体決まるよね。 うちは母親が淡い色とか水彩の色合いが好きだから、絵本も大体はそういうのが多かった。 だから私もそういうカラーリングとか絵柄がけっこう好きだね。 親に趣味が似るってのは知らず知らずに環境が影響してるんだろうな。 でも
あとはキャラクターがかわいいやつね、どろんこハリーとかピンキーブゥとか。 アーノルドローベルも好きみたいで色々買ったり借りてきたりしてくれた。 でも日本の絵本はあまり趣味じゃないみたいで、日本昔話なんかは少なめだったな。 まぁ、普通にアニメ絵の昔話シリーズ(正方形のあれ)は何冊か揃ってたけど。 おむすびころりんとかへれんけらーとか。 不思議の国のアリス好きだったなー。(絵本仕様でこわくないやつだったけど) あと紙質は粗悪だったけどいっぱい世界の子供向けの話が載ってる大きな本。 しかし図書館で借りてくることも多かったし。 うちの母はどんどん本を捨てるタイプなので。 殆ど残ってない・・・・・・。 もったいないなあ。あったら読み返したいのに。 私は母に似ずけっこう溜め込みタイプですね。 なんでもとっておくタイプです。だから整理がつかない。 だから○秘なんですね。 ○秘ってケチなんだってー。 でも気前はいいつもりなんだけどなぁ。 そうか、いざというとき気前を浴するために普段ケチなんだ! ベ○は溜めなくていいよ・・・。 ま、最近は○秘じゃないけどね。快適快適。
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