泥沼
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中国文学(入門編みたいな味見程度の内容)の授業に3分遅刻で行ったら、 大音響でオーケストラがかかってる。しかも男声の歌入り。オペラ? なんなんだと思ってたら、マーラーの交響曲、大地の歌だそうで。 名前は耳にしたことあったけどはーへー。 李白の詩にインスパイアされて作曲されたそうで。 マーラーは第9番目の交響曲を作ったら死ぬと信じていて(ベートーベンが第九作った後死んだからね) それで代わりに大地の歌を作曲したそうで。 でも名前が違うだけで実質的には大地の歌は9番目の交響曲。 本当に10番目の交響曲を作り上げないままに亡くなってしまいましたとさ。
わーお、すごいじゃん!(喜ぶな) その歌詞がね、先生読んでくれたんだがまた良いんだわ、第一楽章。 生は暗く死もまた暗いってフレーズが繰り返されんの。 おおおおー。メロッときたよ、李白やるな!
その暗さは誰もを惹きつける不思議な魅力を持っている。 この一節を読んで心打たれない人間がいるだろうか? いや、いるかもしれない…な。 「はー?暗い?こいつの方が暗くねえ?ゲラッ」とかなあ。 もしかしてもしかしたら何も感じない人が大多数かもしれない。 無関心は怖いな。無感心。 でさ、これモトは酒の歌なんでしょ? 繰り返されるこのフレーズはたしかに人を酔わせそうだ。 酒ってそんな良いもんだと思わないけどね。旨くない。 大地の歌かー。マーラーねー、図書館にCDあるかしら。
しかしね、李白の詩なんて思い出そうとしても思い浮かばないわね。 どういう人だったのかも全然知らないや。 何してんだ日本の学校。教えるもの間違ってんじゃねーの。 えーと、唐だよね。唐…。 漢詩も良いねえ。中国の漢字日本に無いのもあるからむずかしいけどさ。 これからは中国とかあっちの時代が来るらしいからな。東南アジアとか。 文化の風は西へ吹く。あれ、文化じゃなくて経済か? アメリカおよび日本が経済の中心の時代の終わりも、遅かれ早かれ来るわけだしな。 この先様子見てうまく立ち回らないとあかんな。とりあえず戦争なんてもうやめよーよ。 ま、世界とか政治とか全然わからんからおいといてな。 詩吟とかな!老後の楽しみが増えたな。 だけど女性は詩吟なんてやらんのかね。
同じ隠者でもなるなら坊さんより仙人だよね。楽しそう。(よく知りもせず) 私が大好きだった高校のキモイ国語教師は目を輝かせて仙人になる方法を語ってくれたもんだ。 勉強する気なくてできなくてジメジメとしていた記憶しかない中高の授業、 その中ではなかなか美しい思い出だなあ。 あの先生の授業は本当に楽しかったな。面白い先生だった。 きっとね、同類だったんだよな私と。ニオイでわかったよ。 そうすっとアレか、私もキモーイとか思われてたのかな。その可能性は高い。 それとなく隠していたからそんなにばれていなかったと思うが。 そもそも狭い世界で生きてるからな。 ばれないように気を使うこともそんなになかったよな。
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