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泥沼 DiaryINDEX|past|will
なにかいいネタないかと思って100のお題をぶらついてたら。 「麦の海に沈む果実」昨日1日で読み終わった。早いな。(笑) やっぱり面白いと早いんだな。ゲンキンなくらい早い。 あと、難しくないから早いんだろうね。西行物語全然すすまねー。 今日は「象と耳鳴り」を半分ほど読んだ。 むっちゃくっちゃネタバレてるんで読んでない人は超通行禁止! リセの記憶が戻ってしまうというラストがなんともいえませんでした。 不安で、自分が何者かわからず、傷ついてるリセが好きだったので。 なにより、今の自分は望まれない存在なのだ…と苦しむ姿を思い出して切ない。 実際、父親も祖父も元の彼女を取り戻そうと躍起になっていたのです。 別人格(と言っていいのか)のリセと元のリセ。 記憶を喪失している間の彼女はどこに行ってしまったんだろうな…。と。 記憶を取り戻しガラリと変わってしまった彼女に戸惑った。 けれど、どっちの彼女も本当の彼女の姿なんだろうな、と思う。 というより、記憶を失っていたときの彼女こそが本当のリセなんじゃないのかな…なんて。 元のリセは賢く、強かな少女のようですが、 それはどこか無理している姿なんじゃないかな、と。 物語の大半をかけて感情が移入した主人公リセが、突然知らない人間になってしまう。 悲しさと切なさと、少しの苛立ち。 くやしいけど、うまいなーって思う。 やられた!とも思う。 嬉しい悔しさだ。
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