泥沼
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生きる許可が欲しいと思ったことがありますか? 生きていて良かったと思ったことがありますか?
私は、ずっと誰かに生きる許可を与えて欲しかったんだと思う。 あなたは生きていて良いんだよ、必要な人間なんだよ、愛されているんだよ。 ずっとそう言ってもらえることを待ち望んでいたし、渇望していた。 しかし、伸ばした手は宙をさまよい、何の手ごたえもなかった。 もちろん、「私は生きていて良いんですか?」なんて聞いたわけではない。 当時は自分がそんなことを不安に思っていると気づいていなかったのだから。
一時期宗教にハマったのはそのせいだったのかもしれない。 その宗教っていうのは、キリスト教で、宗派はカトリックなんだけど。 私が求めていたものをすべて満たしてくれたし、寂しさも癒してくれた。 自分は一人じゃない、そして誰か大きな人が自分を愛してくれている。 それはとても魅力的な教えだった。
でも14歳過ぎたあたりから、要らなくなってきました。 宗教なんてアホくさい。神様なんているわけないじゃん。 いたっていなくたって関係ない。 そう、思えるようになったのはきっと、友達ができたからです。 一人ぼっちじゃなくなったからです。 それまでも、一緒に遊ぶ友達ならいたんだけれど。
そう考えると、どうしてこんなに自信がなくて不安なのか、少しわかった気がする。 生きていることに自信が持てなかったのだ。 でもそれは、誰のせいでもないと思う。 周囲の人々のせいでも、ましてや自分自身のせいではない。 私はずっと、自分をもっと責めなくては、まだ責め足りない。 もっと、もっと。と思ってきたけれど。 自分を甘やかすのとは違うけれど。 これから生きていくにあたって。 本当の意味で自分を好きになっていかなくちゃなぁと思う。
がんばろうね。 生きていて良いんだよ。いらない人間じゃないんだよ。 君に、生きて欲しい。
きっと誰もが心の奥底で求めている、答え。
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