ある大学院生の日記

2005年10月23日(日) 財政学会2日目:なんて討論なんだ。

昨晩の夜更かしと飲みすぎをモノともせずに国立まで出かけたのでありますが、朝一番のセッションはやっぱり最初のうちは閑散としておりました。朝一番のセッションの最後の発表の討論者という立場であったのですが、このセッション、行政・制度・理論というある意味不思議な組み合わせのセッションで、何を言ったものか、という雰囲気でした。何を言ったものか、とはいえ、思いついたことしか言えないので準備したことをちょろっと話してオシマイにしようと思いつつ発表を聞いていたところ、自分の討論の内容があさっての方向を向いていることに気がついてしまいました。とはいえ、討論用のプレゼン資料はもう用意されているし、新しく考える時間もなく、ということで、結局そのまんまになってしまいました。発表者のKさん、すいませんでした(ぺこり)。

特別セッションはなかなか興味深いですが、「政策は金にならない」という現状の前に、日本版政策シンクタンクの充実が必要だ、などという話は実現可能性が低いのではないかなあと思います。銀行系シンクタンクが政策を語るのは偏向があってどうのこうの、という前に、そういう「シンクタンク」でも政策の話をしている人なんてごく一部で広告塔でしかない、ということに気がついていただきたいものだと。たぶん、YC大のW先生の質問はそこらへんを踏まえたものではなかったかと推察するのですが、はぐらかされた感がありましたね。

午後のセッションは発表だったのですが、座長は大御所、討論者もオオモノ、フロアに師匠、尊敬する若い先生方が勢ぞろい、という悪条件(?)が揃っていたのですが、ええまあ日本語なら何とかなるさ学会だし、という博論審査でなんでそれができなかったんだくらいな明るい発表になりました。しかし、まじめにリプライして笑われたのはちょっとがっかし。公共財からの効用を得るのは利他心による、というのを「えへへ」と説明したのがまずかったかしらん。終わってから、G大学のM先生に「楽しい発表で」と言われたのはうれしかったですねえ。座長の先生に励まされたのもうれしかったけど。

しかし睡眠不足はいかんともしがたし。目の周りが重いんですもの。


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