会社でのチームワークがどうとか技能継承がどうとかということを某経済紙が言い始めたようで、一面左側の特集欄を装ったキャンペーン欄に連載が始まったようです。「就社じゃなくて就職で。手に職つけて会社に頼るな」などという「雇用流動化キャンペーン」まがいのことをしていたのも今は昔ですかそうですか。やりようによってはチームのほうが成果が上がるなんていうのは経済学や経営学でわざわざ言うほどのことか(ゲーム論まで使って!)どうかよくわからないのですが(心理学としてはおもしろいかもしれない)、一番目に付くところを使って訴えるほどのことなのかどうかのほうがもっとよく分かりません。この某紙によると経済財政白書も「より小さい政府が課題」だそうですが、この前の非常勤先の財政学の授業で「日本の政府が大きいかどうかは実はよく分からない」と講義をしてしまったワタクシは嘘吐きなんでしょうかどうでしょうか。小さな政府で減税してどうにか経済成長して財政赤字も返せたという夢物語が実現した暁には、「不平等是正のための所得税の累進強化」とか言い出すんじゃないかとちょっと心配。そうでなくとも財政赤字削減の手法の一つに「最高税率の引き上げ」をいまさらひょっこり書き加えていたりするわけですし。違いましたっけ。違うんならいいんですけど。 経済財政白書といえば、この担当部署に昔の上司が異動していくなんてそれこそ夢か幻か。隣のビルに昔の職場の方が数人もいるなんて、雇用の流動化ってなんて素敵なんでしょう。頭痛がしますね。
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